サ道2021

サウナの理想郷・佐賀のらかんの湯が極上過ぎる！元大浴場を使った廃墟の湯屋はプロジェクションマッピングを投影していてまるでテーマパークだし、外のライトアップされた日本庭園も幻想的。そんな場所に身を置いて、サウナでととのった感覚の世界のまま、ぼんやりと過ごしてみたいな。女湯のサウナの、様々な心遣いとお洒落な内装も本当に素敵だった。地のものを中心とした佐賀牛の夕食も美味しそうだったし、いつかサウナを巡る旅に行きたくなりますね。

娘とサウナに行けるのが嬉しくてはしゃいでる偶然さんだけど、ある出来事のせいで絶対にサウナには入りたくない娘。ママが倒れた時に、心細い中で何度電話しても出てくれなかったパパが行ってたのがサウナだったら、「パパは家族よりサウナの方が大事なんでしょ」と娘が思ってしまうのは当然の流れだなと。でもママがパパを許し、娘にもちゃんとフォローしたおかげで、父子のサウナの時間が持てたのは良かった。それにしてもサウナスイートキャビンが素敵でした！こんな所に泊まってみたいな。

ヘルパーさんは社内でもちょっと不思議な立ち位置に思える。困ってる社員を助ければ感謝される役割で、他の社員みたいに企画を考えたり、ヒットを出して社内競争に勝ったりしなくても良いから、モチベーションが下がった会社の雰囲気を客観的に見ることができる。そんなヘルパーさんを、吉田くんはなぜサウナに誘ったのだろう。デキる社員として頑張っていた吉田くんにとっては、唯一ホッとできる場所と安心できる存在だったのかな。小倉くんにとってサウナとの出会いは、デキる社員へと変わるきっかけになったけれど、きっとヘルパーさんの存在が大きかったよね。最後に小倉くんが声をかけた社員は、サウナをきっかけにデキる社員に変われただろうか。

ナカちゃんさんが恋の悩みで落ち込んでるかと思って、野次馬根性で「相談に乗るよ」と身を乗り出した偶然さんとイケメンが、仕事の件だと知った時の引きの速さったら。しかしナカちゃんさんの取引先の二代目社長、言い方がキツイわ。こんな理不尽に遭遇した時のモヤモヤを晴らす時こそサウナに行くんだなぁと納得。向かった錦糸町の小金湯は、クラウドファンディングでオシャレ過ぎるほどに改装された銭湯。壁にイラストが描かれていたり、浴室に音楽が流れていたり。しかしその満足感も、愚痴りまくるサラリーマン達のせいで台無しに。でもそんなサラリーマン達も、サウナのおかげでふと“思考の世界”から“感覚の世界”に切り替わって、みんな仲良く「ととのった！」となるのがスゴい。サウナに行けば、心の悩みは全て丸く収まりそう。

サウナに限らず、近くの人たちの会話にちょっと苛立つことってありますね。でもちょっとした間で、一瞬にして「思考から感覚の世界」に切り替わることも確かにあります。店の人の苦労話を聞いて、いつもの仲間となんとなく話をして、それでサウナに入らなくても「整う」ナカタさんですが、人同士の問題は人同士の中で解決するということなのでしょう。それにしても偶然さんのしているマスクって、前首相が配ったアレですよね。笑っちゃいけないけど、やっぱりちっちゃいなと思ってしまいます。