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脚本・ストーリー 4.1 /5.0(81.6%) | 260位 /1087件中 |
キャスト 4.9 /5.0(98.4%) | 15位 /1087件中 |
演出 3.9 /5.0(78.4%) | 339位 /1086件中 |
音楽 3.6 /5.0(71.6%) | 468位 /1087件中 |
感動 3.1 /5.0(61.6%) | 536位 /1082件中 |
笑い 2.0 /5.0(40%) | 877位 /1082件中 |
スリル・興奮 2.0 /5.0(40%) | 1002位 /1079件中 |
脚本・ストーリー 4.1 /5.0(81.6%) | 260位 /1087件中 |
キャスト 4.9 /5.0(98.4%) | 15位 /1087件中 |
演出 3.9 /5.0(78.4%) | 339位 /1086件中 |
音楽 3.6 /5.0(71.6%) | 468位 /1087件中 |
感動 3.1 /5.0(61.6%) | 536位 /1082件中 |
笑い 2.0 /5.0(40%) | 877位 /1082件中 |
スリル・興奮 2.0 /5.0(40%) | 1002位 /1079件中 |
去年一緒に行けなかったお祭りで再会して気持ちを伝え合うってベタだけど、あの切なくて辛い展開が幸せな思い出に上書きされて良かったです。太一が大学を辞めた後も航平とヨコ・ヤスの交流が続いていて「あちら側」にちゃんと居場所があったり、マヤが太一に前回のお礼を言うシーンがあったり、細やかに行き届いた丁寧な演出も素敵で、「あれってどうなったんだろう」って視聴者が疑問に感じたり置いてきぼりにならないのも良かった。航平と太一がまた2人で屋上でお弁当を食べる姿が見られたのも嬉しかったし、最後の唇を読むくだりの仲睦まじい様子もほのぼのと微笑ましく、観てるこちらまで温かく幸せな気持ちになれる良い最終回だったと思います。
航平と太一の身長差を活かした階段ハグや、太一が座っていた場所を完全再現したり航平視点を取り入れたこれまでのノートテイクの回想シーン、太一とマヤのやりとり、ラストの航平の手話メッセージ、11話はいつも以上に心に響く素敵な演出が多くて、切なさと温かさが溢れていて涙腺が緩みっぱなしでした。主演2人の関係だけでなく、マヤの過去もしっかり時間を割いて描いてくれるのもこのドラマの魅力のひとつで、主役だけでなく、登場人物皆が作り手に大切にされていて、それぞれがドラマの世界の中をちゃんと生きているんだって感じられるのが良いですね。
将来のことを何も考えていなかった太一にやりたい事・目標が見えてきて、それは航平の存在がきっかけで、2人にとって喜ばしいことなのに、お互い言葉が足りな過ぎてかつてないほどのすれ違いを起こしてるのがもどかしくて切ない。辛い展開になってしまったけど、本格的に本編に絡み始めた犀さんと千葉さんの原作からの再現度の高さや、源治さんの「何かを決める時に寂しいを理由にしちゃいけない」という心に刺さる名言など、主人公2人を取り巻く大人たちの丁寧な描き方も印象に残る良い回だったと思います。
一緒にいなくてもお互いのことを思って感情が動く航平と太一の関係性が良いなあ。なかなか進展しなくてもどかしい気持ちもあるけど、陽だまりのように温かく切ないこの独特な雰囲気が好きです。航平が社労士資格の勉強を始めていたり、太一も犀さんや千葉さんとの出会いがあったりと二人の将来に関わる話も出てきて、約束しなくても毎日会える今の2人の関係がこのままずっと続くわけじゃないってことを改めて実感出来た、節目になる回だったと思います。
7話ですれ違っていた航平と太一だけど、向かい合ってゆっくり話す機会を得て、また笑い合えるようになれてホッとしました。太一とマヤの子供の喧嘩みたいな攻防や、ヤスやヨコを交えたいつもの賑やかさ、縁側での静かでしっとりしたやりとり、30分の中に色んなテイストの場面がギュッと詰め込んであって、でもそれがごちゃごちゃせずバランス良くまとまっているのも毎回凄いし、作り手の皆さんの作品への愛が感じられて良いなと思います。
航平の「太一に迷惑をかけたくない」という遠慮や先輩としてマヤを気遣う優しさ、航平が何も話してくれないことや仲の良い航平とマヤの姿にモヤモヤして、でもそれが何なのか分からず悶々とする太一、話をすれば簡単に解決するすれ違いだけど、互いに変に気を遣ったりタイミングが合わなかったりで、なかなか上手く運ばないところがもどかしくて切なかったです。マヤの周囲に対して壁を作って刺々しい感じが、ここまで極端ではなかったけど太一と出会う前の航平を彷彿とさせ、彼女も太一や航平との関わりの中で良い方向に変わっていけたら良いなあと思いました。
キャンプ、川釣り、バーベキュー、美しい星空。太一と出会ったことで航平の世界が広がって彩あるものに変わっていくのが良いなあ。太一と美穂が和解するシーンや、ヨコのノリの良さやイビキ煩い設定、ヤスの面倒見の良さなど、主役2人だけではなく、登場人物それぞれの背景や物語を、限られた出番の中でしっかり描く丁寧な作品作りも好感が持てます。太一が航平の笑顔に見惚れたり、航平の嫉妬が滲み出たり、二人の恋模様が胸キュン優先ではなく心情の変化に重きを置いてじっくりゆっくり進んでいくところも、繊細な作品の雰囲気に合っていて良いと思います。
航平と太一の関係に変化が訪れた第5話。太一への想いを自覚して彼から離れようとする航平と、そんな航平に真正面からぶつかっていく太一の本音をさらけ出すやりとりが切なくて苦しくて、でもその真っすぐさと互いを大切に想う気持ちが温かくもあって、非常に見応えがありました。二人の心情に重きを置いていて、キスシーンを客寄せ的なメイン扱いにしていないのも良い。食いしん坊の太一がご飯も食べられないくらい考え抜いて出した答えが「いくら考えてもお前を嫌いになる理由が見つからない」なのも最高だし、それを受けて泣き笑いする航平の笑顔が本当に嬉しそうで、4話のラストが悲し過ぎた影響もあり、屋上のひだまりで二人が笑い合ってるだけなのにすごく満たされた幸せな気持ちになれたのも良かったです。
好きになったきっかけがドラマティックに描かれるわけではなく、航平自身もいつから芽生えた感情なのか、はっきり分かってなさそうな、少しずつじんわりと想いを積み重ねて恋心に変わっていく感じがリアルで良いですね。その気持ちを自覚するきっかけが聴力の低下っていうのも辛いし、お互いを大切に想うからこそすれ違ってしまうのも切なくて、4話はずっと涙腺が緩みっぱなしでした。ストーリーに関係なさげなあざとい胸キュンシーンが無く、丁寧にじっくり登場人物の心情を描いていて、映像も醸し出す雰囲気も美しいドラマだなと感じます。
太一の過去が明らかになった3話。身勝手な太一の両親に苛々したけど、辛い経験をして痛みを知っているからこそ、優しくて真っすぐな今の太一が形成されたんだなって実感出来たのが良かったです。料理なんてしないのに太一の誕生日に黒焦げハンバーグを作ってあげるお爺ちゃん、結婚したいくらいハンバーグが好きだと聞いて母に作り方を教わって太一に作ってあげる航平、余計な詮索はせず嬉しそうに航平にハンバーグの作り方を教えるお母さん、皆の優しさと相手を大切に思う気持ちを、必要最低限の台詞と役者陣の繊細な表情の演技で魅せる演出も良かったです。
航平の過去をじっくり丁寧に描くことで、彼の孤独や「向こう側に自分の居場所はない」と壁を作るまでの心情の変化がより深く伝わってきました。辛いシーンが続いたけど、だからこそ航平が太一の存在にどれほど救われているのか、1話よりもさらにはっきり感じ取れるようになったのも良かったです。時折挟まる航平の聴力を再現したくぐもって籠ったような周りのざわめきや、そんな中でもしっかり耳に届く太一のよく通る大きな声など、登場人物たちの心情をより鮮明にさせる音の演出も素晴らしいと思います。
BLドラマだけどありがちな胸キュンありきのストーリー展開ではなく、心の痛みや相手を思いやる優しさ、切なさが丁寧に繊細に描かれているのが新鮮で、その美しい世界観にグッと惹きこまれて見入ってしまいました。主演二人の再共演が早い気もしたけど、どちらも前作とは全く違う役になりきっていて、危惧していた見慣れた感が一切感じられなかったのも良かったです。これからどんなふうに二人の心の距離が縮まっていくのか、静かに見守っていきたいと思える良作だなと感じました。