まんぷく

大谷亮平さんの他の出演作品は見たことはありませんが、この「まんぷく」の真一さん役は、本当に彼にぴったりだと思います！穏やかな語り口と、誠実な人柄。要所要所で主人公たちを助けてくれる真一さんは、「まんぷく」になくてはならない存在でした。即席ラーメンを真似した会社に世良さんと怒鳴り込む際に、おどおどしながらも「なめとったら、あかんぜよ」と一生懸命言うセリフは、こちらもハラハラしつつも楽しく見られた名シーンだったと思います。

要所要所で重要なポイントを握る男だったけど、キャラクターの優しさがしっかり現れていて、「いけない、いけないよ。」や「なめっとたら、あかんど。」など名台詞を残していった愛されるキャラクターに仕上がったのは大谷さんだからこそだと思う。

その誠実な言動、眼差しに、この半年間どれほど癒されてきたことか！主人公萬平さんは天才肌で、悪く言うと変わり者。それも良かったが、そればっかりだと疲れることもあった。そんな中、あくまで愛ある常識的な行動をしてくれる真一さんは、なくてはならない存在だった。落ち着いた低い声も魅力的だった。真一さんメインでスピンオフ作ってもらいたい。

私の中ではかなりイメージが変わりました。落ちついた穏やかな表情と喋り方に癒されます。ドラマがすすむにつれて、それが増しています。はじめは、クールな印象でしたが、咲姉ちゃんが病気になり亡くなったあたりから、本当は暖かく懐の広い方なのだなぁと感じました。現在も、真一さんが出てくるのが密かに楽しみで仕方ありません。

ドタバタの続くドラマの中で、一人、常に落ち着いた雰囲気を出して、大きな証券会社に勤務していた経験を活かして冷静なブレイン的な役割を見事に演じていると思います。大阪出身らしく関西弁の台詞回しもとてもスムースです。

話の展開の仕方にせよ役者さんの演技にせよ全体的にバタバタとした部分の多いドラマなので、大谷さんが出てくるとなんだかホッとします。私生活では奥さまに先立たれ仕事では銀行と萬平さんの板挟みになったりと「ついてないなぁ」と思わされるような場面が多かったのですが素敵な再婚相手が見つかって良かったです。亡き妻の実家に挨拶にくる場面ではジーンと来ましたし、誠実な人柄が良く現れていたと思います。本当に幸せになって欲しいです。

スマートで都会的な彼に咲さんはお似合いでした。後妻ももらわず愛を貫いている所がステキです。個人的には、ヒゲを剃ったらもっとシャープな顔立ちが際立つと思いますが、おひげが売りなんでしょうね。今は、畑違いの仕事を選んだ萬平さんの右腕になって支えてあげて、咲も喜んでいると思います。

深みのある落ち着いた演技が、彼の魅力だと思います。
奥さんを亡くし、戦争から戻って、ひとりぼっちの孤独感が、彼の渋い声とか、表情によく表れていて、哀愁漂う、男のカッコよさがにじみ出ていて、存在感のある役者さんだと思います。

お姉さんの旦那さんのこの役柄、大谷さんでなければダメだったのかな？と少々疑問に思った。
落ち着いた声ではあるが、役柄の深い優しさや威厳などが今ひとつ感じきれなくて、ドラマの中で浮いている気がする。影が薄いです。

演技がすべて似ているので、もっと感情をこめてほしいシーンでもインパクトがとても薄かったのでとても残念です。悲しいシーンを演じてもあまり悲しさが伝わってこなかったので、台詞にもっと抑揚をつけてほしいと感じました。

主人公の姉の結婚相手、ということで、初めはとくに心に残る印象はありませんでしたが、
話が進むにつれ、表情や言葉に温かさを感じる演技をする人だな、と思いました。
特に、恋をあきらめかけた福ちゃんに言葉をかけるシーンで、
その内容もさることながら、悲しさをこらえているような瞳には、思わず心が吸い寄せられました。

口数は少ないけど真面目で誠実そうな雰囲気があって、女性ばかりの今井家にとっては頼もしい存在になるんだろうなと感じられます。咲と歩く時にチラっと彼女の存在を気遣う眼差しも、真一の優しい人柄と咲への愛情が感じられて素敵です。