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脚本・ストーリー 3.6 /5.0(71.4%) | 564位 /1087件中 |
キャスト 4.1 /5.0(82.6%) | 428位 /1087件中 |
演出 3.6 /5.0(71.4%) | 571位 /1086件中 |
音楽 3.3 /5.0(65%) | 672位 /1087件中 |
感動 3.4 /5.0(67.2%) | 365位 /1082件中 |
笑い 3.1 /5.0(61.2%) | 425位 /1082件中 |
スリル・興奮 2.9 /5.0(57%) | 737位 /1079件中 |
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キャスト 4.1 /5.0(82.6%) | 428位 /1087件中 |
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笑い 3.1 /5.0(61.2%) | 425位 /1082件中 |
スリル・興奮 2.9 /5.0(57%) | 737位 /1079件中 |
また開店して下さい!
お父さんに会いたい三舟シェフにお父さんの代理だという女性にお父さんは会いたくないと言っていると言われる。ショックは受けただろうが穏やかな顔で対応する。その後その女性とその女性のお父さんのわだかまりを取ってあげるとその女性が今度は三舟シェフ親子の橋渡しをしてくれるってお話。なんか北風と太陽みたいな話だなと思った。きっと初めに来た時に強引に会わせてくれと脅してもなんでもダメだっただろう。相手の過去も心もほぐして自分の願望を叶えた三舟シェフはお見事だった。急がば回れ、安直なクレーマーが増えた現代。大声張り上げるだけで要求を通そうとする人に見てほしいと思った。
スツールを捨ててしまったと聞いて飛び出して行った三船に父親への愛を感じた。あれしかもう繋がりがないと言わんばかりだったけど、フランス料理はしっかりと繋がりになっていて、一緒に思い出の料理まで作ることができたのは感動。昔父親にされた厳しさを忘れたくなくて三船は自分に厳しかったのかなと思いました。
パ・マルの面々がスツール探しに奔走し、ゴミに出したのに直った状態で戻ってくるという奇跡(?)を起こしたのは面白かった。スツールが見つかった時の再現は酷い物だったけど、あの4人の距離感がいいなと思える最後でした。
三舟シェフも安倍さんも父親と無事に和解出来たこと、互いに和解の後押しをし合うところ、三舟シェフと父親が一緒に厨房に立つ姿、協力してスツールを探しまくるパ・マルのメンバー。全てが温かい愛情に溢れていて観終わったあとにほっこり優しい気持ちになれる良い最終回でした。人殺しなど物騒な事が起こらないミステリーなので、毎回気負わずに見られるところも良かったし、出てくるお料理がどれも美しくて美味しそうなところも見どころだったと思います。
どこの家庭でも「親の心子知らず」で、三舟シェフのお父さんが初めて食べた息子の料理を「パ・マル」と言ったのは、けっして厳しい言葉じゃなかったとわかったのは、三舟シェフがフランスに留学してからだった。乳製品が食べられず、フレンチシェフだったお父さんの料理が食べられなかった安倍さんは、亡き父が残した鍋の意味がわからなかったけれど、それはパン屋として独立した娘と一緒にベッコフという料理を作りたいというメッセージだった。特に父親って、子を思う気持ちを言葉に出してストレートに表現できないものなんだなと、じんわり胸が温かくなった。安倍さんはフランス料理と、三舟シェフはお父さんと無事に和解できてよかった。
父子の和解は肉親だからこその難しさがありますね。さまざまな葛藤を乗り越えるのには、安倍さんや三舟のように誰かのちょっとした後押しが必要なのかもしれません。何にしても二人とも和解できてよかったと思います。やはりドラマは無意味な悲劇よりハッピーエンドがいいですね。高築たちも見事に思い出のスツールを見つけだしたし、優しい終幕でした。お仕事系の謎解きらしく、フレンチシェフならではのうんちくも面白かったし、第2弾も期待したくなるドラマでした。
言われを知らず捨ててしまったスツールを一生懸命探し、奇跡的に見つける高築たちの物語。フランス料理シェフである父の料理を乳アレルギーで食べられなかった娘と、歩み寄りたい父の気持ちを示す遺品の中の陶器の鍋の物語。三舟シェフが父にかけられた「パ・マル」という言葉の本当の意味と親子の和解の物語。最後まで愛情と思いやりと優しさにあふれていて心温まる素敵な最終回だった。年老いてもなお衰えを知らない父のシェフとしての姿を、思い出のスツールに腰かけて眺める三舟シェフの姿は感慨深いものがあったし、いずれ使ってもらおうと思って作っている野菜があると言った父の気持ちも自分のことのように嬉しかった。
いくらボロボロで壊れていたとしても、責任者の三舟シェフに確認もせずに、店の備品であるスツールを捨ててしまうって通常は有りえないでしょ。まして厨房の中の物なんだから、ギャルソンの高築くんが勝手に手をだして良いテリトリーでもないし。他人にはガラクタでも、使ってる本人には思い出の詰まった宝物ってことはよくあることだから、高築に捨てられたスツールが近所のアンティークショップに拾われていて本当に良かったわ。
そして、プライドが高くて気難しい人かと思っていたけど、美味しいものは美味しいと、息子相手でも素直に褒められる三舟シェフのお父さんってステキ。お父さんの「パマル」の一言に、長年のわだかまりが一瞬で全て解けたような三舟シェフの表情が良かった。
1度やめてしまったお店をもう1度再開して続けるって大変じゃないのかな?
マーケティングの専門家に競合関係にはならないと言われていたとはいえ、それは小倉の店の話。メロンパンや大衆向けの惣菜パンを置いていたら中江の両親のお店は影響があったんじゃないかと思えてならなかった。昔ながらはなくなると悲しいけど、オシャレなお店で馴染みの商品や見たことない商品をパン好きならきっと買ってしまう。感動展開ぽかったけどお店を再開してやっていけるのか心配になってしまった。娘にバトンを渡す気持ちを受け取って一緒に働くとかは駄目だったのかなとかいろいろ考えてしまいました。
両親のパン屋の裏に出店することになった娘の気持ち。親の気持ち。どちらも思いあっていて。ただ、あんなに周りに親子だと気づかれないものだろうか?というのは少し感じたが、昔ながらの昭和なパン屋さんと、本格的なフランスパンのパン屋さんでは客層が違うというのは合っている気がする。ちなみに私は娘さんのパンの系統が好みだ。学者とパン屋の恋はとてもロマンチックで、パンに込められた思いも、学者の動画での告白も、新しいパン屋の看板の前で笑うジュリーも素敵だ。誰も傷つかない優しい世界で、三舟シェフだけが上手く父親に会えず、思い入れのありそうな椅子もとうとう壊れてしまった。がきっとこのまま終わるはずがないと思っている。
親子関係というのは難しいです。近いようで遠くて、遠いようで近い。それは三舟だけでなく、中江さんにとっても同じです。フランス語がわからないと、アポアルージュとブランの関係を結びつけるのは無理だし、大野とジュリーをつなぐブリオッシュにまつわるエピソードは、イタリア文化を知らないとわからない。三舟の引き出しの多さは、彼の作る料理の多彩さとつながっているようです。「奇跡はそれを信じる者に起る」ということですが、三舟自身にも奇跡が起るといいですね。それにしてもオーナーはファインプレーです。
親のことダサいと思ってたか。分かるな。何にも知らない守られてるだけのうちの子供がちょっと外の世界に触れ出したときちょっと間違っちゃう感覚。それが本格的に外の世界に出た時に親の偉大さが分かるんだよね。今回なんて自分の娘が近くに同じパン屋を出すから両親は店を畳むって言ってたんでしょ?親の愛情って底なしだな。でもそこで何気なくもらっていた愛情や温かい感情を思い出せて和解できてよかったな。で、シェフのお父さん‥会いたくないってどういうことよ?
「ねぇ、今度からあの子を呼ぶのはよさない?」なんて、あー今聞いても嫌なセリフ。こんなの女の子なら何度も耳にしたことあるよね。女の子のもっとも嫌な部分だと大部分の女の子は自覚もしている。だけどね、大勢の人の中でうまくやっていくには密談も必要なわけよ。そういう人間関係を学ぶのも学生時代だからね。今回のは最終的には大事な友達を守るために敢えて言ったことだったよね。表が裏で裏が表で、絡まった人間関係から逃げ出すには必要な嘘もある。あーつくづく女ってめんどくさい。
お嬢様だからこそ騙されるというかお金目的で寄って来る人とかわかりそうなものだけど、遥香の友達のあの男はやり方が上手かったのかな。全く気づいてなくて真実を知って怒った嗣麻子が遥香と仲直りできてよかったし、三船の何気ない一言がとても心に染みました。
亜子のためと福岡が動いたのはよかったけど、責任を擦り付けるのは誉められたことじゃないし、もし感染してなかったら亜子はどんなに勧められたって食べなかっただろうから、結局無理矢理じゃない限り食べる人の責任。騙されていることもまるっとわかっていて望み通りの行動を取ってあげた緒方はカッコよかった。しかもさらに負担にならないようにと気遣いまでしてて、とても愛情を感じられました。
誰でも好き嫌いはあるから悪口は仕方ないかもしれないけど、待ち合わせ時間を遅く伝えたり騙してお金を多く支払わせるのはいじめでは?無理してグループにいるよりも、本当に大切なのは誰なのかに気付けた嗣麻子と遥香の友情にホッとしました。どんなワインを飲むかより誰と飲むか。本当にその通りですね。厳しいお姑さんかと思いきや、自分が進んで悪者になってお嫁さんを守ってあげるという秘めた優しさにもジンときました。
嫁の負い目と義母の隠された優しさが少ししみた。普段がどうであれ、本質的に相手のことを思っていたら、いずれは通じる。理想的な義理の関係かなと思ったし、本当にそうであってほしいと思し、少し羨ましくも感じた。誰かを守るために、自分を悪者にする。それは不器用な人ほど選びがちな方法かもしれない。でも現実には三舟シェフのような優しいお節介をする人はまれで、誤解を生んだままになることが多いのでは。びっくりするくらいお節介だが、そのおかげで守った側と守られた側の心がつながった。こういう人がたまにいてもいいのかも。
本人がいないところでいろいろとその人の悪口を語るのは、よくあることだと思いますが、そこに悪辣な騙しが加わると、もういじめに近いです。いじめられっこだったという遥香の気持ちも行動もよくわかるけれど、人は行動だけだと誤解を生みます。やはりそれに伴う言葉が必要だなと感じます。それはトキソプラズマにかかった妊婦の件でもそうで、もし義母を騙し続けていたら、自分の身勝手さから、いつかは関係が壊れていたかもしれません。今の時代は行動力ばかりもてはやされていますが、しっかりと言葉にする力は大事だなと思いました。
運転手付きでレストランにやってくるとか、嗣麻子の振る舞いは確かに鼻につく。でもそれにイラついてるなら彼女と付き合わなければ良いだけなのに、高級ワインにありつけるからと仲良しの振りをするとは、あのグループのメンバーはどいつもこいつもいじましい。
遥香は、彼らとは付き合いをやめると決めて、正解でしょ。あんな若いうちから計算高く裏表の顔を使い分けるような人間より、空気や人の気持ちが少々読めなくても、ウソのない性格の嗣麻子のほうが人としてよっぽど上等。
それにしても三舟シェフって、客の言動をよく見てる。まあそういうドラマなんだけど、あんなに聞き耳立てられてたら、客の立場としてはおちおちプライベートな会話もできない気もするわ。
不可解な言動をする高築に、この間自分も三船の家族になれたと思ったんじゃなかっのかと疑いの目しか持てなかった。だからまさかのお母さんに向けた物凄く親孝行な動画を見て、疑って申し訳なかったと思うばかり…。
あんな熱いメッセージを見てしまったら三船もヴァン・ショーのレシピを教えてあげちゃう気がした。でもあの動画は見てないことにしなきゃいけないから、何をきっかけに教えるんだろうと考えると楽しかった。
西田に下剤を食べさせて串本のファンは何がスッキリするんだろうと疑問だった。壊滅的な不味さのが串本に対して西田が愛想を尽かす可能性もあったかもしれないのに。何か中途半端でこっちの話も必要だった?と感じてしまいました。
高槻さんがいい人でよかったー。いい人なのは分かっていたけど、変に謎の行動起こすからさーびっくりするよねー。三舟シェフも好きだけど、高槻さんもすごく雰囲気がいいんだよね。あんな人が1人いたらレストランも繁盛するんだろうな。レシピの本をよなよな探してたんじゃないかとかちょっと疑ってた三舟シェフの目が案外鋭くて笑ってしまった。最後は高槻さんの裏切らないいい人エピソードで和やかなムードに。そんな理由で夜中に戻るならシェフに声くらいかけてもよかったのに。これからも変わらないル・マルが見れそうでよかった。
高築の謎の行動、お母さんを安心させてあげるためだったんですね。動画の中で誇らしげに店内を紹介して三舟のことを語る高築と、それを嬉しそうに見つめるお母さんの笑顔にほっこりしました。いつか、ヴァン・ショーのレシピを教えてもらってお母さんに作ってあげられると良いな。婚約者に手作りだと嘘をつかれた料理を喜んで食べた挙句、ファンの嫉妬で体調を崩した西田さんはひたすら気の毒で…。タルトタタンの話だけで全てを見破る三舟シェフの推理力も凄かったです。
高築さんの謎の行動、脅迫を思わせる手紙、消えたレシピノート。珍しくドキドキ要素の入った回だった。もしかして高築さんの裏の顔?まかない断って誰と会ってるの?と、あの笑顔の裏に隠された顔を想像してみたけれど、できなくて。種明かしのお母様の登場と見せてくれた動画の中の高築さんは、はにかんだ優しい笑顔で、いつも以上に好青年だった。バンショーのレシピを知りたがっていた理由も分かり、三舟シェフもこっそり教えちゃうよね…と思った。
高築は「パ・マル」の人たちを家族のようだと表現していましたが、高築が母親に送った映像はまさに誰もいなくても温かなホームの匂いがするものです。金子が辞めるというのを止めなかったのも、高築が夜中に店に入り込んでも問い詰めなかったのも、三舟の遠慮ではなく、父親が子どもたちを見るように、あるいは兄が弟や妹を見るような距離感を感じさせます。そのあたりは三舟と三舟の父親との距離感も含め、このドラマは推理ものである以上にホームドラマだからなのでしょう。ゆえに事件も含めてさまざまな愛情の形が描かれているのだと思います。
タルトタタンの焼き方も知らない人が、他の人が作ったお料理を自分が作ったと嘘をついて婚約者に出すなんて。と思ったけど、法子さんがずっと応援してくれていたファンの子を信じていたことを思うと、三舟シェフが一緒に働いている高築くんのことを、レシピ本を盗んだり、何かを企んだりしているのでは?と疑っていたのはちょっとヒドいかなと思ってしまった。しかも志村さんのロッカーに入ってた手紙の「コロス!!」も高築くんの仕業ではと疑っていたし。最後のお母さんに送った動画を見たら、こんな純粋な青年を疑うなんて!三舟シェフが高築くんをギャルソンにスカウトしたのは、間違ってなかったのですよ。いつか高築くんにヴァン・ショーのレシピ、教えてあげるのかな。
真夜中過ぎにコッソリ店に忍び込むなんていう高築くんの怪しすぎる行動の理由が、自分の新しい職場を撮影して遠くに住む母親に見せるためだったというエピソードには、ジンワリ感動。また、三舟シェフに挨拶をするために、重い手土産を持ってわざわざ夜行バスで上京してきた高築くんのお母さんの親心にも、ちょっと泣かされるわ。
一方で、自分のファンが作った料理を、自分が作ったと偽って婚約者に食べさせた串本さんの浅はかさには、ちょっと呆れる感じ。西田さんがお腹を壊したことで本当のことがバレたわけだけど、何ごともなかったらそのウソをつき通してたわけでしょ。彼女の手料理だと思っていたら実はそうじゃなくて、おまけに仕込まれた下剤でお腹まで壊してたと西田さんが知ったら、結構ショックなんじゃないかなあ?
金子さんはどうして高築くんにだけ、辞めると言わずに辞めて行ったのかな。
高築くんの立場からすれば、自分だけ知らされてなかったのはショックでしょ。
それに、辞めると言ってからたった一週間で居なくなるのも無責任な感じ。
更には、パートナーに振られたからってまたすぐ舞い戻ってきて、元の職場に復帰しようとするとか、本人も三舟シェフもなんともいい加減な印象。
飲食業界って、そういうのが普通なの?
ところで、フライドチキンを食べた後に残った骨で、骨格模型を作ろうとするってなかなか斬新。それを実際にやられたら、怖いし気持ち悪いけどね。
金子が突然辞めたり戻ってきたりとその事実を2、3日前に知っていたら受け入れられたかもしれないのに、尽く伝え忘れられたらそりゃ"自分"が必要とされていないと勘違いしてしまっても仕方ない。
でも高築には金子というベテランがいなくなってお店がどう大変になるかわかっていたはずの三船が新しい人を雇わなかった心意を読んでほしかった。使えない小倉は置いておいて、戻ってきたときに金子の場所が同じようになかったら居心地が悪くなってしまう。何も聞かず「無理するな」と一定の距離感を保った愛情は高築の言う通り、一つの家族の形なんだと感じられました。
パ・マルは優しい空間だなと思う。金子さんが同性愛者であること。彼女を追いかけて福岡へ行くというのを快く送り出すこと。現実世界ではまだまだハードルが高いこれらのことを、まるで当たり前のように聞き、受け止め、応援する。そして傷ついて戻ってきたときにはあたたかく迎えいれる。三舟シェフの器の大きさと、スーシェフの志村さんが三舟シェフの良き理解者であることで、あの空間が成り立っているのだろう。三舟シェフのお父さんの話が小出しに出てくるが、三舟シェフが語るお父さん像と三舟シェフ自身のあの人格がまだつながらない。どういった影響を受けたのか、なぜ探偵まで雇うことになったのか、種明かしが楽しみです。
いいなー、あんなイケメンや美味しい料理に囲まれてアットホームな職場で楽しく仕事できるなんて最高だよ。しかも去る者は追わず来るものは拒まずなんでしょ?最高すぎるよ。いつも思うけど三舟シェフってなんであんなに忙しそうに料理作りながら隅々のお客さんのことまで見てられるのかね?あんなに人のことが分かるのに自分のお父さんのことは分からなくて探偵に探してもらってるなんて変じゃない?ここにも謎が隠されているのかなと推理してみる。
送り出す時も迎える時も、本人の気持ちを最優先して家族のように優しく受け入れる三舟シェフが素敵でした。失恋した金子さんは辛いだろうけど、パ・マルの温かさに救われただろうな。謎解きも再婚相手の入れ歯疑惑が骨の模型作りに繋がるとは思ってもみなくて、予測のつかない展開が面白かったです。脇田さんが大絶賛していた羊のチーズに黒さくらんぼのジャムを乗せるっていう食べ方、試してみたくなりました。
それぞれのプライドがテーマだった。これはとても難しい問題だと思う。フレンチといえばバターたっぷりだったりするので乳製品や肉にアレルギーのある私はもともと好きだけれどアレルギーが出てからは利用していない。時々食べたいと思うけれど、この条件は失礼かなと思ってしまうからだ。でも、それを要求し食べに行こうとする人はいる。三舟シェフは食べたいものを美味しく提供するのが大切だと思っているから引き受ける。それがたとえ嗜好や流行であったとしても。後輩シェフの南野に自分のプライドを語る三舟シェフが珍しく熱くてカッコいい。お客様に笑顔で帰ってもらうのが自分のプライドだと気づいた高築さんも素敵だった。久しぶりにフレンチ食べてみたくなった。ハードルは高いと思うけれど。
トランスジェンダーにヴィーガンにSNS、話題に事欠かないね。トランスジェンダーの料理人の方はメイクや香水が料理人にはご法度だと知らなかったのかな?それとも女性の姿で仕事をするのが初めてだったから分からなかったのか?それかお化粧や香水をつけていないと男だってバレてしまうと思ったのか?でもやっぱり一緒に働くからには初めに言って欲しいかな。特別扱いされたくないのは分かるけど更衣室の問題とかあるじゃない?後からバラされる方がショックは大きい。あの後うまくやれたかな。ちょっと気になった。
ホテルで働いていた人が新しい店に移ったからって化粧が濃くなるのは不自然。どちらかと言えば女性限定だからそれなりにしなきゃいけなくて面倒だと感じることはあると思った。でもその答えが"トランスジェンダー"ではと続いたので、流行りに乗ったんだなと少し呆れてしまった。否定してはいけない当たり前のこととしながらネタにするから何だか気分が悪い。
南野は最初から高築にだけ名刺を渡さなかったり、外に出た途端高圧的になったので闇を抱えているのはすぐにわかった。でも始めたばかりとは言え、ビーガンの人に動物性の食材の入った料理を平気で提供できる料理人としての神経は理解できない。にわかだけど、もしかしたら始めたきっかけがアレルギーかもしれないとか考えないのかとゾッとした。三船の言葉で戻ってくこれるくらいの闇落ちでよかったけど、出資者の娘の注文問題は解決してないのではと思ってしまいました。
料理人は同業者にその味を称賛される裏で、変なライバル心を持たれることも多そう。三舟シェフの後輩の南野は、食後に人当たり良く挨拶をしていたけれど、わざとギャルソンの高築くんには握手しなかったり名刺を渡さなかったりして感じ悪かった。それは三舟シェフもわかっていたはず。それとSNSに悪口を書くから、自分の店に気に食わないことを書かれた時に余計に激怒するんだろうね。ヴィーガン用の食事を希望するお客さんに、風味が良くなるからと豚の背脂を入れてしまうようなシェフは、他にも何が入ってるかわからないから信用されなくなってしまう。三舟シェフにガツンと言われ、南野シェフは反省しただろうか。
今回も三舟シェフの観察眼が光っていて楽しめました。化粧が濃いパティシエさんがトランスジェンダーさんだということはなんとなく気づかされる展開でしたが、とても難しい問題だなと思いました。シンプルなマカロンがおいしそうでした。また、昔の友人のお店をとても美味しいとお店のブログで紹介するシェフは人がよすぎだなと思いました。そんなことをする人他にいないでしょう。友人の男の嫉妬のめんどくささも感じましたが同時に男同士の友情を改めて感じました。
昔一緒に働いた仲間なのに、一方的に歪んだライバル心を抱いてパマルの悪口をネットに書き込んだ南野って、限りなくカッコ悪い。自分がそういう卑しいことを考えたりしたりするからこそ、自分の店に批判的なコメントを書き込まれたら、それが三舟シェフの仕業だと邪推してしまうのね。南野と三舟シェフとじゃ、料理人としても人としても、器が違いすぎるわ。SNSの悪口にも反論しない三舟シェフにはプライドがないなんて高築は言ってたけど、人の批評など気にならないほど、彼は自分の料理に自信を持っているってことでしょ。それに人の味覚なんて千差万別なんだから、食べた人全員に褒められる必要もないでしょうしね。
お客様と誠実に向き合う三舟さんのシェフとしてのプライドが格好良かったです。南野さん、勝手に三舟さんをライバル視してたけど、シェフとしても人間的にも見事な完敗ぶりで、自業自得だけどちょっと気の毒だったな。事件解決以外にも謎の美女の正体や三舟さんの父親の失踪、ずっと匂わせていた金子さんの恋人のことなど、色々と明らかになり、ワンシチュエーションもの&限られたキャストでもマンネリしないよう工夫されているところも良かったと思います。
三船シェフの観察力が今回も冴えてました!お店に昔の仕事仲間がくる話を2本つづけて放送?!なのに内容がまったく違っていて、脚本家さんあっぱれです。ライバル店を妬んでのいやがらせはありがちですが、書き込みを見ただけで誰が書いたのかわかるなんてさすがです。そして、岸部さんのトランスジェンダーすら見抜いてしまうとはお見事。でもパティシエなら男女関係なく香水はつけないように思いますが。驚いたのは金子さんも同性愛者というカミングアウト。恋人がいる匂わせがあったけれどそこまで気がついた視聴者はいなかったのでは。橋本まなみさんの正体が探偵だったこともわかり、あとは父親の行方と失踪の理由は最終回まで引っ張るかもしれないですね。
一生無理とまでは言えないし、できてしまう人もいるのかもしれない。けど食べて気に入った料理の勉強って味を盗む気満々では?自分もシェフをしているなら簡単に真似できないものだから美味しいことはわかっているはずなのに。そこに淡い恋心まで添えちゃって、付き合っている相手からのプロポーズを保留にしながら三船に想いを伝えた流れは最悪だった。三船が"誠実じゃない"と一刀両断してくれてホッとしました。
麻美への想いから志村がやったことも"誠実じゃない"けど、こちらは夫婦になって丸く収まっているので問題はないかなと。どう相手に映るかで未来が変わる。新城がプロポーズを断ってから来ていたら三船は受け入れたのかなと、見れなかった未来が気になりました。
志村さんと奥さんとのエピソードが良かったです。料理に指輪が入っているのは一見ロマンチックにも見えますが、自分だったらちょっといやかもと思ってしまいました。ふたりの過去の話まで見抜いてしまう三舟さんはさすがですね。
ブイヤベースをタッパーで持ち帰ろうとするお客様はかなりふてぶてしくてびっくりしましたが、同業者だったんですね。ブイヤベースはあまり一般的ではないのであまり食べたことありませんが、難しくて奥が深いんだなと思いました。それ以上に他店のシェフの面倒を見る三舟さんがいい人すぎですね。
名店のウワサを聞きつけて、他店のシェフが味の偵察にやってくるとはよくあるパターン。でも自分の身分を隠したまま、他店の味の秘密を盗むためにタッパーウェアに入れてまで料理を持って帰ろうとするとは、新城さんはなんとも非常識でダサい。いきなり三舟シェフに好きだと告白するのも、なんだかとってつけたようで、いかにも信用できない女って感じ。そういう意味では、嫉妬深そうな感じだけど彼女にプロポーズした店のオーナーあたりが、つり合い取れててお似合いなんじゃないかと思ったけどね。結局、両方の男性を取り逃がして、彼女はこれからどこに行くのか? ちょっと気になる。
ブイヤベースばかり注文するお客様に見ていてこちらも当然違和感を持ち、どんだけブイヤベース好きなんだ!とツッコミ。タッパーで持って帰ろうとした時に、味を盗みに来たのかーと納得したけれど、てっきり分析してレトルト食品を作るとか、そっちの系統かと思ったら、まさかの同業者だった。さらに恋まで絡んで想像の上を行く展開だった。天秤にかけた女性を断った三舟さんはカッコよかったけれど、その後がとってもわかりやすい落ち込み様で、おかしくて笑ってしまった。志村さんの奥さんとの馴れ初めも素敵だし、アイーンの応酬など洒落も効いているし、喧嘩も大好きさがにじみ出ていて可愛い。ガレットデロワは楽しいお菓子だ。不格好な馴れ初めを再現して仲直りさせてしまう三舟シェフが、温かくてとても素敵に見えた。
三舟シェフが新城に一目惚れしたっていう志村たちの勘違いかと思いきや、同業者だと見抜きつつ本当に惹かれていたとは…。告白されてきっぱり断りつつ、ダメージ受けて動揺しまくる三舟シェフが可愛らしかったです。志村の妻役のシルビアさんの歌声も美しかった!迫力ある夫婦喧嘩でこれまでのドラマの雰囲気とはまた違ったパンチを加えていて新鮮でした。ガレット・デ・ロワの真相も志村の不器用さと奥さん大好きっぷりが覗えて、金子の言うようにアホ可愛かったです。
今回は料理人という特性を活かした推理だったのでよかったです。まったく知らない第3者の気持ちを少し話を聞いただけで理解するって名推理というより予知とか超能力のようで現実味がない気がして、これからもしっかりとした脚本であってほしいと思いました。
三舟の誤解は仕方のないものだけど、気にしてるくせにそれを根にもって5年も相手を放置してたのはちょっと人としてどうかと。会って話をしていたらと思えて仕方なかった。
大島は杏子のことを本気で好きなのかと疑問に感じました。彼女が飽きもせず食べるかき氷の知識が無さすぎ。好きな人の好きなものに興味わかないのかなとか、出所してまず持ってきた透明な氷に何か意味がないかくらい調べないのかなとか不思議で仕方なかった。結婚したところで自分の気持ちばかりの大島が幸せになれるのか考えてしまいました。
今回も西島さん演じるシェフがかっこよかったです。フレンチレストランにくるお客様は何かしらの非日常感を求めてくるので、特別な気持ちというのはなんとなく出てしまうものなのかなと思いました。プロポーズをしたお客様の彼女の元カレがまさか刑務所にいるとは予想外の重い展開にびっくりでした。結果的に丸く収まりよかったです。
ガチョウの料理はなじみがありませんでしたが、フランス料理ではポピュラーなんでしょうね。フランス人の彼とのささいなすれ違いがすごくやりきれない感じでしたが、三舟さんの観察眼はさすがですね。フレンチという簡単ではない料理の世界だからこそわかる推理だったなと思いました。
てっきり日本時間でお祝いしたとかかと思ったら、前夜祭と当日の2日間お祝いするつもりだったという推理に少し驚いてしまった。昔は食料を廃棄することなどほとんどなかっただろうから、地元ならではの食べ方があったりして、そのたぐいなのだろう。1日目より2日目の方がおいしくなるという三舟の言葉が含蓄があって優しい。小雪さんの近い将来をチラ見したような幸せな気分になった。高築さんが「バンショウ?」と何度も口にしたり、ガチョウと言いながらガチョーンをやったりとコミカルなシーンもたくさんあるけれど、それが下品でなくおしゃれに挟まれているのが見ていて心地いい。
単なる好奇心で首を突っ込むのではなく、その人の心が軽くなるように、前を向けるようにさりげなく導く三舟さんが素敵です。毎回ヴァン・ショーを出すのかと思いきや、体調が悪い大島には温かいスープを出したり、プロポーズが成功した時にはシャンパンを用意したりと、臨機応変な細やかな気配りも見ていて温かい気持ちになれます。今回のように白い氷だったりフォアグラだったりと、事件の謎を解くカギが料理にまつわるところも素人には予測がつかず面白いです。
人が死なないミステリー系はホッとする。(番外編のフラン・タルトがやたらに美味そうで罪深い!)レストランの内部でストーリーが完結するのは「王様のレストラン」を思い出させる。コンパクトでいいドラマ。濱田岳のギャルソン適性がすごい。西島秀俊のシェフ姿が無駄にカッコいい。初回の印象からセリフの一言にも伏線が詰められているので、聞き流さない方が楽しめる作風。クレイマーと思いきや、素数を愛する情愛のショコラティエ。偏食のゲス男かと思えば、聡明な妻を持った幸せ者。ヴァン・ショーが飲みたくなる、深夜の罪深いしかし心癒されるドラマ。
お店にもよるけれど、なっがい料理名から食材の産地や部位、ソースに使われている素材まで細かく説明するところもあるし、今どきはアレルギーになる食材も増えているから何が使われているか細かく把握しておくのは基本だと思うので、高築の記憶力の良さが活かされるシーンもあるのかなとわくわくしました。
1番気になっていた謎解きですが、粕谷はお店でも文句を我慢できないタイプなので奥さんに対しても厳しいんだろうと思っていたので、栄養素を少しでも多く摂れるようにという奥さんの気遣いオチは少し斜め上だなと感じました。愛人の女性がその話を聞いて素直に別れを受け入れた展開も都合が良すぎて笑っちゃいました。
お客さんの悩みや勘違いを正すストーリーは面白いけど、推理する確証が薄い気がして、お客さんの抱える問題によって見応えに差が出そうな点をどう補うのか注目してみたいです。
シチュエーションはフレンチレストランだけなので話が膨らまなさそうなのに、来られたお客さんとのやり取りや、シェフたちの会話や反応が楽しくて。三舟シェフの超人的な記憶力とお節介がとても良いスパイスで、高築さんの能力を覚えていてギャルソンとして雇うあたりも、それを受け入れてブチブチ言いながら受け入れる高築さんも楽しい。志村シェフの強面だけれど少し押しの弱いところも、それぞれが良いキャラクターで楽しめました。素数が割り切れないから、どんな家族構成でも母親に必ず1粒のチョコレートが残るようにとの優しい気遣いをチョコのパッケージから読み解くあたりなど、お客さんとのお話も充分に楽しめました。