『ザ・トラベルナース (2024)』での岡田将生 (那須田歩役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
岡田将生 (那須田歩役) は 「2024年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
日曜日 | べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 |
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火曜日 | ジョフウ ~女性にxxxxって必要ですか?~ |
対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜 | |
パラレル夫婦 死んだ”僕と妻“の真実 | |
水曜日 | 霧尾ファンクラブ |
やぶさかではございません | |
ソロ活女子のススメ5 | |
木曜日 | 悪夢の不倫温泉 ―監視対象はあなたです― |
彼女がそれも愛と呼ぶなら | |
月~金 | あんぱん |
サイバーテロでみんなが混乱する中でも的確に指示を出し大活躍の歩くん、頼もしくなりました。静さんとの軽口もテンポがよくコンビの仲の良さが伝わります。静さんと重要な時のアイコンタクトがとても素敵。信頼が目に見えるようです。
データが確認出来ない状況でも患者一人一人のことをしっかり把握していたり、テキパキとナースたちに指示を出したり、どんなに病院が大変な時でも決して八木のことを諦めなかったり、「病気も治せるナースになってみせる」という言葉通りの活躍ぶりが格好良かったです。静と阿部の親しげな様子にちょっと悔しそうにしてるのも「元ナース」っていちいち強調する子供っぽさもチャーミングで、仕事中の頼もしい姿とギャップがあって良かったです。
実力は折り紙付きですが、人を見る、あるいは患者を診る、ことはもうひとつだった歩が、このシリーズではだいぶ成長していました。まだまだ静には及ばないものの、NPとして知識と経験だけではない看護師になったなと思います。
演じる岡田さんですが、中井さんとのかけあいの中で、ちょっと素になり、アドリブだなとわかるところもありますが、それはこのドラマならではのご愛敬。中井さんに勉強させてもらっているんだなあと、まるで静と歩の関係のように感じてしまいます。もちろん岡田さん自身の芝居も緩急がいいし、表情に偏りがちな最近の芝居に引っ張られず体の使い方もいい。本当に上手くなっているなと思います。
八木の過去を聞いた後も変わらぬ態度で接したり、川尻のオペの延期にモヤモヤしている様子だったり、将来の医療界のことばかり口にする薬師丸に「僕が出来ることは今いる患者をみること」ときっぱり言い切るなど、ナースとしてのブレない信念や真っすぐさが何度も見られ、一人病院に残る展開も裏切りや保身ではなく絶対何か考えがあるよなあって説得力がありました。カンファレンスでアメリカの症例を紹介したり、自分がオペに入れば力になれると自信たっぷりだったり、積極的に能力をアピールしていく姿勢も海外で活躍していた歩らしさが出ていて良かったです。
説明責任があるからと七叶ちゃんの母親に接触したり、訴えられそうになっても「最善の処置をした」と堂々と胸を張って答える姿が、歩の良くも悪くも正直で真っすぐな性格を感じさせました。七叶ちゃんの告白を「子供が大人を好きになるなんて勘違い」とド正論ぶつけて断るシーンも、泣きだしてしまった七叶ちゃんは可哀想だったけど、乙女心の分からないデリカシーゼロな姿が歩らしくて笑ってしまいました。
上杉の暴露動画をアップしようとしていた中村にブチ切れるシーンが良かった。尊敬する上杉の尊厳を踏みにじられたことへの怒りだけではなく、「ナースの仕事は人の命と向き合って人生に寄り添うこと」「中村さんは必要とされてる」とナースとは何たるかを必死で中村に訴える姿が歩の看護師としての信念や覚悟、指導係としての責任も感じられて印象に残りました。静に地下アイドルの意味を教える時のドヤ顔も小馬鹿にしたような口調も良い感じに憎たらしくて、歩らしさが出ていて良かったと思います。
ご結婚、おめでとうございます。だからご祝儀というわけではなく、このところ、どんどん芝居が上手くなってきたなと思います。
このドラマの場合、シーズン2だし、中井貴一さんや寺島しのぶさん、安達祐実さんなど、経験も実力も言う事なしの共演者たちがいるのも大きいのでしょう。時に挑むように、時に胸を借りるように、演技をしています。
特になんだかんだいっても、静の影響を受け、変えないところには頑固でも、変わるべきところは変わっていく姿がよく演じられていると思います。
旧友同士に戻った静と五味のやりとりを見た時の、込み上げるものをグッと堪えるような表情が良かった。余命僅かな五味と、せっかく再会した旧友を看取らなければならない静の切なさに心を寄せているのが伝わってきました。研修中、ハラスメントの自覚ゼロの静に、表情をコロコロ変えてツッコんだり呆れたりしてるのも面白かったです。
自分への恨みを四織の生きるモチベーションにするために、敢えて冷たく突き放した態度をとる姿が歩のナースとしての信念や患者さんに早く良くなって欲しい、元気になって欲しいという思いの強さを感じさせました。四織の元を去る時の背中が何処となく哀しげで辛そうで、彼女に言った言葉が本心ではなく、心を鬼にしたものだったんだろうなって伝わってきたのも良かったです。
三原が嘘をついてることを森口にド直球で伝えてしまったり、そのことで何で自分が責められてるか本気で分かっていないところがデリカシーがなくて口の悪い歩らしくて良かったです。森口のデートのためにお弁当を作ってあげたり、失恋した時もおにぎりを持っていてあげたり、泣いてる時に傍にいてあげたり、傷つけて怒らせたことを反省して歩なりに気遣う不器用な姿も、生意気で自信家なだけじゃない、歩の相手に寄り添う優しい性格が感じられて良かったと思います。
二宮に「今は看護師で良かったって思ってる」「楽しいですよ」と話す時の表情がとても良かった。やりがいがあって充実していて、心からそう思ってるんだろうなって伝わってくる。「病気じゃない部分を治すことが出来る」と静の影響をしっかり受けてるところも、何だかんだ彼のことを尊敬してる気持ちが感じられて良かったです。神保がオペ看に静を指名したと聞いた時のあからさまに悔しそうな顔や「悔しくないです~」とムキになる大人げない姿も仕事中の有能さとギャップがあって良かったです。
大田黒を助けるために必死な姿や、静の嘘にコロっと騙されたり森口たちにイジられてムッとしてる子どもみたいな表情など、患者思いで意外と素直な一面が何度も見られて、態度が悪くて自信家でも見ていて嫌な気持ちにならないところが良いですね。テキパキとした無駄のない動きや、患者の命がかかった緊迫した場面での鮮やかな処置、冷静で落ち着いた様子も歩の有能さが感じられて良かったと思います。