らんまん

2023年7月期 2023年4月期
総合評価: 3.57 / 5.0 (回答者数60人) 517 位 / 995件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(70.4%) 576/996件中
キャスト 3.9 /5.0(78.6%) 543/996件中
演出 3.6 /5.0(72.4%) 526/995件中
音楽 3.8 /5.0(75%) 335/996件中
感動 3.6 /5.0(71.2%) 250/991件中
笑い 2.8 /5.0(56%) 525/991件中
スリル・興奮 3.0 /5.0(60.6%) 585/988件中
254コメント
256 | | 2023-10-02 00:11:50

描きようによっては植物が大好きで定職にもつかずしょっちゅう家を空ける旦那とその趣味にも似たものと家族を養うこのに一生懸命働いた妻にもなりうるものをこんなに綺麗で愛に溢れた物語にしてしまうのだからモデルのご家族もとても喜んでいるでしょう。集大成とも言える図鑑に蘭光先生から始まる万太郎と関わりのある人たちの名前がずらり。最後は幼く亡くなった園ちゃんの名前まであり泣けました。夫婦愛、家族愛、友人たちへのリスペクトと愛に溢れた物語は心を温かくしてくれました。最高の朝ドラだったと思います。

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247 | | 2023-09-25 23:40:49

よくよく考えると、あの燃えやすい枯れ草の山を大震災も戦争も乗り越えて、守り残したというのは本当に凄いことだと思う。ついつい万太郎目線で見てきて、周りに植物標本が大量にあることが当たり前になってしまっていたから、こうやって違う目線で見て当たり前ではなかったと思ったとたん震えた。寿恵子が生涯かけて万太郎のやろうとしたことを支え、守る城を用意した。冒頭で言っていたようにやり遂げたんだと思う。良妻賢母とかいう枠を超えて偉大な人だったのだ。こういう後世からの目線の描写も良いなと思った。

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251 | 2023-09-28 12:54:32

自分のためにじゃなくお互いのために生きる夫婦、万太郎は寿恵子のために図鑑を完成させようとしている。自分の人生の集大成を見せて恩返しがしたいのだろうと思うと胸が熱くなる。そしてそこに流れる音楽もとても素敵。木々が芽吹いて大きく広がるような壮大な曲がかかり2人の人生の締めくくりも近いのだと感じさせる。これまで会った人たちが次々と現れ助けてくれるのは今までの行いが良かったからだよね。幸せってそういうことなんだろうなと心が温かくなった。

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193 | 2023-08-16 17:31:01

佑一郎が語る差別は昨今のBlack Lives Matterのように、いまだ解決しない、いわばアメリカの病巣のひとつです。でも結局のところ差別はどこにでもあって、特に彼らの出身地である土佐には士分でも上士と下士があったわけで、その呪縛から解かれた佑一郎にとって、そのきっかけとなった万太郎の精神は、ある意味でアメリカよりも先を行くものに見えているのかもしれません。さて森有礼が亡くなり、梯子を外された感じになった田邊教授はどうするのでしょうね。普通に考えれば現職に集中すべきなんだけど、そうするとまた万太郎と間接的に対峙することになりそうです。

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218 | 2023-08-31 18:12:50

久しぶりの虎鉄君登場。あの虎鉄君と同一とは思えないほど立派に育っているけれど、その言葉と振る舞いなどから万太郎と同じ匂いがする。面影は残しつつ、なんとなく万太郎風に浮世離れしてそうな雰囲気に。これから二人で植物を追いかけるのかな。そして寿恵子の万太郎口調を真似た百合への語り掛けが可愛い。台湾で高熱を出してそうな万太郎の姿に幼少期を思い出した。無事に帰ってきているから志明は良い人だったのだろう。助けられたというオーギョーチはイチジクに似た果実なんだ。水の中でもみだしてる作業やってみたくなった。

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219 | 2023-09-01 18:34:42

強調しなければならないのは、徳永がドイツで日本人はバカにされると言うけど、自国の植物を自国で鑑定すらできない、貧弱な基礎さえない国の、しかも何の実績も残していない学者が留学してきたところで、評価されるわけがありません。少なくとも徳永自身が外国では「日本の植物学者といえば牧野」だと話していて、万太郎は普通に評価されていたわけです。だからそこを「日本」にすり替えてはいけない。そして万太郎は台湾の植物の学名に日本名をつけろと言われても拒否している。もし日本名をつけていたら、今頃、全体主義の残滓として笑われていたでしょう。台湾に酷い事をした人もいるけど、ちゃんと配慮した人たちがたくさんいたからこそ、台湾はさまざまな歴史がありながらも日本を好きでいてくれる人が少なくないのだと思います。どちらの態度が正しいか。歴史が証明しています。

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129 | 2023-07-04 13:57:22

日本の学歴偏重主義の始まりが明治時代だからね。西洋諸国から遅れていると感じた日本は東大を頂点とするエリート教育によって、優秀な人材を育成しようとした結果だけど、そもそも明治政府の連中は元下級武士が中心だし、そもそもの教育レベルが高くはない。だから維新に乗り遅れた連中が学問に力を入れ、学歴というヒエラルキーを作り、力を手に入れたという面もあるのだろう。何にしても万太郎のように採集と分類に特化してしまうのは、学者と言えるのかというと確かに疑問符は付く。また田邊の後妻は大変そうですね。ある意味、家庭という牢獄です。

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189 | 2023-08-10 20:07:52

心配して来てくれた寿恵子にまで突っかかるとは。田邊教授はずいぶんと気持ちに余裕がなく、追い込まれているように見える。あんな風に言われて聡子もがっかりしただろう。それでも寿恵子は殿方の事情は聡子とのことには関係なく気持ちは揺るがないと言ってのける。怒ってはいるけれど心は大きくすさまじく強い。聡子が田邊教授に抗ったのは初めてではないだろうか。田邊夫婦の関係性が今後変わっていくのだろうか。茹っていた寿恵子が万太郎からの大量の荷物ですっかり気分が変わり、ご機嫌に冒険モードになっているのが面白い。根っからの冒険好きなんだなと思う。田邊教授じゃないけれど、寿恵子が教育を受けていたら万太郎を越える偉人になっていたかもなんて妄想してしまった。

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255 | | 2023-09-29 14:00:42

全体としてなかなか面白かったと思います。竹雄たちとの絡みも良かったけど、やはりこれは万太郎と寿江子の話ですね。構成も凝っていて、偉人の出し方もうまかったと思います。特に最初の龍馬と最後の逍遥は意表をつかれました。スエコザサですが、宮城と岩手の一部にしか自生してないんですよね。今は牧野植物園でも見られます。仙台市野草園から贈られたもので、ドラマでは千鶴とされている牧野富太郎の次女鶴代さんも植樹に出席されたそうです。そう考えるとやはり植物で繋がれた家族だったのでしょう。本物の牧野は結局「日本植物誌図篇」も、それに代わる「大日本植物誌」も全刊出版は叶いませんでしたが、ドラマの万太郎は出版にこぎつけました。史実とは違っていたとしても、こういう優しいフィクションは許せます。これは牧野富太郎の生涯ではなく、槙野万太郎の話ですから。

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61 | 2023-05-18 14:34:14

狭い世界でいくら優秀でも、世の中は広く、自分の小ささに気付くというのはよくあることです。でもそれは逆もあって、たとえば大谷翔平があのまま日本にいたら、日本人もアメリカ人も、大谷の真の凄さには気付かなかったでしょう。だから広い世界に出るということは、小ささに気が付き、大きさを知れる機会です。それは楽しみと喜びと共に怖れや苦しみも得てしまうかもしれませんが、そのどれもあるのが人生。丈之助の言葉はその両方を吞み込んだ良いアドバイスだったと思います。

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176 | 2023-08-03 13:37:41

峰屋もついにダメですか。まあ造石税は商品になる前、まだ未完成の段階で税をかける悪法なわけで、今なら国会を通らないでしょうね。悪法が通った時の怖さの一端を感じます。何にしても峰屋が潰れなければ、翌年、酒造りがうまくいけば再び多額の税収が見込めるわけで、救済策を考えておかないあたりに、明治政府の未熟さを感じます。苦境でこそ人の真価が見えると言いますが、竹雄の対応は見事です。奉公人からすっかり主人の器になりました。それだけに峰屋が潰れたのは残念です。

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38 | 2023-04-28 13:30:38

ジョン万次郎に出会ったことで、万太郎の中の植物学への情熱と決意は決定的なものになった。そのために結社に入るのかとヤキモキしたら、少しの時間も無駄にしたくないとばかりに戻るという。時代を先取りした政治活動はどうしても取り締まりの対象になったりするからホッとした。佐川に戻ってどうやってタキさんを説得するのか、タキさんが折れるのか気になる。綾は楽しい夜を過ごしたことだけで満足してしまったようだが、竹雄の綾への思いが中々伝わらないのがもどかしい。万太郎の決意が綾との婚姻に影響しそうなので、その中で竹雄の思いが通じたらいいなと思う。

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223 | 2023-09-06 14:02:52

野宮の言う通り、彼はそこにずっとあったものをたまたま見つけただけかもしれないけど、そもそも自然科学なんてほとんどがそう。この世界のほとんどは誰かに「発見」されて存在する。それなのに成功の上澄みだけをかすめ盗り、功労者を追い出すような組織が一流だなんて笑わせるし、その程度だから世界に侮られる。まあ今ならアカハラという奴だろうけど、ある大学の職員から聞いた話だと、今だって格付けしたがる学者がたくさんいるらしい。いつか野宮の功績が再評価さればいいけど、そろそろ戦争の足音もうるさくなってくるしね。寿江子の商売構想への影響はもちろん、植物学者も更に軽く扱われる時代が近づいてくる。

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39 | 2023-04-28 14:23:34

ジョン万次郎が自由を憎むと語りました。フィクションだから別にダメだとは言わないけど、個人的にはそうだろうかと疑問に思います。何かを知ったことで悔やむというのは、不自由な世界から自由を知った人の言葉だと思えません。現代人のように生まれながらの自由を自由だと理解していない人の言葉に感じます。自由を憎むと言うだけの自由があったということですから。まあ本物の万次郎はアメリカで人種差別も受けているし、自由というものの裏側も理解していたと思いますが。綾と竹雄は万太郎に比べると、まだまだですね。立場の差、頭の柔軟さの差、意欲の差でしょうか。我を通した場合、失うものの大きさは万太郎が一番大きいはずなのにね。

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104 | | 2023-06-16 14:36:04

ブラボー!寿恵子といい、高藤の奥さんといい、毅然とした素晴らしいざまぁでした。今週のもやもやが一気に吹っ飛んだ気分です。高藤は啓蒙の意味をはき違えています。和魂洋才のせいか、洋魂というべき、西洋思想の根本がわかっていない。だから西洋人にバカにされるのにね。啓蒙にはまず「理性」が求められるものなのに、妻以外の女に手を出そうとしながら語っても「理」がありません。また田邊は芸術を理解するには教養が必要と偉そうに語っていますが、教養が必要なのは批評や評価が伴うから。たとえば英国の貴族ならば服の生地や仕立て、食器や家具、飾られている絵画などで、相手にどの程度の財力があるかや知性のレベルを計ります。でもただ鑑賞するだけなら教養などなくても構わないし、そもそもそれを作る側の芸術家、たとえばゴッホにどんな教養があったと言うのでしょうね。高藤みたいな勘違い野郎どもが、最終的には戦争に至る道筋を作ったのも、歴史的な事実だし、その根底にはかつて成し得なかった攘夷の思想があるのを、明治維新の負の遺産として理解しておくことこそ、日本人の教養かもしれません。

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209 | 2023-08-25 13:46:24

寿江子の素晴らしいプレゼンでした。気になってググったら、皇室の菊の御紋は鎌倉時代の後鳥羽上皇が初めで、12世紀末から使われていたそう。思ったほど古くはないんですね。なんでも歴史だ、伝統だという人がいるけど、調べてみるとそれほど古いものではないって、よくあることです。岩崎弥之助ですが、ノジギクで思い出したのはやはり坂本龍馬のことのか、兄弥太郎のことなのか、いずれにせよ土佐の風景と重なったことで、万太郎と繋がっている。余計なお世話だけど、大河ドラマもどうせフィクションにするなら、これくらい因果を考えて欲しい。さて万太郎と徳永ですが、田邊とどう違い、どう似ているのか。興味深いです。

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177 | 2023-08-04 07:22:06

峰屋は史実通り倒産するんだ。中の人たちが素晴らしいので、ドラマだから回避してほしいと願っていたのだが。思っていたような酒が造れそうという希望からの火落ち。杜氏の親方も、火入れを変えようと言った綾も自分を責めるのは当然の成り行き。そこからの竹雄が素晴らしい。きっとここでも努力したんだろうなと思う。落ち込む綾に「最後の蔵元だから、ちゃんと目を開いて見届けなさい」とかけた声色は厳しくそれでいて優しい。愛情だけではなく信頼があればこその言葉だとも思う。夫婦はこうありたいなと思わせられる。この二人の前にこの先どんな道が開けているのだろう。大変な状況なのに、なぜか希望が持てるのは、この二人の真の強さを見てきたからだろう。

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62 | 2023-05-18 20:32:25

神童と呼ばれる人たちが志を持って集まる場所であり、初めて挫折したり敗北感を味わう場所が旧帝大だったのだろう。そしてその頂点にあったのが東大だ。堀井の語る言葉にいちいち説得力があって、いかに万太郎のやろうとしていることが無謀で特別なことかということが良くわかる。堀井は万太郎が出入りを許されたことをスッとは認められなくてジタバタしていたが、ちゃんとしたアドバイスをして応援していたのが素晴らしいと思う。あの言葉を受けて、出入りを許されている間はさらに死に物狂いで万太郎は頑張るだろう。元々非凡な人だ。周りとの化学変化がどうなっていくのか楽しくなってきた。

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140 | 2023-07-11 13:33:24

棒手振りの及川の言う通り、「身の丈に合った」っていうのはひとつの真実だし、大事なことだと思う。でも真実なんて実は人の生き方の数だけあって、正解だけでなく、間違いや脱線もまた真実のひとつです。なので寿恵子の驚きかつ大胆な発想は身の丈に合ってはいないけど素晴らしい。石版印刷機が手に入れば、万太郎は家で作業出来るし、寿恵子も手伝える上に、健康管理もしやすく、一緒にもいられる。問題は金策ということになりそうですね。峰屋からもらった金で足りるのかどうか。

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105 | | 2023-06-16 21:44:17

アメリカは外では妻を褒め称えたりするけれど内では…ということがつい最近まであった国だし、当時の欧米帰りの男たちの中では女性というものはおだてて利用する者という認識だったかもしれない。力を持つためという男たちと、分かり合うためという寿恵子やクララ先生。どちらも肩を並べることになるのだけれど、途中経過も結果もずいぶん違う。寿恵子が高藤の手を押し戻して反論したのを見て、弥江が初めて笑ったような気がする。高藤に理路整然と言ってのけたあたりを見ると高藤には勿体ないほどの才女でした。田邊教授は女性に教育をと言っていたが、自分たちに都合の良い女性を生み出そうということのような気がして嫌な予感しかしない。それにしてもユウガオの姫様は美しかったですね。

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224 | | 2023-09-06 23:58:32

誰が見つけてどう発表するかを競ってるって話だよね。自然界には元々そこにあったのに、それを誰が初めに見つけたかで争うなんて人間は根っから傲慢なんだなと思いました。一見草食の人間の集まりのように見える植物学者でさえそうなのだから戦争がなくなるわけがない。さて夫妻には亡くなった子も合わせて5人の子供が生まれました。史実ではもっと生まれていますが朝ドラではこれだけ子だくさんは珍しいかも。どんどん肝の据わる寿恵子がどんな商売をするのか楽しみです。

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50 | | 2023-05-08 00:52:04

綾と万太郎に「めおとになれ」と言い出したのは一見突拍子もない提案だったけど、ずっと見守り続けてきた二人にやりたいことをやらせてあげ、なおかつ自分の手元に置いておきたいというおばあちゃんの愛情だよね。それなのに植物学の道を選んだ万太郎に「わしを勘当してくれ」なんて軽く言われたら、そりゃタキさんも「わしはおまんをゆるさんぞね」と泣いちゃうよね。でも本当に草が好きで仕方ないことは、やっぱり万太郎のひとつの才能なんだよね。そして若い頃から潤沢に資料を取り寄せたり、外国語の勉強をしたりできる恵まれた環境にあったことは、将来に何者かになれる条件なんだろうと思う。

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191 | 2023-08-14 13:21:00

長屋の住人たちにも変化があり、出ていく人たちが増えました。なんだか寂しいけと、基本的には良い変化でもって転居しているのだから、よかったというべきなのかも知れませんね。一方の万太郎はどんどん標本が増えるのは良いけど、それに合わせて借りる部屋数も増え、また子が出来たとなれば当然借金をすることになる。仕事らしい仕事をしていないのだから、まあその流れは仕方がないところかな。江戸以来、庶民は今よりも借金には抵抗がないし、それでもなんとかなるという気風もあったとはいえ、厳しそうな借金取りからどう逃れるのか、なかなか大変です。

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40 | 2023-04-29 15:44:00

最近朝ドラの質がだいぶ低くなっていたので、演技がちゃんとできる人ばかりで安心。滑舌が悪い人、棒演技、アニメ声も無しでありがたく拝見しています。

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119 | 2023-06-27 14:12:41

竹雄と綾については、考え方次第かな。竹雄のように好きにやって欲しいという考えもあるし、人によっては綾の代わりに矢面に立つと考えるかもしれない。どちらでもいいけど、良い男は綾の告白に素直に頷かないだろうね。だから竹雄は良い男だww。そして万太郎だけど、あれはダメ。夢中になるのはいい。集中力も大したもの。でも誰かに支えられて生きている以上、すべてを自分のペースで生きられないわけで、それを強要するのは子どもか、横暴な独裁者くらいのもの。それに物事を突き詰めたい時は、少し休憩を取ると良いインスピレーションが降りてくるもの。ちゃんと反省した方がいい。

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178 | 2023-08-04 13:42:23

園子ちゃんが麻疹で亡くなってしまいました。切ないですね。差配の江口さんが言う通り「7歳までは神のうち」という時代ではありますが、各々の命には各々の思いがあります。長屋の人たちのさりげなさが優しくもあるし、ここで「寿限無」というは、次に生まれる子が健やかであるようにという願いがあるように感じます。さて峰屋ですが、分家の伸治の判断は間違ってはいない。身の程を知るというのはこういう時に使うべき言葉ですね。これから綾と竹雄はどうするのか。万太郎に会いに東京に行くようですが、彼らなりのこれからを見つけて欲しいです。まずは背負ってきたものを降ろした開放感を味わってみるのも、悪いことではないと思いますね。

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236 | 2023-09-18 13:24:04

差配のりんもいなくなり、とうとう十徳長屋から古参メンバーがいなくなりました。というかこれで長屋に住んでいるのは万太郎の家族と助手の虎鉄だけだから、もはや万太郎の住処ですねえ。そして大学を辞めることについての家族の反応ですが、子どもは親を見て育つというけれど、見事に父親と母親に似てしまいました。故郷を愛するから国を愛するというのは、まさしく正しくて、アメリカでいう愛国者パトリオットも始まりは愛郷主義、つまり故郷愛です。そこを抜きに国家を論じてもただの空論であることを、現代人も理解しなくてはと感じます。特に故郷を離れた都市生活者は、そこを忘れてしまいがち。とはいえ故郷なんてものは、生まれた場所や育った場所に限らず、自分がそう思う場所でいいんだと思うけどね。

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179 | | 2023-08-04 20:54:39

そのちゃんは天に帰って行きましたという表現がぴったりでした。今の世の中では忘れがちですが昔は幼い子供が死ぬことはよくあることだった。だから神のうちですよね。尊くて愛おしい存在。そういうことを忘れていたなと思います。本当は育児こそ片手間でできるものではないのかもしれない。モデルの牧野富太郎さんも13人子供を持ちそのうち6人を亡くしています。悲しい場面は観たくないけれど、人が死ぬということ生きることが当たり前じゃないことを知るのも夏休みにはいいかもしれませんね。

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51 | 2023-05-08 14:04:18

地方のお金持ちの坊ちゃんだし、下宿生活の常識なんて理解できないでしょうね。お付きではなく相棒になったとしても、竹雄は何かと苦労しそうです。明治期だし、東京の流儀や常識というよりも、いろいろな地方から自分のやりたいことで立身出世を願って、人々が集まっているがゆえのぶつかり合いみたいなものが、これから万太郎たちにもふりかかってきそうですね。でも物怖じしない育ちの良さが功を奏することもあるし、それが武器になることも間違いなくあります。ただこのドラマを見ているのは、お金持ちより普通の家庭の人が多いだろうし、嫌味にならない程度の坊ちゃんぶりを発揮して欲しいですね。

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141 | 2023-07-12 14:20:14

峰屋からの餞別を使いきって、石版印刷機を買ってしまいました。十徳長屋の家賃が3部屋分で1ヶ月1円ちょっとと言っていたから、1年で12円。ボロ長屋とはいえ、家賃83年分ですねえ。それにしても倉木さん、まさに兄貴って感じになってきました。そして大窪の話です。なんと勝海舟の口利きとは。でも父親がそれほどの大物なら、いくら田邊教授でもあんなに邪険には扱えないと思うのですがね。何にしても大窪が話す内容によって、今後の展開が変わりそうです。

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225 | 2023-09-07 17:58:59

渋谷の発展は駅が出来てからだというけど、鉄道の開業初日に渋谷駅の利用者はいなかったらしいからね。代々木に練兵場が出来た明治後半になって少しずつにぎわってきたという話だし、この時期、普通の人はまだ渋谷が発展するなんて思っていないから、そこを勧めたみえさんの先見の明は凄いといえます。まあ練兵場もあるし、花街として発展するのはある程度予想できたのかもしれませんが。顔をしかめた寿江子だけど、おそらくはみえへの信頼もあるし、見た目だけではわからないところを、万太郎から学んだ観察力で見定めようということのようです。さて彼女はどう見るのでしょうか。

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142 | 2023-07-13 00:11:30

波多野さんと藤丸さんのコンビが大好きです。学生のちょっと甘えたノリがあるかと思えば、出てくる言葉は語彙が多く知的。今日のぼろぼろで穴が空いた壁から見える寿恵子の風情を素敵な言葉にしていましたね。印刷所でも大人気な寿恵子、コワモテの職人さんたちが瞬時に笑顔になってしまうのも良かったですがやっぱり東大生は違うなと感じました。大窪さんの方も気になります。万太郎はその誘いに乗るか否かで今後が大きく変わりそう。選択の連続に頭が痛くなりそうですね。

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157 | 2023-07-24 14:00:09

藤丸が話していたのは粘菌ですね。粘菌といえば南方熊楠。同じ時代の人だし、もしかしたら彼が熊楠と関わる展開もあるのでしょうか。いずれにしても波多野も含め、この三人の友情は実に気持ちがいいです。さて田邊教授ですが、話に出て来た森さんというのは森有礼でしょう。英語といってもそれを改良した簡易英語を国語にしようとした政治家です。まあ明治にありがちな、行き過ぎた一面ですね。せっかく奥さんと良い感じだったのに、田邊も無粋な男です。あの嵐の前兆は何を知らせているのでしょうか。

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226 | 2023-09-07 23:02:35

このところ万太郎がほんの少ししか出ない回がある。それでも全体として万太郎が感じられるのは、きっと物語の根底に万太郎を思う気持ちだったり、万太郎の考え方があるからだろう。寿恵子の冒険によって、当時の渋谷がまだ田舎で流れ着くような場所だったことを知った。そこで商売をするなど大冒険だ。でもきっと寿恵子ならやってみせるのだろうと思えるのは、今までの寿恵子の行動力や機転の速さや器量の良さ、丹力を知っているからだろう。万太郎の言うように八犬士のごとく輝く寿恵子。大冒険を見守りたい。

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63 | 2023-05-19 14:24:15

モデルになった牧野富太郎の奥さんが鹿鳴館に関わっていたという話は聞きませんが、私が知らないだけなのか、それともフィクションなのか、いずれにせよだいぶ開明的な感じですね。だったら八犬伝ではなく、明治初期に翻訳されていた「八十日間世界一周」とか「ロビンソン漂流記」でも良かった気がします。まあ牡丹のエピソードは悪くなかったので文句というほどではありませんが。それにしても菓子だってあんなに毎日買っていたらお金は大変。竹雄と未来の花嫁の苦労が充分に予想できます。

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120 | 2023-06-28 00:33:33

やっと綾と竹雄が結ばれましたね!お互い離れていた時期があるのに誰とも縁がなかったなんてこれぞ朝ドラっぽい展開だけれど皆さんに祝福される素敵なカップルが誕生しました。万太郎と寿恵子は初ケンカかな?研究者肌の万太郎だから、そこは許すのかと思いきや寿恵子さんの思いを通しました。新婚の頃になあなあになってしまったことって後を引くので、しょっぱなでガツンと言った寿恵子さんは偉い!そうやって価値観をすり合わせていい夫婦になっていくのでしょう。

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121 | 2023-06-28 07:38:01

綾の酒造組合の構想は上手くいかない。行き遅れだの女が酒造りに関わったら女神が怒るだの散々な言われよう。心折れるよなと思いながら見ていた。つい最近まで行き遅れって言葉あったのだから、あの時代に24歳なら当然そう言われるだろう。投げやりになった綾にかけた竹雄の言葉が優しくて温かくて情熱的で。竹雄は自分のためではなくて、綾のためならたくさんの言葉をかけてあげれるんだよね。あの時代にあそこまで表現する人がいたかどうかは別として、元々身分の差のある二人だから余計にこうでないとその差は乗り越えられないなと思った。万太郎はやってしまいましたね。寿恵子を加えて万太郎大好き人間が3人寄って、対策会議みたいで微笑ましかった。

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23 | 2023-04-20 13:35:57

何事かを成す人というのは衣食住など生活を考えなくてよい恵まれた環境にいる人だけなのかとガッカリする。カラダが弱く、酒蔵の主でありながら下戸と同情すべきところはあるけれど、あまりにも周りを見ていなさ過ぎて。万太郎が長年敬愛する先生と心を通じ合った姿を見た瞬間、竹雄にはこれからの万太郎の行動が分かってしまったのだろう。綾への思いと、綾からの言葉に応えたい気持ちからも板挟みで怒るしかなかったのだろう。それにしても恵まれていることを自覚しなさすぎ。

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1 | | 2023-04-03 18:41:24

モデルとなったのが、牧野富太郎博士ということで、お金に無頓着な植物オタクともいうべき人物を、奥さんはじめ、周囲の人が助けていくみたいな、朝ドラらしい話になりそうです。子どもの頃は病弱、そして田舎らしい本家がどうの、男子がどうのという感じは、定番だけど今でも残る日本の根深い社会問題のひとつだし、そこが繰り返し描かれるのはやむを得ませんね。それよりも好奇心を止めきれない少年の姿がいい。現代社会はネット検索中心でフィールドワークが消えてしまっているから、本物の好奇心を教えてくれる気がします。

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24 | 2023-04-20 13:46:18

明治維新後の苦労話って政治ことばかり耳にするけど、学術分野でもこういう苦労があり、同時に新しい時代としての活気にも満ち溢れていたのでしょうね。シーボルトに関しては、シーボルト事件で獄死した者もいるから、いろいろ思うこともあるのだけど。さて竹雄ですが、彼から見れば万太郎のやっていることはただの道楽なのでしょう。綾に思いを寄せているから尚更です。でも歴史上、経済的余力がある人だからこそ可能だった発見や発明、偉業は数知れずあるし、少なくとも懸命に取組んでいるものを否定するのは人として違う。竹雄の中の複雑な感情はわからなくもありませんが、自分がそんな説教をできるくらい、懸命に何かを成し遂げようと努力しているのか、省みないとね。

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64 | 2023-05-19 20:52:52

便利な人がやってきたと喜んでいた人たちも、ジョン万次郎との話や知識の豊富さ、技術の確かさを目の当りにしたら、便利だと喜んでばかりはいられないでしょう。努力しても血肉にならない人も実を結ばない人もたくさんいる訳ですから、小学校中退でありながら教授と英語交じりに親し気に話す姿を良く思わない人は日に日に増えるかもしれません。周りがどれだけ冷ややかに見ていても気にしなさそうな万太郎ですが、余計に妬まれそうです。

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192 | 2023-08-15 13:20:02

もちろん寿江子の弁舌は見事だったけど、借金取りも質屋のおじさんと同じで、人情があった時代だということですね。当時は人をよく見ていました。見込みのある人間ならば、多少の無理は聞いてやるような人もいた。まさに気風が良い人がいた時代なんですね。まあ、それも限度はあるけど、もしかしたら福の神になるかもしれない色男が東京に帰って来ました。援助はともかく、何か良いアイディアをくれるかもしれません。暗殺された森有礼は急進的な欧米化論者でした。でも江戸末期、他国に比べて識字率が高かったために、一般大衆の文化レベルが高く、急速な進歩にもついていけたというのに、わざわざ国語を英語化したら、識字率の高さが失われ、時代の流れと逆行してしまうことがわからなかったのでしょうか。暗殺テロはともかく、維新は素晴らしいとか、明治の偉人と呼ばれる人たちが立派だったとかいうのを鵜呑みにせず、その言動をもう一度細かに検証する時期にきている気がします。

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143 | 2023-07-13 13:35:00

田邊教授よりも徳永の方が、学者としての矜持を持っていたということでしょうか。アメリカで学んだはずなのに身分にこだわる田邊の姿には、ジョン万次郎がアメリカで受けた東洋人差別が重なるように仕上げれば、もっとドラマとしての奥行が出ると思うのですが。それにしても大窪さんもよかったですね。結果、新種だったようだけど、その結果以上に万太郎との研究は、大窪を本物の研究者にしたのかもしれません。このまま田邊の変な横槍が入らなければいいのですけど。

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2 | | 2023-04-03 23:33:23

ちむの歌子も前回の舞もすぐ熱を出していましたね。そして今回も‥。走っただけで熱が出るって相当体が弱いよね?それでよく大人になれたもんだ。造り酒屋の本家の跡取りがどう転んで植物学者になったのか興味が湧いてきました。そして凛とした当主のお婆さんも、これまた病弱だけど慈愛に満ちたお母さんもすごく魅力的。ただ当の本人はただいま絶賛落ち込み中ですよね。生まれてこなければ、なんて大人が口にしていいわけない。だけどその悩みにどう答えてあげるのかが重要。それ次第で風向きが変わるだろう。

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122 | 2023-06-28 14:10:24

着物の女性が山の中で植物採集というのはなかなか大変でしょうね。寿恵子さんというか、浜辺さん、頑張りました。それにしても前回は寿恵子が声をかけてもつっけんどんで、ひと悶着あったのに、竹雄だと静かに向き合うんですねww。寿恵子に甘えているのもあるのでしょうが、竹雄から大事な話があることを雰囲気で察していたからなのでしょう。いよいよ竹雄との別離の時がくるのだと思いますが、それは竹雄と綾の始まりでもあり、万太郎には大きな心で祝福してあげて欲しいです。

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227 | 2023-09-08 13:48:24

弘法湯を巻き込みましたか。さすが寿江子です。この頃の渋谷の中心は弘法湯だと言っていい。ここを中心に歓楽街というか花街が発展したので、目の付けどころが素晴らしい。脚本家さんもよく調べていますね。万太郎にならいフィールドワークのようなことをしたのも大事。最近は何でもネット情報だけで知ったつもりになっている人も多いけど、現場の肌感覚でわかることもある。まさに百聞は一見に如かずです。ネットみたいに便利なものは必ず何かを削ぎ落しています。私も反省して、もう少し寿江子を見習って歩くことにしようかな。

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88 | 2023-06-07 14:25:36

竹雄曰くの「若の全力」という話はよかったです。まったく彼の言う通りで、焦ったり急いたりする気持ちはわかるけれど、人それぞれ走る速度は違います。無理をすれば必ずどこかで反動が来るものです。ずっと走り続けたいのならば、自分が維持できる速度をキープしないとね。ただポジティブにがむしゃらなだけでうまくいくほど、世の中は優しくないのだから。高藤は本性を出してきました。それが男の甲斐性とか言った時代なのでしょうが、単に西洋的一夫一婦制を脳は理解しても下半身がついていかなかっただけのこと。もっとも貧乏人の嫁より金持ちの妾が良いという女性がいたのも事実。いろいろなところで時代の端境期だったのでしょうね。

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123 | 2023-06-28 22:17:30

横倉山で竹雄が寿恵子に引継ぎをしている中で、大好きな万太郎について行くために竹雄がいかに努力したかということがさりげなく語られていて、その顔が生き生きしていてとても印象的でした。本当に竹雄は努力の天才なんだと思う。ただ、その言葉は誰かを理解したい、一緒にいたい、一緒に歩みたいと思う今に生きる人にも大切なことなんだろうなと思った。それにしても革靴のまま水に入った時には寿恵子たちと一緒に思わず声が出た。一張羅でとの思いはわかるけれど、革靴濡らして歩いたら革伸びて大変なことなるよーと心配してしまった。

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158 | 2023-07-25 07:37:03

園子に触れる万太郎の指先が草花の渋が染みついたように見えて、本当にこのドラマは細かいところまで作りこまれていると感心してしまう。園子を見る万太郎のまなざしが優しくて、それが草花に対するのと同じであるのが面白い。久しぶりに牛鍋を囲む3人が底抜けに明るいのが嬉しい。藤丸もちゃんとやりたいことを見つけたみたいだし、本当に良かった。すっかり距離が近くなった藤丸と万太郎に対して、まだ少し距離のある波多野だけれど、それでも思っていることを言えて相変わらず友情は固く続きそうなのがホッとする。田邊教授のシーンは不穏だったがいったい何が起こるのだろう。

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89 | 2023-06-07 20:36:01

佐川に帰るという言葉は万太郎へのお返しの言葉で嘘だった。でもそういうことが言える間柄だということだ。寝る間を惜しんで暴走気味の万太郎への竹雄の愛ある言葉は万太郎の心に響いたことだろう。健やかで笑っていなければ全力で走れないというのは誰にでも当てはまることだ。笑顔と余裕を取り戻した万太郎は印刷所でもみんなの心に入り込んでしまうのだろう。身近に居て適切なアドバイスをくれる人は本当に貴重だ。当主ではなくただの万太郎だという竹雄。竹雄もまた一歩進むのだろう。二人の関係性がどう変わっていくのか楽しみだ。

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