グッド・ファイト

大陪審での奮闘ぶり、良かったですね～。不慣れな弁護な上、エルズベスのサブにルッカがついてしまいあからさまに動揺する姿が気の毒でもあり、しどろもどろっぷりが普段の余裕のある態度とギャップがあって面白かったです。ルッカと言い合いになるシーンはやたらムキになっていて、答弁というよりただの痴話喧嘩みたいで笑えました。初登場時の上から目線のイケスカない野郎から、どんどんお茶目で人間味のあるキャラクターに変わってきていて、とても魅力的です。

ルッカとザックを見かけてサッと表情が変わったり、ザックと握手をする時に思わず力が入り過ぎてしまったり、ルッカが絡むと感情的になって嫉妬が隠せなくなるところが、ルッカへの本気度の強さを感じさせて良かったです。普段はちょっと小憎たらしいキャラなのでその素直な反応が新鮮だし、ルッカの手のひらで転がされている様が人間味があって可愛らしく見えました。

3話では嫌味な態度が目立っていて感じが悪かったですが、4話ではルッカへの好意をはっきり示したり、彼女の事務所のために動いてあげたり意外と親切な一面を目の当たりにして印象が少しずつ変わってきました。ルッカも「良い人だと思い始めてる」と言っていたし、本来はこちらの方が素なのかなと思わせる無理のない優しさが良かったです。あとカウンセリングで主治医に言われた通りに1年間ミルクシェイク断ちしている子供みたいに素直なところも、普段の嫌味な態度とギャップがあって可愛かったです。

ルッカと両親が接触するのを嫌がっていましたが、親に紹介したくないというのではなく、両親のマイクロアグレッションでルッカが傷つくのを恐れているように見えたのが良かったです。いつもの余裕ぶった態度はどこへやら、ルッカへの弁明めいた口調や母親に「ルッカに構わないで」と釘をさす姿など、自分が両親と同じだとは思われたくない、ルッカに嫌われたくないという気持ちが滲み出ていて、遊びではない彼女への本気度が伝わってきました。

片頬を上げた嫌味な笑い方や相手を挑発するような話し方がコリンの自信家で高慢な性格を感じさせて上手かったです。自信満々な態度をかなりオーバーに分かりやすく演じているので、反論の余地がなくなった時の「頭真っ白」みたいな遠い目をした表情がより印象強く感じられ、コリンの若さやまだまだ未熟な一面が際立ったところも良かったと思います。