※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.0 /5.0(80%) | - 位 /1094件中 |
キャスト 4.0 /5.0(80%) | - 位 /1094件中 |
演出 3.7 /5.0(73.4%) | - 位 /1093件中 |
音楽 3.7 /5.0(73.4%) | - 位 /1094件中 |
感動 3.7 /5.0(73.4%) | - 位 /1089件中 |
笑い 1.0 /5.0(20%) | - 位 /1089件中 |
スリル・興奮 3.0 /5.0(60%) | - 位 /1086件中 |
脚本・ストーリー 4.0 /5.0(80%) | - 位 /1094件中 |
キャスト 4.0 /5.0(80%) | - 位 /1094件中 |
演出 3.7 /5.0(73.4%) | - 位 /1093件中 |
音楽 3.7 /5.0(73.4%) | - 位 /1094件中 |
感動 3.7 /5.0(73.4%) | - 位 /1089件中 |
笑い 1.0 /5.0(20%) | - 位 /1089件中 |
スリル・興奮 3.0 /5.0(60%) | - 位 /1086件中 |
巻上がいくら海咲を守るために最善だと主張しても、塩沢や佐野の主張の方が説得力がある。巻上は結局のところ、彼が理想とする海咲の写真を求めているだけなんだと思う。
塩沢のいう通り、そもそも「赤」だと言って、他の人もまったく同じ「赤」を共有しているとは限らない。それは色覚だけでなく「聴覚」だって「味覚」だってそうだろう。同じ表現の中にも幅があるけど、そこには目をつぶって、曖昧だけどとりあえずの共通認識にしているだけ。
そして木嶋の言うこともその通り。海咲にやれることはまだある。
木嶋からもらったLeica M4。良いカメラだよね。沢田教一も使っていたし、中島みゆきの曲のタイトルにもなってます。海咲がこれで何を撮っていくのか、ここからが彼女の本当の色が生まれるのかもしれません。
「錐体ジストロフィー」は遺伝病だし完治はしないんだね。フォトグラファーとしてはきつい現実だ。朝倉医師の淡々とした説明が残酷さをより浮き彫りにしている。
完治しないんだから誰から遺伝したのかなんて知ったところで意味はないんだろうけど、知りたくなる気持ちもわかるね。もちろん巻上に当ったところで何も変わらない。そんなことは海咲だってわかっているはずだけど、人って何か深刻なことをうけとめなきゃいけない時は自分以外の何かを責めたくなる。
誰かを責めた次はおそらく逃避かな。
病気によってキャリアが失われることに恐怖するというより、人生そのものを失うようで怖いんだろうね。キャリアはもちろんだけど、出会いや社会関係のすべてが、自分で築いたものではなく、恩師が作り上げたもので、本当の意味での自分らしさなんてなかったわけだし。
自分らしさは珈琲の入れ方だけというのが切ないし、ささやかな抵抗でもある気がします。でもそのささやかなものであれ、自分はそこにあるわけで、いろいろ失っても自分の中に確かに残るものを発見していく物語なのかな?