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脚本・ストーリー 4.1 /5.0(82.4%) | 236位 /1087件中 |
キャスト 4.1 /5.0(81.2%) | 469位 /1087件中 |
演出 4.2 /5.0(84.8%) | 159位 /1086件中 |
音楽 3.9 /5.0(78.8%) | 242位 /1087件中 |
感動 3.8 /5.0(75.2%) | 173位 /1082件中 |
笑い 3.1 /5.0(62.4%) | 400位 /1082件中 |
スリル・興奮 3.2 /5.0(63.6%) | 541位 /1079件中 |
先生が答えを持っていて生徒を諭す学園ものではなく、先生も悩みながら一緒に答えを模索するのがよかったです。それぞれが抱えている問題もリアルでした。世の中に倫理を問いかける、まさに今必要なドラマだと思いました。
自分が学生だったときスマホがあったらと思ったことはあるけど、グループチャットなんかで話に入らないと悪口を書かれたり現実でも無視されたりするって話を聞いて心底なくてよかったと感じたくらい、そういった行為に恐怖心や呆れの感情がある。面倒まではいかなくても、気分が乗らないとか体調が悪いとか忙しいとかそういったことは日常生活で普通にあるのに、抜けたいち子が謝罪して戻るという話の流れにはイラっとしてしまった。
でもたった一人の"犠牲"は容認されるのかという問題提起がされ生徒たちが本音で意見を言い合うシーンは、学生時代に自分の意見を飲み込んでいなければいけなかったことを思い出してなかなか貴重な体験だと感じた。結局戻らなかったいち子への誹謗中傷が続いたのもリアルだった。
高柳の倫理を語る姿とギャップを感じる恋愛に弱い感じはとても良かった。いち子の告白への断り方は人としても教師としても成ってない!笑
高柳先生の最後の倫理の授業は、椅子を丸く配置しての生徒たちだけの「対話」。自分の言葉で、誰かの反論であっても恐れず言えてる姿に、高柳先生も「聞いていて心地よかった」と言っていたけど、その生徒のエピソードを思い出し、真剣に聞き入ってしまった。逢沢さんがグループチャットに戻っても戻らなくても、いじめが発生した事実は変わらないけど、倫理の授業で話し合ったこの時間と仲間は貴重だなと感じた。逢沢さんは高柳先生には振られたけど、その後、素敵な大人の女性になったんだなと思った。
逢沢さんの悩みをみんなで議論する授業はとても見ごたえがありました。曽根君はああいう場でも話さずに筆談とは恐れ入りました。でもとても重要なことを言っていて議論の盛り上がりにつながったなと思いました。逢沢さんがクラスで浮いていてちょっとしんどくなっていても受験勉強に専念して頑張って大学合格したところは単純にすごいなと思いました。逢沢さんの告白に対して、結婚はもう懲りたので、といってバツイチだとわかり衝撃を受けました。でもああいう対応をするしかないですよね。とてもいいドラマだったのでぜひ続編を期待しています。
グループや仲間を意識する高校生の心の葛藤をストーリーにしていて面白かったです。誰でも自分の居場所では本音が言えず、抜け出すことも怖い、1人になりたく無い、いじめられたく無いなど、様々な感情があるのだと感じました。自由で無いからこそ得られる幸福や仲間意識、高校生の狭い学校という世界では、こうやって生きて行くしか無いんだと思うと、自分の頃を思い出して少し胸が苦しくなります。高柳先生の言葉や投げかけに対し、真剣に自分と向き合う生徒の姿も良かったです。
今回はいつも以上に授業の話が長かったのでこちらも授業を受けるような気がして面白かったです。資本主義、社会主義の話はとても考えさせられました。私も学生時代の集団行動がしんどいタイプだったので、今回の南さんや逢沢さんの話は共感ができました。クラスのグループチャットを退出するという行動はとても勇気がある行動かと思いましたが、やはり高校生の中での集団主義に反するのは危険だなと改めて実感してしまいました。私も嫌だなと思いつつ、抜ける勇気はさすがにないかと思います。いつも元気な逢沢さんが元気がないのがかわいそうでした。次回倫理の授業でみんながどんな話し合いをされるのかとても楽しみです。
毎話考えさせられます。
たかやなの山田裕貴も良いが、生徒役のキャストの皆さんがとにかく素晴らしい。
ドラマの余韻が心地良い。
前回のリストカット事件をみても高柳先生は自分は倫理の教師だから生徒を救わなければいけない、と思いがちなのかなと思いました。今回も話さない曽我くんについてもそんなに無理に絡まなくても…とも感じます。図書館で出会う田村くんへなんのために勉強するのか、という問いは意義がある質問だったなと感じました。結局曽我くんが話さない理由がよくわからずでしたので、少しもやもやしました。言葉も大事です、という高柳先生の言葉は響きました。
「田村くんは勉強が好きですか」という高柳先生の言葉に、母親に強要されていやいや受験勉強をやっている生徒が本音を吐露するのかと思いきや、自分の学費のためにパートで稼いでくれてるお母さんの期待に応えたい、と答える愛のある関係のもとで頑張っている生徒だった。なんだ、本人は辛くないんだ良かった、と安心してしまったけど、倫理的には「他者への没頭は自分から逃げるための手段である」ということらしい。それが愛情でも憎しみでも、お母さんのために頑張るのは自分から逃げていることだと教えられ、私にもガーンと響いた。大学に入ったら、自分のために勉強してくれますか?自分のために生きてくださいね。という高柳先生。倫理の授業とはこういうことだと理解した。
今回初めて見ましたが、よくある学園ドラマの「爽快感」が一切なくって、リアルだなと思いました。
高柳の「救いたいけれど、1人だけに良くするのは(贔屓になるので)いけない」との気持ちも分かりますし、保健室の先生の『理想論』も分かりますね。
繊細過ぎる都幾川君が、自傷行為を辞められない由梨ちゃんを抱きしめて2人で泣いたシーン、見ていてとっても切なかったです。
同時に、お互いがお互いを大事にしあっている事に気づいて、初めて安堵した涙なのかとも思いました。
『倫理』ってすっかり忘れていたので、勉強になりますね。
でも、授業のすべてが実際の出来事の役に立つのかな、とも思いました。
高柳先生が陸くんの事情を知りいつになく慌てていてびっくりしました。高柳先生の過去の生徒のことがあったんですね。善か悪かという問題は難しいテーマでしたね。特に若い学生は雰囲気で悪に流れてしまうのかもしれません。陸くんを助けた謎の男と倫理の話を対等にしているのが新鮮でした。悪どそうではありますが、思想を持っている人とのやり取りは面白かったです。彼との因縁はまたどこかで再登場しそうな気がします。陸くんは両親もいなくてお兄さんもいなくなってしまったのでこれから少し心配ですが、お友達と絆を深めて立ち直ってほしいです。
女子高生との関係に悩む純粋な松田先生の真剣な悩みを高柳先生が真摯に相談にのるところがよかったです。無視したりせずにちゃんと対応してくれるんですね。それは愛ですか、性的欲求ですか、という問いかけはとても冷静な質問でしたね。女子学生はただからかっているのは明白なのですが、経験がない松田先生は騙されてしまうんですね。かなり不憫だなと思いました。それでも学園祭の後にちゃんと自分の気持ちを伝えようとしたところは勇気を感じました。高柳先生来てくれるかな、と思ったらやはり来てくれましたが、現実的には少し踏み込みすぎなのかもしれないとも感じました。
生徒一人一人と向き合っていくことは教師である以上当たり前とされるけれど、それがどれだけ大変なのかをはっきり思い知らされました。それでも、高柳先生と関わることで良い方向に変化していく生徒たちは間違いなく輝いて見えて心が温まりました。
この短い尺の中でこれほどまでに濃厚なストーリーを描ける脚本は素晴らしいなと思いました。
そして、ドラマ特有の不必要な回りくどい展開もなくて極めて観やすいところも良いです。
高柳先生が居眠りしている生徒に対してもっと話がしたいと携帯電話の番号を教えるとは意外でしたが、純粋にその生徒に興味を持っていたのかなとも思いました。彼と夜に話をしたことで夜遊びに行かなくなって良かったです。映画をみましょう、という一言がやさしくていいなと思いました。また、お母さんとの関係も思ったよりも最悪ではなく、一緒に映画を見ることで少し打ち解けたのもいいシーンでした。授業でディベートしているのは今の時代に必要な授業ですね。
自分がしてほしかったことができ、自分がされた不条理を塗りつぶすかのように大人になって子供の中の強者に勝ちたいという願いがものすごくひねくれていて、恭一が正義感と考えてこの想いを強め、教師になったら怖いなと感じた。自分で勝手に憧れた高柳が煙草を吸っていただけでドン引きしてた身勝手さはきっといつまでも変わらないのかなと。なのでラストで高柳が"イジメた側もイジメられた側も信じて救える先生になってほしい"という言葉を送ったのを聞いて、恭一の危うさを高柳がしっかりと見極めていたとわかってホッとしました。
非常に深い作品です。一般論かも知れませんが、よく若者が遣うとされるフレーズに「それって意味あるの?」「別に迷惑かけてないじゃん」といったものがありますが、果たして本当にそうなのだろうか?でなければどうとらえるべきだろうか?といった事を真剣に考えさせられるドラマです。道徳的に諭すわけではありません。関係ないというのであれば、なぜするのか?関係ないと自己の判断だけが検証もせずに正しいと判断していいのか?といった具合にひたすら突き詰めていくドラマです。
山田さんの前クールとは全然違った教師役が素晴らしかったです。私も高校生の時倫理の授業は面白かった記憶があり、それを思い出しながら見ていました。初回から女子高生の性の話でハードな内容でしたが、倫理観というところでは分かりやすいものかありました。とはいえ、女子高生もあんなに簡単に男子に体を許していたのに、先生の話だけで翻意するのはちょっと単純すぎる気がしました。でもまともな感覚を取り戻せて良かったですね。先生の倫理の授業のシーンをもっとたくさん見たいです。