引き抜き屋～ヘッドハンターの流儀～

堂々とした余裕のある態度や話し方が成功者としての自信を感じさせ、でもそれが全然嫌味に見えないところが素敵です。小穂への接し方も紳士的だけどお堅い感じがしなくて「気晴らしに…」という誘い方もさらっとさりげなくスマートで、がっついた印象がないところも良かったです。登山で張り切る小穂を見てちょっと引き気味になってる姿がコミカルで、格好良いのに気取っていないところも魅力的です。

小穂を食事や登山に誘ったり「困っているのを見ると放っておけない」と真剣に気遣ったり、好意を匂わすシーンは何度もあるけどあまり色気がないというか妹に接してるようで下心を感じさせないなあと思っていたら、ちゃんとフィアンセがいたんですね。要さんの演技がちゃんと伏線になっていたことが凄い！口説き文句に見えがちな台詞も目線や語尾のニュアンスで全然印象が変わるんだなと表現力の奥深さを実感しました。

仕事として小穂と接している時は目がキリっとしていて、「お礼に…」と食事に誘うプラベートモードの時には目尻も下がって小穂への好意を滲ませていて、オンオフの切り替えが表情や眼差しからちゃんと伝わってきて、公私混同しない畔田の紳士ぶりとプロ意識が感じられるところが良かったです。小穂に抱きつかれて驚いて一瞬硬直している姿が普段のスマートな紳士ぶりとギャップがあって可愛かったです。