※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.1 /5.0(82.6%) | 229位 /1087件中 |
キャスト 4.4 /5.0(88%) | 232位 /1087件中 |
演出 4.1 /5.0(82.6%) | 212位 /1086件中 |
音楽 3.8 /5.0(76%) | 313位 /1087件中 |
感動 3.3 /5.0(66.6%) | 383位 /1082件中 |
笑い 2.7 /5.0(54.6%) | 588位 /1082件中 |
スリル・興奮 4.5 /5.0(90.6%) | 31位 /1079件中 |
脚本・ストーリー 4.1 /5.0(82.6%) | 229位 /1087件中 |
キャスト 4.4 /5.0(88%) | 232位 /1087件中 |
演出 4.1 /5.0(82.6%) | 212位 /1086件中 |
音楽 3.8 /5.0(76%) | 313位 /1087件中 |
感動 3.3 /5.0(66.6%) | 383位 /1082件中 |
笑い 2.7 /5.0(54.6%) | 588位 /1082件中 |
スリル・興奮 4.5 /5.0(90.6%) | 31位 /1079件中 |
罪に手を染めてしまい、抜け出せなくなった主人公の、周りを巻き込み人生がボロボロになっていく末路がリアルに描かれていて、人間はいつでも被害者にも加害者にもなりうるという、他人事ではない怖さを感じました。
罪と向き合い、自分と向き合った主人公を待っていたのは、結局は見捨てずにいてくれた幼なじみ。
けれど、そこに遮るように悪い仲間が現れたところがゾッとしました。
どこまでも追いかけてくる恐怖というのがこのドラマの真骨頂だった気がします。
いよいよ、振り込め詐欺の事務所も足が付き、ガサ入れ前の証拠隠滅など緊迫感のあるシーンが多かったね。
様々な思いが誠実の胸にも去来する中、何よりも自宅まで迫ってくる山田のしつこさや立ち入ってきた警察官など。
平和だった日常に戻れるよう、無理に昔話をしながらケーキ作りに没頭して全てを忘れようとした誠実の描写が何とも言えずもの悲しかった。
さらに最後の最後に登場した誠実の旧友である祥太郎は謎の金持ちに変身していて一番、腑に落ちなかった。どういうメッセージなのか?そこだけは謎のままだ。
それから互助会の営業で老人に尽くそうと心機一転の清宮だけが一番まともに見えた。人間力が意外な場面で役に立っているようで妙な安堵感があった。
今回は振り込め詐欺のプレイヤーの個性にスポットが当たるシーンが多く、今までと違う楽しみ方ができたね。早々に仲間を裏切った来栖の姑息さ。手が付けられないほどの剛力の凶暴さ。杜の変な優しさ。誠実を慕いながらも裏切ってしまう清宮の弱さ。そして、誠実の一環した冷徹さ。回を追うごとに泥沼にはまっていく絶望感を抱えながら自分自身を追い込み、行き場のない感情が押し寄せる。そんな物語もいよいよ終焉を迎えようとしているけれど、彼らにどんな制裁がくだされるのか。
誠実に協力して独居老人の名簿を横領した母親が強盗に襲われたり、悪党モノにありがちな裏切りや反逆などかなりピリついた展開で見ごたえ充分。一緒に仕事を下りようと持ちかける誠実に対して清宮の一言「大卒のお前と中卒の俺が釣り合う仕事なんかねーよ!」と本音をさらけ出す様子は切なすぎた。もしかしたら闇社会でのしあがれるかもしれないという期待と手応え、そして今まで閉塞感を人一倍感じていた清宮だからこそ言葉の重みがあったんだと。一方、誠実たちを裏切った来栖にも興味が湧く。ヨレヨレなジャンキーの友人を出し子として紹介するなど、あの手札で勝負に出ること自体がどうかしている。やはりおかしい人間なのか。
貧困による焦り。闇組織への恐怖。そして成功する高揚。仲間への疑念。とにかく感情交差点的な激情に押し流されそうになる中でお金のことだけを考える彼らの破滅的な暴走は変に冷静ながらも、極めて危うい疾走感に満ちており毎回、息をのむ展開にはハラハラさせられる。振り込め詐欺をしかける顧客データをまさか母親が提供するシーンはかなり揺れるものがあった。昭和のお母さんなら「盗みと人殺し以外は何でもやりな」と背中を押すものだが、息子のために詐欺にも加担するという場面は痛々しさしかなかった。そこには介護で傷つけられた心が癒えないという現実も描かれている。
若者たちが振り込め詐欺にいかにして手を染めるのかがよく分かるドラマです。はじめは躊躇していた主人公が「店長」という肩書きを与えられたことで「やっと社会から認められた」と感じ、より深みにはまる様が怖いと感じました。
家族や友人に何回も「俺デカイ仕事任されてるから」と、闇の仕事という意識が段々と薄れていくことが、まさに上の人間の洗脳であり企みのままだと、こうやって受け子を作っていくのだと、何とも言えない気持ちになります。
このドラマが描いているのは闇なのに、どこか表のようにも感じるのは、私自身の歪んだ世の中への不満なのか?頑張っても報われない若者たちへの哀れみなのか?とても考えさせられる重たいテーマが詰まっているように感じます。
最後のシーンは隠していた大金を母親が見つけるシーンで終わりましたが、私ならば息子になんと問いただすだろうか?怒るだろうけれど責められるだろうか?と、主人公とほぼ同年代の我が息子の顔を何度も見て「さっきからなに?怖いんだけど!」と怒られた、ドラマにすぐはまってしまうオバサンでした。
これからもしっかりと考えながら視聴したいと思っております。
独自のスクリプトセンスを活かし、店長として見込まれてしまった誠実。今回、拉致という危険な目に遭遇しながらも、ナイスなパートナーである清宮のおかげで命からがら助かるシーンはかなりの緊迫感。そして、尊敬する神部から「一皮むけたな」「もう、戻れないぞ」と言われる何とも言えない転機を迎えたエピソード。正直、チーム戦で詐欺に成功した時の高揚感はもう一切なく、焦りばかりが先に立ち、今にも仲間割れが起きそうな状況上手く描けていたよね。また、執拗に老害を植え付ける描写はこのストーリーに不可欠な要素。彼らを詐欺行為に駆り立てる原動力はそれらに対する憎悪だという洗脳の手法には毎回寒気がする。企業で働く人間なら多少はこれにた要素をかぎ取ることがあるだろう。それがちょっと分かってしまうことにもちょっと寒気がしてくる…閉塞感から脱出するために逸脱した若者がさらなる閉塞感に苛まれる息の詰まる展開は秀逸!
回を追うごとに及び腰だった誠実達が振り込め詐欺のプロフェッショナルに叩き上げられていく様子はある種の共感を抱いてしまうよね。その設定と今回の縦社会的なガチガチさを見せることで物語がより複雑で危うい雰囲気を醸してきたかな。神部の立ち位置にも少しだけ感情移入しつつ、暴力シーンや善良な市民の嘆き、また加熱する報道など混沌とした展開の末に拉致という強烈さ。本当に次が楽しみ。後は詐欺チームのそれぞれの個性が更に見えてきたらもっとのめり込めそうな予感。
寄せ集めの素人が振り込め詐欺で大儲けするプロ集団に成長する様子は素直に喜べない妙な気分。彼らをマネージメントする上司・神部の板挟みな状況はまるで一般企業と同じだよね。そして素質を見抜かれて店長に抜擢された誠実の複雑な心境をさらにかき乱す身内や友人の言葉。そして、危うさをはらみながらも前へ進むしかない彼らの追い詰められた状況は見ていても息がつまりそう なくらい。そんな中で清宮とのおかしな友情が芽生えたり、さらに誠実が拉致されたりと息をつかせぬ展開は見ごたえ十分。
老人は日本の癌というのは不覚にも頷いてしまった。
犯罪をしている間のスリルはたまんない。
始まった当初は胸糞悪い物語を想像していたけれど、彼らが振り込め詐欺の実行犯にいる経緯や心境の変化が上手く表現できていたよね。
貧乏人から200万取るならまだしも、預金2000万の人間から200万取って何がいけないという徹底した理論武装。
それを叩きこむ上司の言葉には自分も一瞬、揺らぎそうになったよ。
飴と鞭で上手く調教された彼らがまるで試合を楽しむように詐欺の電話を繰り返す様は突き抜けた爽快感があった。
結末にどんな制裁が待っているのか、それも楽しみ。
観れば観るほど、次はどうなるのかと気になりますし、おもしろいと感じます。
ニュースなどで詐欺に遭ってしまった人の話を聞くことはあっても、実際に詐欺をして人を騙している側の人生や、その人がなぜそのようなことをすることになったかなどは聞いたことがありません。だから、今までは詐欺師になる人の気持ちなんて理解できませんでした。
このドラマを観ていると犯罪なんて、そんな恐ろしいこととは無縁の生活をしていた人が犯罪に手を染めることになるさまざまなきっかけや始めりを知ることができ、とても興味深いです。主人公の誠実もいけないことをしていると自分でもわかっていますし、親や友達が知ったら悲しむとわかっているのに、一度簡単に大金を手にしてしまったらもう抜け出すことができません。こうやってどんどん深みにはまってしまうのだと思います。
詐欺グループのトップの立場の人は根拠もないくせに、この詐欺は絶対に捕まることはないと言い切ります。その言葉を簡単に信じてしまうバカさと、信じさせてしまうトップのカリスマ性がまたおもしろいのです。それから、このような詐欺の世界では友達だと思っていた人に裏切られてしまうことも日常茶飯事です。
そんな悲しさや悔しさも大金を手にしたらすべて吹っ飛んでしまうのだなと感心しました。やっぱりお金の力はすごいですし、人を狂わせてしまうのだと改めて思いました。
ちょっとがちゃがちゃしているというか、みんなテンションが高くてうるさい。主人公は落ち着いてるんだけど、犯罪に手を染めてゆく心理状態とかはもっと鮮明に描けると思う。犯罪を正当化しようとする詐欺師も見てて引いてしまった。詐欺師グループにはどんな理由があったとしても感情移入できないし、見てて辛い。どこまでも追いかけてくる集金屋のキャラは笑えてよかったけど、全体的にコントみたいでリアリティーがないと思ってしまった。
振り込め詐欺予備軍として地獄のテレアポから生還した主人公たちが仕事を通じて洗脳を受ける様子が何とも不気味でした。恐怖で人を支配して仲間意識を強め、さらに攻撃対象を明確にするまでの流れが気色悪いくらいに上手く描けていたと思います。そして、主人公が初めは抵抗しながらもなるべくしてその道に足を踏み入れることになった必然性の部分も大変分かりやすく伝わってきました。振り込め詐欺という決して、感心も共感もできる物事ではないにセオリーだけを見るとサラリーマンとして感じるものがあるのが不思議ですね。
就職難のフラストレーションから振り込め詐欺に加担する若者を描くドラマなんだけど、冒頭の妙なチームワークは犯罪ではあるものの、潔さすら感じる不思議な感覚にとらわれた。気やすく始めた出し子の仕事でヘマをしたばっかりに泥沼にはまってゆく主人公は初回から底の底まで叩き落とされた感があった。でも、方法は違っても現実社会でも近いことが行われてるよ!と思う人がいたら、それはきっと自分がブラックな社会に慣れているからだよ!と警鐘をならす意味もあるのかな。色々な意味で訴えかける刺激の強い内容だったね。