※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 2.7 /5.0(54.2%) | 961位 /1162件中 |
キャスト 2.7 /5.0(54.2%) | 1059位 /1162件中 |
演出 2.6 /5.0(51.4%) | 1006位 /1161件中 |
音楽 2.7 /5.0(54.2%) | 933位 /1162件中 |
感動 2.6 /5.0(51.4%) | 841位 /1157件中 |
笑い 2.7 /5.0(54.2%) | 631位 /1157件中 |
スリル・興奮 3.1 /5.0(62.8%) | 591位 /1154件中 |
海斗は事故に遭って顔を変えて人生を出直した。事故のせいで記憶も失っているのか、はたまた若王子から洗脳でもされているのか頭を抱えて苦しんでいる海斗が不憫だ。昔のようにせいちゃんや仲間の元に帰りたくてもたくさんの罪を犯してしまった今帰れるはずもなくもがいているのだろう。若王子みたいに心が弱っていて自分が施すことで救われたい人が養護施設に関わるべきではないと思う。下手すれば両方とも沈んでしまう。自分の価値のために子供達を利用しないでほしい。
せいちゃんが彼らは俺のヒーローだったと言った意味が分かった。人間らしくしてくれたのは彼らだったんだね。だから今度は助けたいと。せいちゃんとあまり年の変わらない私は、今の若い子たちが苦しんでいるのが私たちの世代の問題だと捉えていなかったからせいちゃんの言葉は衝撃だった。いつのまにそんな年になったんだなと思ったけど失われた30年で溺れそうになりながら辿り着いた今だからその他のことなんて考えてこなかったんだよ。余裕のない世代が大人になってしまった‥立て直すにはどうしたらいいのだろう。
ゆかりは婚約者に恵まれて幸せになれるのにその道を選ばなかった。なぜ?と思える人は今まで幸せに暮らしてきた人だ。誰に許されたって気にしなくていいと優しく言われたって自分の中の過去は消えない。相手が裕福で家族がいい人であるほど、自分の境遇が惨めで苦しくなるのだ。耐えられなかったのはゆかり自身だからタチが悪い。この悪夢はどうやったら消えるのか、幸せになる道はどこにあるのか、救いようのない闇を私も知っている。その救いがドラマの中にありますように。
側から見たら思い合って健気に暮らしている母と娘を非情に引き裂く福祉員って風に見えるけど、実際はそんな簡単なことじゃないんだね。すごく奥が深くて悲しい真実、よく作られていると思った。子育てしているとどうしても自分の生育環境とリンクして辛くなることがある。それが子供を作らないという選択になるほど実は深刻なものだったりするのだ。愛したいし愛されたい、二人の願いは一致しているはずなのにうまくいかない。それを察知して2人を離す職員がいることで救われる。すごい世界だなと思った。
いろいろ手立ては立てるけど、最終的にはルイの中で眠っている正義感を信じるという誠ちゃんらしい手法で見事ルイを立ち直らせることに成功。どこまでも泥臭く根気強く付き合ってくれる誠ちゃんはすごいと思う。幼少期に親から十分な愛情を受けられなかった子はトラブルがあったり少しつまずくと、一気に自信をなくし根無草のように漂ってしまうことがある。そこに惜しみなく愛情を注いでくれる誠ちゃんが根っこをしっかり持っていてくれる安心感。救われるたびにみんなの表情が明るくなっていくのが印象的だ。
夢を持つことは悪いことじゃない。ただ衣食住や更には親の愛まで足りていない子に夢を見ることを強要するのはエゴだろう。それはマッチ売りの少女がマッチの火の中に見た夢のように儚く現実に帰ればただただ虚しいだけ。どの子もおんなじなんて空想で、生まれた時からとっくに差がついている。人並みで大成功なのが何故分からない。人並みにもなれずもがいている彼らを陥れて死に誘う氷室がヒーローになってしまうのは悲しいけれど、赤山も正義とは違うと思う。
20年もすれば誰だって変わる。殴られて意識不明のまま20年、誰も知り合いが名乗り出ることなく浦島太郎状態にするために辻褄合わせが大変なことになっていたけど唯一良かったのはパッと目覚めて動き出さなかったことだね。リハビリして動けるようになるまでをちゃんとしたから嘘っぽさを消すことができた。で、運良くタイムカプセルを開ける日にそこに到着。できすぎ感は置いておこう。夢ってそんなに必要ですか?って言いたい。あれは夢ハラだと思います。