ダイアリー

彩加の父親が、母親のあずかり知らぬところでわかってしまったのが、個人的には残念な展開でした。また、山本陽子演じる祖母が急にクローズアップされて、しかもリビングウィルの一通を持っていたのが「おいしいところをさらってしまった」感じでイマイチと思っていたのですが、後悔して泣くシーンなど迫真の演技で、とても説得力がありさすがだな、と思ってしまいました。最後若干駆け足な感じはしましたが、内容的にもとても興味深いドラマでした。

「大人のドラマ」といった印象です。根底のテーマが尊厳死ということもあり、重苦しい内容と思ってしまいがちですが、出てくる女性たちの演技の華やかさのおかげで、悩みの深さが引き立っています。特に夫の不調とかつての恋愛疑惑を隠すために、オーバーワークになる妻役の大塚寧々の演技がよかったです。日記を引き裂くような大騒ぎになってしまった後をどう解決していくのか、彩加は無事結婚式を迎えることができるのか、次回が楽しみです。

交換日記を通じて、母親がどういった過去があるのか、また、どんな気持ちで主人公を育てていったのか、友人たちの想いを4話で端的にまとめていたのが良かったのですが、もう少し、父親が誰なのかなど分かるまでにもっとハラハラする展開があっても面白かったかもと思いました。
また、母親の友人3人の交換日記に書かれているミエと実際の生活との差がうまく描かれていたのが良かったです。各家庭のトラブルをもう少し見たかったです。