『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮 ‐決断‐』でのレイチェル・スカーステン (エリザベス役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
レイチェル・スカーステン (エリザベス役) は 「2018年10月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
「男にひれ伏したりはしない」と婚約者に宣言するシーンや、甲冑を着て騎士たちを鼓舞するシーンなど、最終回は女王として威厳に満ちた逞しい姿が沢山見られ、バージンクイーンとして生きるというエリザベスの強い覚悟が感じられました。豪華な衣装に負けないクールな美貌が温かい雰囲気のメアリーと対比になっていたところも二人の対立をより際立たせていて良かったです。
ジェーンをネチネチと問い詰めるシーンが迫力満点で怖かったです。最初は笑みを浮かべながら穏やかに、徐々に口調が強く厳しいもの変わっていく過程が絶妙で、エリザベスの怒りの大きさや深さがしっかり伝わってきました。「あなたの唯一の友人です」と必死で訴えるジェーンを表情を変えずに尋問官に引き渡す姿もエリザベスの非情さを感じさせて良かったです。
婚約者にギデオンへの思いを書いた手紙を読まれた時の動揺を必死で隠そうとするような表情が、エリザベスの焦りを感じさせて見ていてハラハラドキドキしてしまいました。その表情がギデオンへの愛をより強く感じさせて切ない気持ちにもなりました。婚約者に言い訳をするシーンも声は甘いし口元は微笑んでいるんだけど目だけは虚ろで、彼を全く愛していないことや心にもないことを言って取り繕っているんだなと伝わってきたのも良かったです。
眉間の皺やソワソワと落ち着かない挙動で「命を狙われているかも」と疑心暗鬼になっているエリザベスの不安定な精神状態を丁寧に表現していたと思います。ギデオンと2人きりの時間を満喫する姿は、変装でみすぼらしい格好をしているのにドレスで着飾っている時よりも美しくて本当に幸せそうで、普段の彼女の孤独とプレッシャーの大きさがより際だっていたのも良かったです。
ギデオンと一緒に過ごしている時の幸せそうな笑顔や柔らかで女性らしい雰囲気が素敵です。ダドリーの時のような女の嫌な部分を寄せ集めたような情念たっぷりの激しさや刺々しさがなく、穏やかで、でも決して結ばれないと分かっている哀しさも滲んでいてとても魅力的ですし、どうしてもメアリーの敵というポジションなので好きにはなれないキャラなんですが、レイチェルの丁寧な演技を見ていると、エリザベスもまたメアリーとは違う孤独と葛藤を抱えているんだなと共感出来ます。
メアリーとダーンリーの結婚を知って泣きながら喚き散らすシーンが痛々しく、見ていて辛かったです。大声をあげて物を投げたりして感情的ではありましたが、顔をくしゃくしゃにして泣く姿は決して単なるヒステリーには見えず、悔しさやもどかしさ、メアリーへの恐怖などエリザベスの様々な複雑な感情が伝わってきました。激しさと弱さ、両方を感じさせる圧巻の演技だったと思います。
アガサとギデオンを喜ばせようと手を尽くす姿に胸を打たれました。2人を見つめる眼差しが優しくて愛おしそうで、自分が得られなかった理想の親子像を2人に見ているように感じられ、切ない気持ちになりました。アガサと出会ってメアリーへの異様な警戒心が消えたことで、表情も明るく穏やかになってとても魅力的になったと思います。
最初、あそこまでアガサに尽くしてあげるのは、さっさと治療してギデオンを1日も早く職務に復帰させたいからだと思っていました。でもアガサが助からないと分かった時のショックを受けたような表情や、何も知らずアガサと楽しそうに過ごすギデオンを見る辛そうな眼差しから、損得関係なく本当にただの友人としてギデオンの力になりたいのだなとエリザベスの人間らしさ、温かさを感じることが出来ました。アガサに向ける笑顔がいつもの気取った感じではなくて、温かく親しみのある雰囲気だったのも良かったです。
21話でギデオンがローラの名前を口にした時のハッとした表情が彼女の孤独を感じさせて良かったです。そのあとローラについて語る台詞はなかったですが、この表情だけでエリザベスにとって彼女は今でも大切な友人で忘れられない存在であることや、処刑してしまった辛さや後悔、悲しみが痛いほど伝わってきました。
ロバートがいた頃のエリザベスは自分本位で嫉妬深く、ネチネチしていて好きではなかったんですが、君主として国と向き合っている時の彼女はキリッとしていて美しく、カッコ良く、とても孤独に見え、それが魅力的です。19話でナルシスに「ローラが私を裏切った」と語る時も、怒りと悲しみが入り混じった複雑な表情をしていて、本当にローラに心を開いて友人だと信じていたんだなと伝わってきました。強い女性なんだけど、常に寂しさ、孤独を背負ったような雰囲気があるところが人間味があって良いです。
18話で再婚したロバートを解任するシーンがエリザベスの孤独が強く滲んでいて見ていて胸が痛くなりました。ロバートが部屋を出て行ったあと涙する姿が特に印象的で、信じていたローラにも裏切られ、愛するロバートも失い、これから本当の意味での孤独が始まるんだというエリザベスの絶望が伝わってきました。
メアリーは自分のせいで亡くなったと悲しむローラに「自分を責めないで」と優しく言葉をかけて慰める姿が心から彼女を心配して思いやっているように感じられたのが良かったです。心配そうに気遣うような表情や穏やかな眼差しから、ローラを駆け引きの道具ではなく友人として信頼し大切に思っているのが伝わってきました。
デンマーク王の自慢話にうんざりしたり、イングランドを見下したような発言にカチンときている様子など、必死で怒りを抑えている表情がプライドが高いけど君主としての責任感が強いエリザベスの性格を感じさせて良かったです。目が全然笑っていない引きつっていた笑顔も人間っぽさがあってチャーミングでした。
ローラとジョンの再会を見守る表情が今まで見たことないくらい穏やかだったのがエリザベスの心境の変化を物語っていて良かったです。憑きものが取れたようなスッキリした笑顔から母の処刑のトラウマを乗り越えたことが伝わりましたし、ローラへの感謝や友情も感じられました。
12話でダドリーにメアリーとの結婚を命じる時の感情を押し殺したような能面みたいな表情が良かったです。ダドリーの命と君主としての自分の立場を守るためにはこれしかないという強い覚悟が感じられました。エリザベスが君主としてダドリーに接する姿を初めて見られた気がします。その後、自分の部屋で一人泣く姿が痛々しく、結婚して子を産むという夢を捨てたエリザベスの哀しみやそうまでしてダドリーを守ろうとした彼への深い愛情が感じられました。
これまではただの自分勝手で我儘な女性にしか見えなかったですが、流産した後「他人の幸せのために何か出来る」と君主としての自覚が芽生える表情がとても良かったです。強い覚悟が感じられる緊張感漂う表情の中に、憑き物が落ちたような穏やかさが滲んでいて、エリザベスがクイーンとしてどんな変化を見せてくれるんだろうと期待が持てる良い顔をしていたのが印象的でした。
演技から病床のエイミーへの罪悪感やバージンクイーンでいることの孤独や葛藤などが全く感じられず、ロバートとの目先の恋しか頭にない愚かなワガママ女にしか見えません。せっかくメアリーとダブルヒロイン扱いなのに勿体ないです。ヒステリックな一本調子の表情も何とかしてほしいです。
脚本のせいもあると思いますが、フランスとスコットランドのために自分を犠牲にして奔走するメアリーと対照的に6話のエリザベスは政治に私情をはさみ過ぎていて、すぐに感情的になるし考えも浅はかな感じがして女王としての威厳や責任感が感じられなかったのが残念です。表情にも品がなくてただのヒステリーにしか見えませんでした。
メアリーへの憎しみが全身から溢れ出ていて迫力があり、女王としての権力がある分、カトリーヌよりも怖い存在だなと感じさせます。エリザベスの気の強さを感じさせる猫っぽいつり気味の眉毛やアイメイクもよく似合っているし、フランスとはまた違った豪華で鮮やかな衣装も美しく着こなして、堂々とした立ち居振る舞いで女王としての威厳や存在感をしっかりと醸し出していると思います。
迫力満点の目力とエキセントリックな演技でダドリーへの激しい愛情と、保身のためなら友人をも利用して切り捨てる冷酷さを上手く表現していると思います。ダドリーにすがる時の眼差しに彼への愛だけでなく寂しさも滲ませていて、王宮に誰も味方がいないというエリザベスの強い孤独感を感じさせるところも上手いと思います。
女王として「男に支配されたくない」という思いを全面に押し出した、威厳と気の強さが目立つクイーンぶりが、強さの中に女性らしい柔らかさのあるメアリーと対照的で良かったです。特徴的な襟巻調の豪華な衣装もよく似合っています。メアリーの名前が出るだけで忌々しげな表情になるピリピリしたところと、ダドリーの前での切なそうな表情のギャップも良かったです。
「男にひれ伏したりはしない」と婚約者に宣言するシーンや、甲冑を着て騎士たちを鼓舞するシーンなど、最終回は女王として威厳に満ちた逞しい姿が沢山見られ、バージンクイーンとして生きるというエリザベスの強い覚悟が感じられました。豪華な衣装に負けないクールな美貌が温かい雰囲気のメアリーと対比になっていたところも二人の対立をより際立たせていて良かったです。
ジェーンをネチネチと問い詰めるシーンが迫力満点で怖かったです。最初は笑みを浮かべながら穏やかに、徐々に口調が強く厳しいもの変わっていく過程が絶妙で、エリザベスの怒りの大きさや深さがしっかり伝わってきました。「あなたの唯一の友人です」と必死で訴えるジェーンを表情を変えずに尋問官に引き渡す姿もエリザベスの非情さを感じさせて良かったです。
婚約者にギデオンへの思いを書いた手紙を読まれた時の動揺を必死で隠そうとするような表情が、エリザベスの焦りを感じさせて見ていてハラハラドキドキしてしまいました。その表情がギデオンへの愛をより強く感じさせて切ない気持ちにもなりました。婚約者に言い訳をするシーンも声は甘いし口元は微笑んでいるんだけど目だけは虚ろで、彼を全く愛していないことや心にもないことを言って取り繕っているんだなと伝わってきたのも良かったです。
眉間の皺やソワソワと落ち着かない挙動で「命を狙われているかも」と疑心暗鬼になっているエリザベスの不安定な精神状態を丁寧に表現していたと思います。ギデオンと2人きりの時間を満喫する姿は、変装でみすぼらしい格好をしているのにドレスで着飾っている時よりも美しくて本当に幸せそうで、普段の彼女の孤独とプレッシャーの大きさがより際だっていたのも良かったです。
ギデオンと一緒に過ごしている時の幸せそうな笑顔や柔らかで女性らしい雰囲気が素敵です。ダドリーの時のような女の嫌な部分を寄せ集めたような情念たっぷりの激しさや刺々しさがなく、穏やかで、でも決して結ばれないと分かっている哀しさも滲んでいてとても魅力的ですし、どうしてもメアリーの敵というポジションなので好きにはなれないキャラなんですが、レイチェルの丁寧な演技を見ていると、エリザベスもまたメアリーとは違う孤独と葛藤を抱えているんだなと共感出来ます。
メアリーとダーンリーの結婚を知って泣きながら喚き散らすシーンが痛々しく、見ていて辛かったです。大声をあげて物を投げたりして感情的ではありましたが、顔をくしゃくしゃにして泣く姿は決して単なるヒステリーには見えず、悔しさやもどかしさ、メアリーへの恐怖などエリザベスの様々な複雑な感情が伝わってきました。激しさと弱さ、両方を感じさせる圧巻の演技だったと思います。
アガサとギデオンを喜ばせようと手を尽くす姿に胸を打たれました。2人を見つめる眼差しが優しくて愛おしそうで、自分が得られなかった理想の親子像を2人に見ているように感じられ、切ない気持ちになりました。アガサと出会ってメアリーへの異様な警戒心が消えたことで、表情も明るく穏やかになってとても魅力的になったと思います。
最初、あそこまでアガサに尽くしてあげるのは、さっさと治療してギデオンを1日も早く職務に復帰させたいからだと思っていました。でもアガサが助からないと分かった時のショックを受けたような表情や、何も知らずアガサと楽しそうに過ごすギデオンを見る辛そうな眼差しから、損得関係なく本当にただの友人としてギデオンの力になりたいのだなとエリザベスの人間らしさ、温かさを感じることが出来ました。アガサに向ける笑顔がいつもの気取った感じではなくて、温かく親しみのある雰囲気だったのも良かったです。
21話でギデオンがローラの名前を口にした時のハッとした表情が彼女の孤独を感じさせて良かったです。そのあとローラについて語る台詞はなかったですが、この表情だけでエリザベスにとって彼女は今でも大切な友人で忘れられない存在であることや、処刑してしまった辛さや後悔、悲しみが痛いほど伝わってきました。
ロバートがいた頃のエリザベスは自分本位で嫉妬深く、ネチネチしていて好きではなかったんですが、君主として国と向き合っている時の彼女はキリッとしていて美しく、カッコ良く、とても孤独に見え、それが魅力的です。19話でナルシスに「ローラが私を裏切った」と語る時も、怒りと悲しみが入り混じった複雑な表情をしていて、本当にローラに心を開いて友人だと信じていたんだなと伝わってきました。強い女性なんだけど、常に寂しさ、孤独を背負ったような雰囲気があるところが人間味があって良いです。
18話で再婚したロバートを解任するシーンがエリザベスの孤独が強く滲んでいて見ていて胸が痛くなりました。ロバートが部屋を出て行ったあと涙する姿が特に印象的で、信じていたローラにも裏切られ、愛するロバートも失い、これから本当の意味での孤独が始まるんだというエリザベスの絶望が伝わってきました。
メアリーは自分のせいで亡くなったと悲しむローラに「自分を責めないで」と優しく言葉をかけて慰める姿が心から彼女を心配して思いやっているように感じられたのが良かったです。心配そうに気遣うような表情や穏やかな眼差しから、ローラを駆け引きの道具ではなく友人として信頼し大切に思っているのが伝わってきました。
デンマーク王の自慢話にうんざりしたり、イングランドを見下したような発言にカチンときている様子など、必死で怒りを抑えている表情がプライドが高いけど君主としての責任感が強いエリザベスの性格を感じさせて良かったです。目が全然笑っていない引きつっていた笑顔も人間っぽさがあってチャーミングでした。
ローラとジョンの再会を見守る表情が今まで見たことないくらい穏やかだったのがエリザベスの心境の変化を物語っていて良かったです。憑きものが取れたようなスッキリした笑顔から母の処刑のトラウマを乗り越えたことが伝わりましたし、ローラへの感謝や友情も感じられました。
12話でダドリーにメアリーとの結婚を命じる時の感情を押し殺したような能面みたいな表情が良かったです。ダドリーの命と君主としての自分の立場を守るためにはこれしかないという強い覚悟が感じられました。エリザベスが君主としてダドリーに接する姿を初めて見られた気がします。その後、自分の部屋で一人泣く姿が痛々しく、結婚して子を産むという夢を捨てたエリザベスの哀しみやそうまでしてダドリーを守ろうとした彼への深い愛情が感じられました。
これまではただの自分勝手で我儘な女性にしか見えなかったですが、流産した後「他人の幸せのために何か出来る」と君主としての自覚が芽生える表情がとても良かったです。強い覚悟が感じられる緊張感漂う表情の中に、憑き物が落ちたような穏やかさが滲んでいて、エリザベスがクイーンとしてどんな変化を見せてくれるんだろうと期待が持てる良い顔をしていたのが印象的でした。
演技から病床のエイミーへの罪悪感やバージンクイーンでいることの孤独や葛藤などが全く感じられず、ロバートとの目先の恋しか頭にない愚かなワガママ女にしか見えません。せっかくメアリーとダブルヒロイン扱いなのに勿体ないです。ヒステリックな一本調子の表情も何とかしてほしいです。
脚本のせいもあると思いますが、フランスとスコットランドのために自分を犠牲にして奔走するメアリーと対照的に6話のエリザベスは政治に私情をはさみ過ぎていて、すぐに感情的になるし考えも浅はかな感じがして女王としての威厳や責任感が感じられなかったのが残念です。表情にも品がなくてただのヒステリーにしか見えませんでした。
メアリーへの憎しみが全身から溢れ出ていて迫力があり、女王としての権力がある分、カトリーヌよりも怖い存在だなと感じさせます。エリザベスの気の強さを感じさせる猫っぽいつり気味の眉毛やアイメイクもよく似合っているし、フランスとはまた違った豪華で鮮やかな衣装も美しく着こなして、堂々とした立ち居振る舞いで女王としての威厳や存在感をしっかりと醸し出していると思います。
迫力満点の目力とエキセントリックな演技でダドリーへの激しい愛情と、保身のためなら友人をも利用して切り捨てる冷酷さを上手く表現していると思います。ダドリーにすがる時の眼差しに彼への愛だけでなく寂しさも滲ませていて、王宮に誰も味方がいないというエリザベスの強い孤独感を感じさせるところも上手いと思います。
女王として「男に支配されたくない」という思いを全面に押し出した、威厳と気の強さが目立つクイーンぶりが、強さの中に女性らしい柔らかさのあるメアリーと対照的で良かったです。特徴的な襟巻調の豪華な衣装もよく似合っています。メアリーの名前が出るだけで忌々しげな表情になるピリピリしたところと、ダドリーの前での切なそうな表情のギャップも良かったです。