『華麗なる一族』での中井貴一 (万俵大介役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
中井貴一 (万俵大介役) は 「2021年4月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
最初は大介にしては若い見た目と感情の分かりやすさがちょっと小者っぽく見えるなと思っていましたが、回を追うごとに、その陰湿さや狡猾さが用意周到に合併を進めていく姿とマッチしていって、こういう大介もありかもという説得力が増していったのがさすがだと思います。追い詰められた鉄平への冷酷な振る舞いや、敬介の肖像画を忌々しげに見つめる表情など、煮えたぎるような憎しみが滲み出ているところも迫力があって良かったです。
誤射した鉄平を叱責するシーン、自分を撃ったことはもちろんだけど長年ため込んできた敬介への憎悪も鉄平にぶつけているような激しさと迫力がありました。その場の空気が凍りつくような緊張感があって、見ているこちらも胸が苦しくなるほどでした。寧子に風呂場で倒れた時のことを訊ねる時のネチっこい笑みも、大介の嫉妬深さや執念深さが感じられて良かったです。
大声で怒鳴っても淡々と低い声で冷淡に話しても、どんな時も台詞が聞き取りやすいところが良いですね。鉄平に「それは皮肉か?」と問いかける時の貼りついたような笑顔や、相子が美馬と飲んでいたと聞いた時の嫉妬の表情、不正融資の記事を確認した時のニヤリとした悪そうな笑みなど、雄弁に語る表情も毎回印象に残ります。
大物らしくポーカーフェイスを気取るのではなく、嫉妬や苛立ちを隠さずに顔や態度に出すところに人間味が感じられ、これまで見た大介像とはアプローチがちょっと違って面白いです。鉄平と対立するシーンも迫力があり、ピーンと空気が張り詰めるような緊張感が漂っていて見ごたえがありました。
民放で放送されていた時の主役・木村拓也の名演とどうしても比較してしまっていたのですが、中井貴一の淡々とした感情表現の中にある深みはあるけどすんなり頭に入ってくる演技は、日本ドラマ特有の演技臭さを感じさせないリアリティーを丁寧に表現していると思いました。
シュッとしていて若く見えるせいか、万俵家の家長の重厚さや大物感があまり感じられないのが残念です。敬介への嫉妬や鉄平への憎悪の表現もあからさま過ぎて、器の小さな人間に見えてしまいます。登場人物が多いせいもあるけど、出番のわりに存在感が薄いところもイマイチです。
最初は大介にしては若い見た目と感情の分かりやすさがちょっと小者っぽく見えるなと思っていましたが、回を追うごとに、その陰湿さや狡猾さが用意周到に合併を進めていく姿とマッチしていって、こういう大介もありかもという説得力が増していったのがさすがだと思います。追い詰められた鉄平への冷酷な振る舞いや、敬介の肖像画を忌々しげに見つめる表情など、煮えたぎるような憎しみが滲み出ているところも迫力があって良かったです。
誤射した鉄平を叱責するシーン、自分を撃ったことはもちろんだけど長年ため込んできた敬介への憎悪も鉄平にぶつけているような激しさと迫力がありました。その場の空気が凍りつくような緊張感があって、見ているこちらも胸が苦しくなるほどでした。寧子に風呂場で倒れた時のことを訊ねる時のネチっこい笑みも、大介の嫉妬深さや執念深さが感じられて良かったです。
大声で怒鳴っても淡々と低い声で冷淡に話しても、どんな時も台詞が聞き取りやすいところが良いですね。鉄平に「それは皮肉か?」と問いかける時の貼りついたような笑顔や、相子が美馬と飲んでいたと聞いた時の嫉妬の表情、不正融資の記事を確認した時のニヤリとした悪そうな笑みなど、雄弁に語る表情も毎回印象に残ります。
大物らしくポーカーフェイスを気取るのではなく、嫉妬や苛立ちを隠さずに顔や態度に出すところに人間味が感じられ、これまで見た大介像とはアプローチがちょっと違って面白いです。鉄平と対立するシーンも迫力があり、ピーンと空気が張り詰めるような緊張感が漂っていて見ごたえがありました。
民放で放送されていた時の主役・木村拓也の名演とどうしても比較してしまっていたのですが、中井貴一の淡々とした感情表現の中にある深みはあるけどすんなり頭に入ってくる演技は、日本ドラマ特有の演技臭さを感じさせないリアリティーを丁寧に表現していると思いました。
シュッとしていて若く見えるせいか、万俵家の家長の重厚さや大物感があまり感じられないのが残念です。敬介への嫉妬や鉄平への憎悪の表現もあからさま過ぎて、器の小さな人間に見えてしまいます。登場人物が多いせいもあるけど、出番のわりに存在感が薄いところもイマイチです。