それぞれの断崖

息子を同級生に殺されたという憎しみのまま感情的に行動していて、真剣な表情や笑った顔、泣いた顔と色々な顔を出していて見ていてすごいなと思った。言葉にも力があるので遠藤憲一さんの演技に見入ってしまう。走ったりと体力も使っているのに冷静な感じもすごい。

犯人の少年を食い殺すような凄みの表情は、さすがエンケンさん!
それだけでも見る価値ありのドラマです。
ありえない内容で、キリスト教的?なのかな。

自分の家族よりも加害者の母親を選んで共に生きていくって、おかしいでしょ！とツッコミ所満載な役柄なので好きか嫌いかで言うと嫌いです。ドラマが展開していくうちに『頭のネジどこ行った？』と思えてしまい、全く共感できませんでしたが、視聴者にそう思わせるのも演技力の高い遠藤憲一さんだからできることなんだろうなと思います。

とにかく顔に迫力があってよかったです。加害者の子供と対峙するシーン、部屋を覗き込む遠藤憲一の顔が大迫力で笑ってしまいました。ドラマを通して柔和な雰囲気を醸し出している分、時折見せる大迫力フェイスが見せ場みたいになっていたと思います。

普通に一般的に考えて絶対にしてはいけないというよりかは、出来ないことだと思います。ただただ見ていて腹立たしく思ってました。現実で、自分がと考えた時に絶対にありえないことだと思います。ちょっと何を伝えたかったのか分かりませんでした。

ここまで遠藤憲一を無駄遣いしている作品が、いまだかつてあっただろうか？
なまじ演技が最強に上手いため、本当にどうしようもない、気持ち悪いキャラに仕上がっていた。
近視眼的に見るととても誠実な人間なのに、俯瞰で見るとやってることが滅茶苦茶すぎて、やることなすこと全てにツッコミを入れたくなるような、本当にイライラする役柄だった。

重すぎる内容のドラマでありえない展開で、遠藤憲一さんのラブシーンまであって衝撃的でした。加害者への怒りや加害者の母親への同情、愛情、妻への裏切りなど混乱するなかに加害者が少年院を出た後は、怒りよりも黙って見守る、必要以上に歩み寄らない静かで厳しくも温かい演技が印象的でした。

遠藤憲一さんの顔、特に目が怖かった。息子を殺された父親役なので、その犯人と母親と暮らすという複雑な役なので、本当に難しかったと思うが、犯人である息子を見る目が、セリフではなく、その心情を物語っていた。