イチケイのカラス

人懐っこそうな笑顔と物腰の柔らかさが良い味だしてました。ほんわかした雰囲気と愛嬌のあるキャラクターのおかげか、若手の中にいても違和感なく溶け込んでいるところも良かったです。「この顔に生まれたかった～」と入間を羨ましがるシーンも可愛かったし、「部長に言われたくない」とかさらっと毒吐くところもイチケイメンバーの和気あいあいとした遠慮のない関係性を感じさせて良かったと思います。

事件の検証で何度も走らされる姿が気の毒なんだけど面白くて笑っちゃいました。泣きそうな情けない顔になったり、ハアハア息をきらしたり、睨みを利かせて怒った顔したり、最後は白目剥いて倒れちゃって、表情や表現力の豊かさがさすがで良い味出してました。検証が終わった後、入間たちが話し合ってる後ろでぼんやりとしか映っていないけど、ベンチにぐったり座ってお水をガブ飲みしている演技の細やかさが良いなと思いました。

石倉が休みだと聞いた時に「イヤ～ッ！」と奇声をあげて文句タラタラな姿が面白かったです。「忙しくなるけど頑張ろう！」と年長者らしく若手の士気を上げるのではなく、率先して愚痴を言っちゃうところが川添さんらしくて良かったです。裁判中に入間の言動や行動を見てコロコロ変わる豊かな表情の演技も良い味出していて、書記官だからどうしても映る回数は少なくなってしまうけれど、それでも毎回印象に残ります。

裁判中、みちおの声を聞きながらコロコロ変わる表情や、必死にジェスチャーしてみちおに訴える姿が毎回楽しみでした。文句ばっかり言ってるけど、人の良さそうな見た目と醸し出すチャーミングさのおかげか、聞いていて全然嫌な気分にならないところも良いですね。検証実験でコキ使われたり、何かあると皆にイジられる年長者らしからぬキャラクターも良い味出していて、出番は少なめでしたがイチケイの癒し要員としてしっかり存在感を示していたと思います。

安定感があっていいなと思います。こういう人が職場にいたら安心できそうです。入間さんの無茶な裁判に迷惑だとあきれながらもなんだかんだで優しく見守っているところがいいですね。部下の若者のジェネレーションギャップもありそうなので面倒みるのも大変そうだなと思います。

周りにからかわれてわちゃわちゃしている感じが、主任書記官という肩書に合わなくて人の好さも垣間見えて。本当は出世したかったみたいなセリフがちょこちょこ出てきていたのだけれど、やっと本音が最後に聞けて嬉しい。川添さんの愛情あるグチを聞くのがさらに楽しみになった。

先に帰宅する浜谷に便乗して自分も帰ろうとしたり、一ノ瀬に「誰も待ってませんよね？」って突っ込まれて情けないふにゃっとした笑顔を浮かべたり、年長者とは思えないちゃっかりした一面があったり、たまに保身に走ろうとするけど、何だか憎めないチャーミングさがあってとても魅力的な存在です。年下の一ノ瀬たちが遠慮せずに何でも口に出せるのも、川添の人柄ゆえなんだろうなと思える親しみのある雰囲気も素敵です。

あの脂っこい感じ、チクチクと嫌みを言ってみたり、空気読まなかったり、グチグチ文句を言ったり。特定の人を連想するわけではないけれど、こんな人どこの職場にいるよなーと思いながら見ています。普通なら嫌われたり避けられたりする人物像なのですが、それだけではなくてチャーミングな部分があるのが川添さんだと思います。川添さんが頑張る回があって欲しいと思っています。

痴漢に間違われて捕まって皆にいじられたり、余計な事を言いそうなって浜谷に怒られたり、ちょいちょい残念なキャラクターがとても似合っています。時々毒も吐くし仕事さぼろうとするけど何だか憎めないチャーミングさとコミカルさがあるところも梅雀さんならではの魅力だと思います。