あなたのブツが、ここに

あなブツにはどんな最後が待っているのだろうと期待したが、なんでもない毎日が続いていくというエンディングだった。なんかそれもいいなー。後輩にも偉ぶることなく（それは武田さんにも見習ってほしい笑）さらっと仕事を見せることで魅了してしまう。毎日毎日続けてきた成果がそれなのだ。コロナ禍でみんながみんな窮屈な思いをしていて、前になんか進んでないと思っていても毎日やり続けることで大きく成長できるのだと亜子ちゃんが見せてくれた。負けずに腐らずがんばろうと思えた。終わってしまうのが寂しいな。

サキを取り巻く環境はようやく良くなり一安心。いじめっ子もお母さんや先生にひどく叱られたみたいでよかった。よく好きだからとか言って構いすぎるみたいなのあるけど、あれほど迷惑なことはないから勘弁してほしい。やっと落ち着いたと思ったら今度はノアちゃんの自殺。こちらもコロナ禍の悲劇と言っていいのではないでしょうか？当たり前にできていたことが当たり前じゃなくなって終わりが見えない世の中で突然糸が切れてしまうことは誰にでもあると思う。それを越えるか越えないかの問題でしかないのだ。残された人はたまらないけれど死んだ人の全部をわかろうとするのは無理だと思う。

受信料を払おうかなって思うデキ

お水やってるシングルマザーはチャラチャラしてるようなイメージがあったけど、二話まで見て想像とちがうアコちゃんの姿にすっかりはまり応援したい存在に。少し足りないところはあるかもしれないけど、自分の足でしっかり立って娘を溺愛して育てる強い母。コロナは最大の痛手だったけれど、いつまでも水商売を続けるのも難しいからこれを転機だと思ってドライバーへの転身もいいんじゃないかな。ののちゃんとの親子もとても仲良しで癒されるわ。

宅配の仕事も慣れてきたところに所長のコロナやミネケンの事故、忍び寄る元旦那、と亜子ちゃんの受難が続く。元旦那がさきちゃんに近づいたのは親として子供に会いたいのかと思っていたけどまさかの金の無心だったとは！どこまでもクズでどうしようもない。養育費も払ってないのによく言えたもんだ。でも今の亜子ちゃんにはどんなピンチにも助けてくれる仲間がいる。きっとパンクの時のようにサッと来て守ってくれる人たちがいると信じている。

自分がいじめられても「お母さんも新しい環境で頑張っているんだから私も頑張る！」ってさきの言葉にジーンときた。親の苦労を見ている子っていろいろ考えるところがあり、必要以上に大人になってしまう。それが子供なりの親への愛情ではあるんだけどそれがいいのか悪いのか、親としては少し切ないかな。キャバ嬢のお母さんを少しも恥ずかしいと思っていない娘のためにもしっかりしなきゃね。

全部コロナのせい！と言いたいくらいコロナに追い詰められて職を失う姿が見てられない。亜子ちゃんは娘もいるしお母さんもいるしそんなこと思わないだろうけど、若者の自殺が増えたっていうのも納得してしまうよね。目に見えない敵に真綿で首を絞められるように追い詰められていくのは辛い。昔から職業差別はあったと思うけど、コロナでより一層深刻になったかな。娘が健気に耐えているのがまた堪えるんだよね。宅配に戻るしか道がなくなった亜子ちゃん。腹をくくれるかどうかだね。

もう見ていて苦しくて苦しくて仕方がなかったです。たった一度通学路でマスクを外したことを自分の罪だといい、だから罰を受けても仕方ないと語る小学生のサキ。だからって消毒液を執拗にかけられたり机に落書きしてもいいって思うわけ？立派なイジメじゃないか。それをルールを破ったからって担任も強く言えないの？そんなのおかしいでしょ。そりゃ自殺者も増えるわ。学校は元々村社会のような息苦しさがあるのにそこにコロナ対策のルールが入ったらこうなる。もっともっと学校が踏み込んでほしかった。