エール

まだ子供なのに、父親にこきつかわれ、突き飛ばされても口答えもせず泣き言も言わないテツオが不憫で仕方ない。
祐一をイジメる太った級友たちを「やめろ」の一言で追い払ったところはなかなかの貫禄だったけど、普通の大人以上に気苦労の日々を送っている彼から見れば、同級生たちなんて恐れるに足りないただのガキって感じなのかもね。

初めて見た子役さんだけどめちゃくちゃ上手でびびった。前情報でガキ大将っていうからジャイアンみたいなのかと思ってたら全然違ってかっこよくて、でも子どもだからどうしようもない部分もあって、その切なさみたいなのかな、すげえ上手い。ツンデレで可愛かったし。

子どもながらにイケメン！と思った子役でした。
役柄がかっこよかったですね。乱暴者だが筋は通す。
ちゃんと頭を下げて謝れる。しかも文学少年。
複雑なキャラクターを感じさせます。
子役たちはみんな良かったので、1週間といわずもっと見ていたかったのですが……

子供とは思えないしっかりした表情。父親にひどい目にあわされても泣き言一つ言わず、境遇をしっかり受け入れてる姿が切ない感じ。でも、祐一もそうですが、藤堂先生はちゃんと大将の才能も見抜いてくれてますね。先生が差し出してくれた救いの手を、しっかり握ってほしいです。

エールの子役は、みんなとてもよく味わいがある子がでていましたが、実は中で一番惹きつけられたのが鉄男の子役の入江大牙くんです。かっこいいです！ガキ大将、喧嘩も強いけど、曲がったことが嫌いで、筋を通すとい性格がうまく演じているなと思いました。むしろ、演技がどうのではなく、表情や雰囲気のオーラ自体がそのように見せたのかもしれません。裕一に「明日食うもんがねぇ、そんな思いしたことあっか？」という話をしたシーン、素晴らしかったです。子供ながらに頑張って弟や妹の面倒を見なくてはならない姿がすごくかっこよく、鉄男が大好きなキャラクターになりました。

恵まれない家庭環境で育ったせいなのか、子供ながらに精神はすでに大人以上に完成してるのが、テツオの挙措言動からいちいち伝わってくる。彼を見てると、劣悪な環境だからとひねくれるような人間は、まだまだ余裕があるからかもしれないという気がしますね。父親に追いつめられ、弟たちの日々の食事を案じるような毎日でも、詩を心の拠り所としてちゃんと現実に立ち向かってる姿に勇気を貰えます。

込江大牙くんは、既に『大物』の佇まいが感じます。
顔立ちもキリっとしてて格好いいですね。
鉄男は、最初はただ弱い者いじめをしているだけの子かと思ったら、実はちゃんと『芯』が通っていて。
お父さんの仕事の手伝いを黙ってやっているところなんて、偉すぎです。

見た目からしてガキ大将という感じ。でも一匹狼的なところもあるような気がする。気軽に話しかけられないような雰囲気がある。演技というより地でいってるんではないかと思ってしまう。そんな風だが詩を書くって意表を突かれる。