※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.4 /5.0(68.6%) | 644位 /1088件中 |
キャスト 3.5 /5.0(69.6%) | 798位 /1088件中 |
演出 3.4 /5.0(68.6%) | 645位 /1087件中 |
音楽 2.9 /5.0(57.2%) | 852位 /1088件中 |
感動 3.2 /5.0(63.8%) | 464位 /1083件中 |
笑い 3.0 /5.0(60%) | 438位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.0 /5.0(40%) | 1003位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 3.4 /5.0(68.6%) | 644位 /1088件中 |
キャスト 3.5 /5.0(69.6%) | 798位 /1088件中 |
演出 3.4 /5.0(68.6%) | 645位 /1087件中 |
音楽 2.9 /5.0(57.2%) | 852位 /1088件中 |
感動 3.2 /5.0(63.8%) | 464位 /1083件中 |
笑い 3.0 /5.0(60%) | 438位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.0 /5.0(40%) | 1003位 /1080件中 |
3部は解散するし、あんなに良い感じだと思っていた大石さんにも振られるし、なかなかハードな最終回でした。でもこれからもこのままの璃子の生活が続くような気がして続編も出来るかも?と期待してしまいます。璃子自身さえ自分の人生はこじんまりと体温低めだと思っていただろうけど、泣けるほど仕事したり落ち込むほど恋したりしていたじゃないかと思ったらホッとした。過ぎてみればそんな風に働いたり恋したりできる時間は限られている。それを知っているからアレコレ言いたくなっちゃうもんなんです。でも璃子は前進している。きっとこれからも進化し続けるだろうなとワクワクする終わり方でした。
結局、3部は解散し、璃子の恋も実らなかったわけですが、でも不思議にすっきりした後味を残すドラマでした。最後はファーストガンダムのラストシューティングに喩えた内容でしたが、顔のないガンダムの覆面性は、それが他の誰かでもあるというメタファーになっているし、「量産型」の戦いにも、それぞれのラストシューティングがあるということでしょう。そこに部長からのひとこと「お前にとってはファーストシューティング」という言葉が、何も叶わなかったけれど希望を与えます。ここからの璃子はもっと魅力的になるだろうと予感させるラストでした。
浅井くんが仕事ができたのは本当で、若くて社長賞もらったもんだからちょっと天狗になってたんだろうね。振り返れば自分も恥ずかしいことしてたなーと思うのが一つや二つあるもんで、元気があってよろしい!ってところじゃない。そして自分の意見なら聞いてくれるはずと直談判しちゃうのが若者で、変わらないことを知っているから辞めるのが中年ってこれも世の中のあるある。璃子が言うように世の中の人はほぼ量産型、そこから何者かになりたい浅井もそのままでいいと思っている璃子もどちらも応援したくなりました。
自分で有望株、時期エースっていう浅井だけど、自己評価が高すぎて痛い。結果、人事部への移動。偉い人たちにモノ申す的な態度なんかすれば、当然そういうことになる。イベント3部解散と浅井の移動は会社にとって小さな変化だけど、本人たちにとっては大問題。だからこそ会社はもっとしっかり説明責任を果たすべきなんだけど。いずれにせよ自分も量産型だとわかった上で、それでも向上心を失わないところは、浅井の良さなのでしょう。そして璃子の恋模様ですが、自信のない告白はしないという感覚は、今時だなと思います。昔は告白って玉砕覚悟のものだったし。「人生のカスタマイズは自由」という言葉を受けて、果たして璃子は大石に告白できるのでしょうか?
中野のように出来る人ほど他の人に助けてと言えないものですよね。それにしてもスタートアップなもので、という断り文句はビジネスパートナーに対して失礼だし、無責任。それに甘えもある。どうせそんな奴らはうまくいかないでしょう。そしてプラモの極意「しなやかに力強く」は、他のものにも通ずるものがあります。成績の伸びない3部ですが、チームワークは抜群だし、皆、成長もしている。多様性の時代、こういうチームでないと出来ない仕事もきっとあるのではないでしょうか。それにしても今のプラモの可動域ってすごいんですね。正直、驚きました。
今回は中野さんの回。璃子や真司の先輩として部のことを思う社員として、いろんなことを一人で背負っていたのですね。まぁ真面目な人なら私が頑張らなきゃ!と思わせる部内でもありますしね。中野さんがプラモにハマるのは別としても共同作業の楽しさに目覚めたのは嬉しいです。後輩からは頼ってくださいと言ってもなかなか実行は難しいもの。とてもいい誘い方でした。あと、プラモデルを作る時パーツを切り取っていく音がとても心地よいことに気付きました。くせになりそうです。
意識してない時はすぐ隣にいたのに意識してしまってからは眺めるだけって、なんか片想いだなーと昔を思い出しました。信号待ちの大石さんに声もかけずプラモ屋さんに駆け込むリコがなんだかとてもらしくてかわいかったです。プラモは車やロボットなど男の子のものとしか認識してなかったのでこんなかわいい女の子のプラモがあるなんて意外でした。デコるとかこんな楽しみ方もあるのかととてもワクワクして今までで1番楽しめました。元カノは気になる存在だけど大石さんは十分リコに惹かれていると思う。リコの恋が実るのが見たいな。
いきなり女子力アップ中の璃子ですが、完全に大石を意識しちゃうようになりましたね。京子の「恋の始め方が量産型」というのは笑えました。大石の元カノは確かに良い感じのコですし、個人的には璃子より好みですね(笑)でも結局は「元」です。そもそも比べたところで意味がない。可愛いを知るためにラブライブの南ことりのフィギュア作りとなりますが、自分なりにかわいいを磨くことが、その人だけの可愛いであり、魅力になるのだと思います。まあ恋する女子はみんな可愛いと思いますが。
手の焼ける新人やくすぶっていた先輩など、いろんな人を覚醒させてきた璃子。今度は子供がいいんじゃない?と子供が登場って感じ?手頃な子供ってところで甥っ子をチョイス、甥っ子と璃子の2人だけって設定にしたいから親の入院ってことにしたのかな。ってぐらい取ってつけた設定。いきなり父親が入院して母が付き添う異常事態に、母から電話が来ても一切そのことには触れない寂しがらない子供っているのかね?違和感アリアリの設定に感情移入はできなかった。
わたしも姉の結婚で大学生の頃におじさんになり、何だかんだ随分と甥っ子の面倒をみて、何度も父親に間違われましたが、子どもの相手は大変ですよね。確かに8歳でもちゃんと空気を読むし、親相手じゃないせいか、いつもよりちょっと生意気だったりしました。でもだからこそ「大人の本気」を見せるのは大事。子ども扱いし過ぎれば、いつまでも子どものままだし、大人として扱えばその分少しだけ成長する。それにしても8歳児に大石への思いを見抜かれるとは。今時の子ども、恐るべし。
毎回クスッと笑わされ、最後にホロッときます。キャストが皆さん良い味出していて、嫌味がありません。家にある積みプラをご開帳したくなります。
浅井と璃子はまるでウサギとカメのよう。派手なことして2段跳びみたいに活躍したい浅井と地味だけど自分のやれる範囲で仕事する璃子は対照的。自分がいなきゃ会社も回らないって浅井は思わせたいんだろうけど誰の心も掴んでいない模様は寂しい。一方の璃子は自分と関わった人それぞれとコアに付き合ってみるから輪が広がる。今回はミニ四駆で大石さんの心を鷲掴み!その場にいた4人が子供の頃に思いを馳せて登場したチビちゃんたちがほんとに特徴を捉えていてかわいかった。あの頃のやりたかったこと、やれなかったことを昇華できたようで嬉しい気持ちになった。
ミニ四駆ですか。世代的にまったく遊んだ経験がないのですが、改造の楽しさはよくわかります。自分でタイヤとかモーターを工夫して、超高速仕様にしたり、悪路もOKのパワフル仕様にしたり、そういう改造はものが違くても、いろいろやりました。ギヤ比とか摩擦とか、ちゃんと勉強にもなりますしね。大石がノリノリで、璃子との距離も急接近です。浅井は意味ありげな視線を璃子に向けていましたが、こいつのように自己顕示欲の塊では璃子が振り向くことはありませんね。大石の自分がヒーロー的なものを手にしていいのか悩むとか、クラスで二人組になる時に心臓がバクバクするとか、よくわかります。どんなに凄い人でも簡単に今の自分になったわけではない、ということなのでしょう。
働かないおじさんってどこの会社にもいるけれど、働きたいおじさんもいるんだなと思いました。いつまでも変わらないつもりでいたのにいつのまにか歳を取り、やりたい仕事も取り上げられて管理職になるってパターンもありますよね。そのうち若い子の方がいい仕事するようになりますます自信喪失。なんだか中年社員の悲哀が詰め込まれていておじさんをリスペクトする気持ちさえ生まれました。最後には部長も若い子に囲まれちゃって嬉しそう。こちらまで嬉しくなりました。
雉村のようなことって実際もあると思います。偉いとか、年代が違うとか、年寄り扱いが年寄りをダメにする面も間違いなくあります。だから璃子の「そのまま」が気持ちいいと感じるのでしょう。若い人でも年寄りでも人それぞれ。とにかくひと括りが一番ダメ。プラモは宇宙戦艦ヤマトですか。軍艦といえば、雉村に近い年代としては、TAMIYAのウォーターラインシリーズを思い出します。組み立ても塗装も、あれで鍛えられれば、イメージの壁なんて吹っ飛ばせます。若さとは雉村曰くの「ディテールの引き出しがない」ことでもあります。経験を積んだベテランはたくさん引き出しを持っています。仕事も趣味も、欲しい引き出しを持っているベテランの力を借りることも、レベルアップの近道のひとつなんだと思います。
いつのまにか即戦力ばかりが求められる世の中になってしまったけれどそうじゃないんだよなと気付けさせられた。正直シンジくんみたいな新人は厄介だし変わり者で片付けてしまえばそれで一生陽の目を浴びることはないかもしれないけど、きちんとした上司の元育てていけば宝にもなるんだよね。まぁリコじゃ熱い上司には程遠く力の抜けた先輩だけど、そこがまた今どきでいい。飽きっぽそうなシンジくんにはプラモはいい矯正になるかも。そんな育て方があったか!と目から鱗でした。
毎度のことながら璃子と京子の微妙に嚙み合わない会話がなかなか絶妙です。浅井は好き勝手なことを言うけど、真司の場合に限らず、教わってもいないのにいきなり力を出せという浅井側にも問題がありますよね。プラモ店のちえみの方がよほどモチベーションをあげるのがうまい。そしてプラモはシンジだからエバですか。「逃げちゃダメだ」とか見事なパロディで笑えます。最後に大石の意図もわかりますが、仕事だからこそ、彼のようにちゃんとした上司は、個々の状況を把握し、いろいろ考えているものです。これで少しは真司も力を発揮できそうですね。
すっごく仕事ができると思っていた期待の新人はとても残念な人でウケた。いや一緒に仕事することになったら全力で逃げたいけれど、ドラマならオッケーかな。ただ誰かその鼻っ柱を折ってくれ!と願う自分がいるけどね(笑)忙しくても定時で上がることをモットーに生きるリコも極端って言えば極端だけど、オフの時間に得た知識や感動を仕事に活かせるならその方が効率いいもんね。ただスポーツカーの部品がとても凄いことになっていたとしてもそれが販売に繋がるかは別の話だね。
高木はちょっとうざい。若者とスポーツカーに関する最初のアプローチは悪くない。でも進んでいるようで何も進んでないのも確か。こういう評論家みたいな奴は、問題を無意味にこじらせるだけで、実践では役に立たないものです。それに比べてザク姉の見えないパーツへのこだわりというコンセプトは、アバウトな高木とは好対照ですね。よく「神は細部に宿る」と言うし、スポーツカーは技術の粋を集めているものだからこそ、作り手のこだわりが未知なる魅力として伝わり得るということでしょう。作ったプラモはGTRでした。テールランプの丸目4灯が、スカイラインGTRの伝統を感じさせてくれてしびれました。
入社したからには自分にしかできない何かをやって出世したいと思う浅井も、仕事は生活保障!平和に毎日やっていけたらと思っていそうなリコも間違いじゃない。いろんな人がいろんなことを考えて働いているのが会社。だからどちらかというと自分の考えを押し付けてくる浅井の方が良くないかな。リコは量産型と言われて少し落ち込むけれど、量産型がいるから世の中回っているのだ。まぁ家でのんびりしているのが幸せっていうのはちょっとだけ心配かな。
「量産型」のキーワードでザクにいくセンスがなかなか秀逸ですね。なんだか浅井って奴、同期に対して妙に偉そうにマウント取っているけど、量産型イコール標準化ということ。量産型がないと世の中は回らない。それに量産型だってリコ曰くの「私だけの量産型」なんだと思う。会話のテンポが良いし、ザクの説明の時、それらしい音楽に変わったり、「リコ、行きます」といったセリフなど小ネタが面白い。正直、キャストは田中要次くらいしか知らないけど、テレ東らしいニッチさが感じられます。