離婚後夜

真也は早々に振られましたね、彼はどのくらい自分のヤバさを認識しているのでしょう。まだ結婚したわけじゃないのにもうモラハラを開始するところを見ると自分のモラハラさ加減を分かっていないのでは？と思います。でも離婚したからといってすぐに不倫相手を妻に昇格しようとする浅はかさもあり頭がいいわけじゃないんだなとつくづく残念に思います。香帆は伊織が本当に好きなのでしょうか。渡りに船だっただけなのでは？と思ってしまいますね。

真也ひどい！香帆かわいそう！という離婚劇が終わってどちらも新しいパートナーとの生活が始まり見えてきたのは真也にも香帆にも足りないところ、というのが面白い。真也は恋愛中は優しくてかっこいいけど結婚すると完全モラハラタイプ。香帆はこの人を笑顔にしたいと思わせる守りたいタイプだけど実はなんでも自己完結できちゃう人。真也の彼女のゲンナリ顔や伊織の悶々とした顔が物語ってます。ここで今のパートナーとどう変わっていくのか、はたまた破滅しかないのか気になります。

傷ついている香帆に伊織の優しさが沁みる。まだ幼い顔してムーディーな鉄板焼きに誘っちゃうミスマッチもなんだかかわいい。いろんなことが転がってとうとう同居！すごい展開に1番びっくりするのは家の持ち主の伊織のお父さんだろうね。何はともあれ幸せそうな同居生活が始まって良かった。手の込んだ料理も綺麗に整えられた部屋も香帆の愛だったのに、それに甘えていながら気づいてもいなかった真也が不憫にさえ思えてくる。逃がした魚は大きいよ。

真也がクズすぎる。でもなんというかこれは相性なんだろうなとも思ったりする。香帆のようにおっとりとして優しい女性に非があるわけじゃないけど、真也としては反応が薄くて物足りないと感じるようになってしまったのかもしれない。それに焦れて浮気かも？バレて泣いてすがられるのをもしかしたら期待していたのかもしれないよね。全ては愚かな誤算だけどさ。だから浮気相手を家に連れ込む所業もする。香帆は前だけ向いてこの危機から逃げることだけ考えた方がいいね。

遊びたいなら結婚なんかしなきゃいいのに、若いのになんで結婚したんだろうね。それに香帆が地味なのは今に始まったことじゃなさそうだし、関係が変わってしまったとはいえ2人がちゃんと恋愛していたなんて思えないんだよね。だから設定がチグハグで入りずらい。地味な女を手に入れておいて派手な女と遊ぶやつって結局は自分に自信がないのかな。その点でいくと香帆が離婚にすぐ応じたのは驚いただろう。そこは清々しかったし応援したいと思った。