ドクターＸ～外科医・大門未知子～ 第6シリーズ

シリーズ前作までと打って変わって未知子は騒々しいですね。言葉遣いもさらに不作法になって、なんだかイメージダウンです。手術をして病気を治す以外には興味がなくて傍若無人な立ち居振る舞いをするのと、下品ささえ感じさせる言動は、別物ですよね。後輩の医師を相手に、もっと手術したい、どこか悪いところないのと騒いでたシーンは、病気を治すことより手術することだけが目的みたいな言動で不快でした。

相変わらず気持ち良いくらい態度が悪くて、でも患者のことになると真剣そのものでそのギャップが格好良くて大好きです。高いピンヒール姿で蛭間たちを見下ろす姿もニコラスを「黙れ！」と一喝する姿も迫力があってスカッとしました。手術中のカッと大きく見開かれた強い目力も印象的で、映像には映っていない大門の鮮やかな手術の様子が目に浮かぶような、彼女の凄まじい集中力を感じさせました。

もういい加減飽きてきたかも、と思いつつドラマ第６弾をみてしまいました。しかしやっぱり大門未知子は良い。スカッとします。今は今でお馴染みの遠藤憲一さんや、西田敏行さんなどのキャスト達との絡みも見ていて楽しいです。お馴染みキャストとは半分友達みたいになっていて第６弾ならではの面白さがありました。いつまでも権力には屈せず自分を貫く大門未知子で安心しました。

一匹狼という言葉がぴったりの、サバサバした物言いと美しさだと思いました。ミニスカートから出るすらっとした足は女性から見ても憧れる美しさであり、ショートヘアと合わせてもとてもカッコよさを感じさせます。また、衣装に負けない目力の演技もとても魅力的です。

やっぱり未知子は失敗しなかったですね。
忖度しないフリーの医者で、病院側には厄介なのかもしれませんが、患者だったら未知子に診てもらいたいですよね！
もう「大門未知子」＝「米倉さん」のイメージになってしまいました。

冒頭から鉈を振り下ろして腕を切断するシーンで、今回も未知子らしい大胆さでつかみは抜群でした。ピンヒール姿で病院のロビーを闊歩する姿なんてもう水戸黄門なみにパターン化されてて見慣れたシーンなのに、すごく魅力的。一つには未知子が着こなしている素敵なファッションのせいもありますね。手術と焼肉と温泉にしか興味がないといった言動なのに、あの素敵なお洋服はいつどこで調達してるのか気になります。

何故、未知子は行く先々で病人に出会う所から始まるのでしょう？とはいつも思うのですが、つい見てしまうんですよね～。
今回は珍しく「致します」やウインクなど、未知子らしからぬ事があって多少違和感もありましたが、手術中の目力がパワーアップしていて米倉さんのドラマにかける「気合」が感じられましたね。

いくつになっても綺麗！ほんとに歳とっていってるのかな？って感じるくらいシーズン1から変わらずの綺麗さで、美貌・スタイル・服装を見られるだけで勝手に満足しちゃってる。シーズン6まで続けてられてるのは、間違いなくあの美貌のお陰！

カンファで異議を唱えるシーンや男性医師集団に行く手を阻まれるシーンなど、大勢を相手にしても負けない存在感と華がすごいです。立ってるだけで迫力があって自信が漲っていて、他の医師たちとの圧倒的な差を感じさせます。生意気で態度が悪いんだけど、差し入れのウナギに大はしゃぎする子供みたいな茶目っ気もあり、年配の失言大臣に気に入られるのも分かります。潮に「舌のオペはするな！」と命令された時の「もう終わってるよ」という台詞が、吐き捨てるような口調も間も最高でスカっとしました。

麻里亜に向ける眼差しや口調が心底冷めていて、軽蔑とか馬鹿にしてるとかではなく、そんな感情すら湧かないくらい本当に無関心なんだなと伝わってきたのが良かったです。芝居とはいえ、よく人に対してあんな物体を見るような目を向けられるなと感心しました。手術が下手というだけでなく意識も含めて「こいつは医者じゃない」って最初っから見破ってる感じが格好良かったです。

二色に移植を申し出るシーンで、不安そうに大門を見つめる由理を真っすぐ見つめ返す真摯な表情が「絶対に大丈夫だから」と語りかけているような頼もしさと安心感があって、頑なだった由理が移植を承諾するという展開に説得力があったのが良かったです。潮や村崎もやたら自信満々ですが、それとは比べ物にならない絶対に失敗しないという確信と「目の前の患者を死なせない」という医師としての強い信念が堂々とした表情と立ち姿から滲み出ていてホント格好良いです。ラスト、大はしゃぎで晶さんとたこ焼きを食べる姿も子供みたいで可愛かったです。

手術を不安がる和十君に「大丈夫、失敗しないので」と優しく、でも自信を感じさせる口調で安心させてあげたり、丹下に「子供たちのために」と真剣な表情で手術を受けるよう説得したり、いつもの勝気な接し方とは違う、患者の心に寄り添った対応が印象に残りました。必死に説得する姿から何としても丹下を助けたいという強い思いが滲み出ていたので、手術後の「みんな、ありがと」というぶっきらぼうな短い台詞だけでも仲間への感謝の気持ちがしっかり伝わってきたのも良かったです。

なんだかやたらと「バーカ」「バーカ」と連発しましたが、見ていてちょっと不快でした。ミチコってあんなキャラでしたっけ？　それ以外は相変わらず、ずば抜けたマイペースが格好良くて魅力的。普通の人はちょっと着こなせないようなクセの強いファッションもサラリと似合ってしまって、そのファッションでアキラさんと一緒に、庶民的すぎる食事に喜んでるところもギャップとしては面白い。

「成功率は五分五分」と珍しく不安を口にしたり、「あんたを助けたいんだよ」と熱くなったり、手術室で緊張して顔が強張っていたり、普段の自信満々な態度とは違う恐れや弱さを表に出す姿が印象的でした。毎回どの患者さんに対しても同じだとは思うけど、今回は自分と同じ病気ということで特に思い入れが強いというか、より命の重さや死への恐怖などを実感しているように見え、未知子の人間味が感じられたのが良かったです。

もはや、米倉のライフワークと言っても過言ではない作品になっている。大門未知子は、医者のスキル・日頃の言動含めて不動の安定感があり、「私、失敗しないので」という彼女の言葉は、聴いていてスカッとする。大門を取り巻くメンバーも、それぞれ個性を発揮しており、現場のチームワークも良さそうに思う。体調管理しつつ、これからも継続してもらいたい。

いつもカッコイイ

このドラマはシーズン１からの大ファンです。「私、失敗しないので」や「致しません」を聞くたびに、スカッとさせられます。好きなシーンは沢山あるのですが一番好きなのは、オープニングで米倉涼子さんがヒールの音を立てて颯爽と歩いているシーンです。口笛のBGMとピッタリ合っていてとてもカッコいいと思いました。衣装も毎回違って見ていて楽しいです。

加地先生と原先生を「そんなんでメス握んな！」と一喝するシーンがすごく格好良かったしスカッとしました。いつもの吐き捨てるような口調の暴言ではなく、語尾までしっかり響かせていて本気で怒っているのが伝わり、未知子の「患者を絶対救う、死なせない」という医師としての強い信念を感じさせました。手術中、ナタリーに向ける眼差しに「大丈夫だから」と安心させるような優しさと頼もしさが込められていたのも良かったです。

サラリーマンの俺も、一度でいいからいたしません。言ってみたい。首かな。

今回の未知子は普段と少し違う、新しい一面を見せてくれた感じがしました。
前に手術していた話が出てきて（一瞬忘れていました）「私、失敗しないので」の由来まで語っていたので驚きました。
たまにはこんな未知子もいいですね。

他のドラマに出ている時には気づかなかったのですが、大門役を見るようになってから米倉さんの滑舌の良さ、台詞の聞き取りやすさを実感するようになりました。難しい専門用語も早口でまくしたてる台詞も手術シーンでマスクをしていてもはっきり聞きやすくて耳に残りやすいし、声がよく通るから決め台詞もバシっと決まる。その口跡の良さが大門の強気な性格や自信満々な態度にも合っていてとても良いです。

いつも格好良くて完璧なオペを早くに終わらす大門未知子。もし、患者だったら見てほしいな。私、失敗しないので。という言葉を使ってみたいですね。