※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 2.3 /5.0(45.4%) | 1075位 /1165件中 |
キャスト 1.7 /5.0(34.6%) | 1159位 /1165件中 |
演出 2.4 /5.0(47.2%) | 1050位 /1164件中 |
音楽 1.7 /5.0(34.6%) | 1141位 /1165件中 |
感動 2.3 /5.0(45.4%) | 964位 /1160件中 |
笑い 2.4 /5.0(47.2%) | 796位 /1160件中 |
スリル・興奮 1.6 /5.0(31%) | 1140位 /1157件中 |
え?せっかくフランスに旅立ったのにほぼ旅行くらいの期間しかいないで帰ってきたの?俺は屋台がやりたい!って思ったって??翔太は自分の意思がはっきりと分かってスッキリした気持ちで帰ってきただろうけど、受け入れる側としたら迷惑な話だよね。まぁでも輝元もあのまま置いてかれて次の場所で輝けるような気もしなかったし良かったのかな?二人がそれぞれの場所で修行して成長してからの方が面白かったのに残念。そしてなにより主役の二人がどちらともイケメンじゃなかったのが残念だった。
味覚や嗅覚が戻った翔太に引き抜きの話が!翔太は今までの恩から断ることを選択し、輝元は翔太の作ったスペシャリテを味わい自ら翔太を引き抜く相手に連れていってくれと頼む。なんとも綺麗な展開。お寺だもんね、人を思いやりドロドロとした感情は似合わない。翔太を送り出した後輝元の夢はどうなってしまうのかは心配だけどその展開がベストだろう。新しいシェフをその舌で発掘する凄腕スカウトになったりして。それはそれで楽しみだ。
翔太の舌であることが自分の存在意義だと思ってしまっている輝元に味覚と嗅覚が戻ったことを言い出せない翔太の気持ちはよく分かる。初めに感じた時に一気に嬉しい気持ちと一緒に吐き出してしまえたら良かったのに、タイミングを誤るとその気遣いが逆効果になり拗れてしまう。一番そばにいたのに気づかなかったことも言ってもらえなかったことも辛いよね。輝元の自己肯定感が低いのはどこからきているのだろうと心配になる。でも翔太は屋台に収まる人じゃない。さよならは近いのだろうか。
どんな関係になってしまっても息子が元気で暮らしていてくれるのは嬉しいですよね。自分の店のお客さんから息子の評判を聞く時のお父さんの嬉しそうな顔が物語っています。代々受け継いだ店があるとか欲を言い出したらキリがないけど、極論は自分より先に死なないで元気でいてくれたらそれでいいんです。翔太も逃げてきたという負い目がずっとあったのでしょう。その負い目が解けた時味覚や臭覚が復活とはよくできている。人間の体ってすごいな。
お寺の仕事に憧れがあっても自分は三男だしお鉢が回ってくることはないだろうという悔しさが、誰よりも生真面目に精進する結果になったのかもしれない。選んでほしい、自分を見てほしいって気持ちが隠れているんじゃないかと思うといじらしくて杓子定規な問答も可愛く思えてしまった。それにしてもお父さんが肉や魚を食べない理由がひどすぎる。お母さんへの誓いでそれを守ること自体は凄いことだけど、子供に言える話じゃないなと思った。
子供を亡くすことは未来をなくすことだと誰かに聞いた。この家でも長男が若くして亡くなっている。多くの死者を送り遺族と関わってきたお寺の住職でさえ、自分の息子の早い旅立ちに心の整理がつかないのだからとれだけの苦しみか分かるだろう。家の奥に仕舞われた鉄板に止まった家族の時を思う。家族みんなで食べた味を1人欠けた状態で食べるのは気が引ける。でもこうしてまた鉄板に火が入り翔太が加わった食卓で思い出のお好み焼きを食べる。家族が一歩前に進んだ瞬間が見られてよかった。
クリスチャンの彼女がお寺に嫁ぐってやっぱり難しいのかな。彼女が家のせいで別れたわけじゃないって言ったのは、その障害を乗り越えられなかったせいで別れたって言いたかったんだよね。しかも本気なら一度くらい実家に挨拶に行っても良かったし、事情を聞いてもらうくらいしても良かった。それもできず敵前逃亡したのだから彼女からしたら不満だろう。今度はお笑いをやっている彼なんだね。難ありが好きと言うかなんと言うか、でも彼女には乗り越える強さがある気がする。それに彼がついてこれるかどうかだな。
翔太が店を開けなかったのは味覚と臭覚を失ったからだったんだね。それは今ならコロナだったんじゃないの?なんて風にも思えなくもないけど、極度のストレスからだろう。料理人としては致命的だ。そこをその他の自分の感覚と知識を総動員して作っているのだと思ったらいじらしくも思えてきた。誰よりも美味しい料理をと思うのは立派だけど肩肘張った料理は美味しいのかな?その人の欲している1番の料理を作ることが1番いいのだと気づけたら味覚も戻るかもね。
主役の二人がどこの誰だか全く分からないので先入観はないけれど、演技もイマイチなのでどこまで引っ張れるか難しいところだと思う。なんでも作りますみたいなのを掲げているのに味噌ラーメンは作れないとかフレンチを推してくる割に出しているのはチャーハンだし意味不明。オープンするはずのお店は予約を取り始めていたのに開店しないし、それに文句をつけた煩悩太郎に逆ギレする始末。このシェフは何がしたいのかさっぱりわからん。
話は安っぽいし、料理もそのへんの料理本に出てくる程度のものでしかない。主演も設定に合った雰囲気を出せてると思えないし、演技もたいしたことない、主演推しの人のために作られたドラマ。
どこかの天才シェフが我が物顔で料理を出すのかと思いきやそこはお寺という場所を考慮しての人を心から温めてくれるメニューになっていて面白かった。誰しも思い出の料理の一つや二つあるもので、あーあれが食べたいなと思うこともしばしば。それを再現してくれるのなら行ってみたいなと思う。思い出の味はその時の匂いや感じたことを鮮明に思い出させてくれる。何か足りないと思ったのは笑いながら食べていた雰囲気だったというのは興味深い。奥さんの笑顔を見て旦那さんもほっとしていることだろう。