アンサンブル

瀬奈に編み込みしてって甘えてる姿が妹みたいで可愛かったな。編み込みを練習するパパと真戸原に「痛い」「下手過ぎ」って文句言いつつ楽しそうに笑ってる姿も、ほのぼのと平和でホッとする。瀬奈の母親も真戸原の実母もかなりの毒親で観ていてイラっしてしんどくなるので、宇井親子の微笑ましいやりとりや温かい空気感に触れると張り詰めた心がフッと緩んで楽になる気がします。

制服姿を一番に見せたいからってパパの会社まで来ちゃう無邪気さが可愛い。こういう子供らしさの中に、パパに日頃の感謝を伝えたり、瀬奈を元気づけようとプレゼントを用意したりっていうしっかりしていて優しい一面も覗かせて、子供の成長の早さをさりげなく見せてくれるところも良かったと思います。

パパが大好きだけど自分を育てることが負担になっているのではないか？とか考えられちゃうお年頃。言葉と裏腹な態度がこの時期特有の子供らしくていいと思います。でも比較的早く母親を認めた感じがちょっとよく分からなかったです。

パパと一緒にいたい気持ちを押し殺して嘘をつく時の堪えるような表情、パパが大好きだけどママとの買い物も楽しくて嫌いになれないっていう矛盾した感情に戸惑う姿、ママに髪の毛を直してもらった時のはにかんだような笑顔、揺れ動く複雑な心境がしっかり伝わる繊細な演技がとても良かったです。

お父さんが自分のために無理してるんじゃないか、我慢してるんじゃないかって気を遣ってしまう姿が切なかったです。お父さんのことが大好きで大切なんだな、幸せになって欲しいんだなって、守られてるだけの子供ではない、しっかりした大人な一面が垣間見れたのも良かったです。瀬奈とすっかり仲良しになって懐いている姿も無邪気で可愛らしかったです。

告白した後の晴れやかな笑顔が可愛かったな。ソフトクリームを食べながらそっと彼との距離を詰めてるのも微笑ましい。瀬奈への感情の変化を彼女に向ける眼差しや表情、声のトーンで丁寧に表現していて、「瀬奈ちゃんと友達になれて良かった」という台詞が唐突なものに聞こえなかったのも良かったと思います。