クライムファミリー

最初はカモにしようと家に忍び込んだのにどんどんこの家の人を知っていくうちに力になりたいなんて思うなんて松田さんは悪人になりきれないお人よしなんだろう。その松田さんを家庭に入れたことで一人ひとりの問題が解決され魔法が解けるように他の家族とコミュニケーションを取るようになっていくんだもの、松田さんだって頑張ってしまうと思う。最終的にはみんなのことを庇うように1人で罪を背負って家族を守るなんてかっこよすぎる。罪を償って出てきた彼を家族は待っているけど戻るかどうかで終わってしまった。いつか再会してほしいなと思いながらいい余韻で終わることができて良かったと思う。

お金持ちで幸せな３人家族の家に強盗に入ったら全然違う家族の顔を見てしまった。旦那は金づるで継母は遊びまくり子供を虐待している。その場で子供を誘拐してきても気づきもしない親って終わっている。それでも親の元で暮らすのが一番なんだろうか。今回の場合は父親が真っ当な人で継母と別れて娘のために生きてくれるようだがそんな親ばかりいないだろう。心情としては難しいかもしれないが、実の親のところじゃなくても幸せに暮らせる環境が整えばいいのにと思う。

最近は強盗も増えているし助長するようなら嫌だなと思いましたが、ミイラ取りがミイラになったようななかなか面白い設定で何が一見平穏で幸せそうに見える家庭の中を何が隠されているのがわくわくしながら見ました。血のついた札束キレると手のつけられない父親、完璧な笑顔が逆に怖い母親、優等生に見える2人の子供と綺麗に整った豪邸。娘のストーカーかも（本当はパパ活）と思える人物と会っても娘が誕生日に帰ってこなくてもアクションを起こさないのはだいぶおかしい。まだまだ闇の序章。わかわくが止まらない。

子供が本当のことを言わないとか以前のように話せなくなったとかって年頃の子あるあるでしょ。子供毎日成長していて1日として同じではないのだから昔のまま可愛くいて！というのは間違っていると思う。それに合わせて対応を変えていくのが普通だけど、成長は嬉しいけれど寂しいって面は否めない。だから他に趣味や仕事を見つけるのは悪くない。それがネズミ講とかマルチ商法にハマるってお母さんの世間知らずっぷりがなんとも情けない。世の中のお母さんはそこまで馬鹿じゃないと思う。

マルチ商法は違法ではない。これだと違法だと誤解を与えそうだし、郷は詐欺師なんだからそれくらいは知ってないとおかしい。この団体のやり方はむしろ霊感商法で、更にねずみ講方式だから完全に違法行為。警察に知らせればこの母親も摘発される可能性が高かったし、だからこんな茶番で助けたという展開なら理解できるんだけど、これではそこがよくわからない。いずれにしても陽の言い分はわからない。「私を私と見てくれる」と言うけど正しくは「私を財布として見てくれる」だろうし、家族だって言いたいことを何でも言うわけじゃない。うわべでも平穏なら悪いことじゃない。シナリオもキャラも薄っぺらいドラマ。