※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.6 /5.0(71.4%) | 565位 /1088件中 |
キャスト 3.8 /5.0(76.2%) | 651位 /1088件中 |
演出 3.3 /5.0(66.6%) | 693位 /1087件中 |
音楽 3.1 /5.0(62%) | 742位 /1088件中 |
感動 3.4 /5.0(67.6%) | 344位 /1083件中 |
笑い 2.9 /5.0(57.2%) | 530位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.9 /5.0(57.2%) | 729位 /1080件中 |
脚本・ストーリー 3.6 /5.0(71.4%) | 565位 /1088件中 |
キャスト 3.8 /5.0(76.2%) | 651位 /1088件中 |
演出 3.3 /5.0(66.6%) | 693位 /1087件中 |
音楽 3.1 /5.0(62%) | 742位 /1088件中 |
感動 3.4 /5.0(67.6%) | 344位 /1083件中 |
笑い 2.9 /5.0(57.2%) | 530位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.9 /5.0(57.2%) | 729位 /1080件中 |
真一郎みたいな人は、巧妙に問題をすり替える。誠に大地の代わりに生きられないし、責任だって取れないだろうと言ったが、父であれ真一郎だって大地の代わりに生きられないし、責任だってとれない。だから口出しするなと言うのは暴論。そもそも親子であれ口を出すべき問題じゃない。古池は良いこと言ったね。年齢に関係なく、人は鈍感になるとサビる。 そして自分に慣れないことも大切なことだ。おっさんである誠のアップデートだけでなく、結局皆がそれぞれアップデートしていくことで、皆が生きやすくなる。そこに焦点を当てたのはドラマとして正解だったと思う。ただね、LGBTQでなくとも、人生のハードルは多い。それが高学歴とか高身長とか、田舎者とか貧乏とか、いろいろ貼られるラベルが変わるだけ。だから別にLGBTQだからハードルが増えるわけじゃない。それぞれ皆、違うハードルをたくさん抱えている。LGBTQみたいに法や社会と対峙しなければならない問題を抱えている人だって、知らないだけでいるはずだ。その点だけは言っておきたい。
大地の父親のいうことは間違ってないし筋も通っている。沖田が息子のことで口を出すなというなら、大地のことで沖田が口を出すのはおかしい話だ。そして他のおじさんたちと違い理不尽なことも言っていない。そういう人を説得するのが1番難しいんだろうな。いろんなタイプのおじさんが出てくるのが面白く、全てを駆逐するようにもできていなかったのが良かった。大地の父親にぶつかるのも自由だし、それでも分からないのも自由。それでいい気がした。それが多様性でしょ。
まぁね大地の父親だって悪口が言いたいわけじゃないんだと思うよ。自分の常識の中で考えられるこれからの困難なことを言っただけでさ、悪気はないのよ。厳しいこと言うと世の中に出たらこんな人はごまんといるのよ。大地の母親がそんな世の中から守っていたっていうのは本当だと思うな。多様性っていうのは許しあう世界のはず。困ったおじさんもアップデートは必要だけど全部は難しいよ。ブラだってビー助くんと言っているように全部を許されようとあからさまにする必要はないと思う。
父親とは何か、なんて父親になったら考えればいいし、父親に任せればいい。社会人になったらなんて、なってから考えればいい。いろいろ予習は必要だけど、予知とは違う。大地の父親が問題なのは、神様にもわからない未来を予知したように語っていること。しかもすべてのマイナス要素を掲げれば必然的に全否定になる。物事にはプラスの要素もあって、マイナスが相殺されることだってあるのに、こういう説得の仕方はひとりの大人として卑怯だと思う。円が何も言わないのは当然。彼は自分の実家でそれらの葛藤すべてを呑み込んで、克服してきたのだから。静のメイクについて、香梨奈がダメだしをしたのも似たようなことで、静のマイナスを隠すだけでプラスがない。それもまた偏見だ。とにかく、ほとんど他人と同然の距離がある父親が、DNAの半分が繋がっているからといって、いきなりあれこれ口を出すのも間違っているし、しかも他人の子どもの在り方や尊厳を傷つけるのは、ただの暴力だ。誠の果敢な戦いに期待したい。トドだって短距離走をしても悪くはないのだから。
女の子の浴衣を着た息子となんの戸惑いもなく一緒にお祭りに行ったり、娘のことを真っ直ぐに見ていい子だよって褒めたり、奥さんが1人でライブに行くのを躊躇していたら一緒に行ってあげたり。なかなかできるもんじゃないよ。昔は男っぽくモーレツ社員だったのもそれが世の中のスタンダードでかっこいいことだったからそれに染まっただけで誠さんの本質ではなかったんじゃないかな。1番すごいところは誰の意見も素直に聞けるところ、すぐ実行できるところ。その二つができればどんな世の中でも生きて生きていけると気付かされた。
沖田家はホントに変わったね。誠が変わろうとして、それがバタフライ・エフェクトみたいに家族みんなに派生して、個々が良い感じに成長した。そして長谷川とか古池とかにも影響を与え、そしてもともとそのきっかけを与えてくれた大地に還元される。良い流れですね。現実にはこんなに素直な人ばかりじゃないんだろうけど、理解できないまま、すれ違うだけの人は放っておけばいい。一番煮え切らなかった円も、ようやく吹っ切れたしね。なぞのおっさんが登場したけど、最後の波乱をもたらしそうです。
円に誠さんに話した大地の本当の思いを言ってしまった時すごくドキッとした。だってこないだ大地くんと円くんのことを付き合ってるんだろう?と言ったらアウティングだって激怒したから。大地くんの思いだって個人的なものだしそれを誠さんから言ったらダメなのかなって思ったから。それを聞いて仲直りみたいな感じになって良かったけど扱いが難しいなと思った。前回は親にカミングアウトできないから獣医への道を諦めるとか言ってたし。獣医になるためにどれだけお金がかかると思ってんだ?円は人としていろいろ間違ってると思う。
翔が言う「つまずかずに上手く」というのは、彼だけでなく昭和のおじさんの古池だってそう。形は違うけど人はそれぞれが悩み、トライアンドエラーを重ねる。年寄りだってアップデートを諦めたわけじゃない。ただそれを教えてくれる人がいなくなる。だから誠の言葉が古池にちゃんと通じたのだと思う。翔の浴衣を色眼鏡で見た子がいるけど、江戸時代には男が女物を羽織るのが粋だったこともある。そんな風に価値観なんて皆が思っているほど普遍的なものじゃない。円の方も吹っ切れたようだし、おっさんでも誠の助力はちゃんと役に立った。こういう世界こそ当たり前なんだとつくづく思う。
翔も円も今流行りの繊細さんなのかな?自分の価値観を理解されないとすぐ自分の殻に閉じこもる。翔だって友達の冷やかしは嫌だったとしても、お父さんとお母さんが好きなの?とか付き合ってるの?とか言ったぐらいであれほど拒否ることはないだろう。まだ恋愛はよく分からないと言ってもいいし、仲のいい友達だよって言ってもいいだろう。自分がコミュニケーションを取るのが下手くそなくせに他人に理解されないと嘆くのはやめてほしい。ただの自己中にしか思えない。
古池は最悪だけど、原西くん、やるねえ。理解不能なことを見せつけられるとバグってしまうのが、古いおっさんだったりするしね。円は大地のために獣医師の夢を諦めようとしているけど、LGBTQだから何かを諦めるというのは違う。人は誰だって人生の取捨選択を迫られる時がある。男女だって親が受け入れないことだってある。マイノリティかどうかではない。誰かを愛するなら諦めるのではなく何かを捨てる覚悟がいる。だからそこはマイノリティを盾にすべきではない。それは翔もそう。彼がLGBTQのQに当るのはわかった。恋愛感情の持ち方が違うのも理解できる。でも嫌なものを押し付けるなと言うなら、翔も両親に自分の価値感を押し付けてはいけない。どうして長谷川と話したように、冷静になって誠と話せないのか。過去のトラウマもあるのだろうけど、自分もアップデートすべきところがあること、本当の意味で大人にならなければないことを考えるべきだろうと思う。
やっぱり人と意見を言い合うって大事だなと思う。もう言っても仕方ないと思われたら終わりだな。そして沖田家の食事の仕方は気になっていた。みんなが自分の都合に合わせて食べていた。お父さんが遅くに帰ってくるからそれは仕方ないとして、食事ができた時間に家にいる子供たちはリビングでご飯食べてほしいよね。勝手気ままに自分のタイミングで食べるなんてちょっとわがままがすぎるでしょ。美味しいね、ありがとう!という言葉や笑顔が見たい。家族にもいい変化が起きてよかった。
確かに誠の無知はあったけど、円の怒りは結局、自分の親に言えない葛藤を誠にぶつけただけ。それに気が付けたのは一歩前進だと思う。円はすべてに応えようとし過ぎだと思うんだけどね。パーフェクトが無理なら絶対に譲れないところまでの条件闘争をするしかない。そして美香だけど、彼女の気持ちはよくわかる。時代の違いだけではなく、家庭の問題など人はいつだって自由に未来を選択できるわけじゃない。それでもその中であがき、もがき、選択して生きてきている。それは誰にも否定はできないし、むしろ誇るべきものだと思う。最初は誠のアップデートだったけど、どんどん他の人たちもアップデートされている展開が良い感じですね。
あーめんどくさい。こういうのがあるから同性愛はめんどくさいんだよ。別に知らない人がたくさんいるところで大地と砂川が付き合ってるんですよー!って大声張り上げたわけじゃないじゃない。誠さんだって仲良しでいいね!ってウェルカムなわけじゃない。周りには事情をしっている人たちしかいないホームパーティなんでしょ?そこで彼氏だって言われたぐらいであんな反応していたら一生親になんか言えないよ。1番差別しているのは自分だって早く気づいたほうがいいね。
会社の過大な目標ってあるあるだよね。30年前に文句言って当時の上司にアップデート前の誠みたいな説教をくらった記憶がある。40年前に友だちにあっさりゲイだと言われ、「あ、そう」と受け入れたこともあった。結局、時代よりも人。大地は「決めつけるのはいつも世の中」と言ったけど、その中には自分自身も含まれていることを忘れている。自分と他人は違うように世の中なんてみんな違う。アウティングで怒る円の気持ちもわかるけど、それはそれで無知は罪だという逆差別でもある。大地のように旗幟を鮮明にできない苛立ちを他人にぶつけて良いという話ではない。LGBTQへの差別や偏見はダメ。でもそれ以外にも差別や偏見なんて山ほどあって、誰もがなんらかの偏見に晒されているのが当たり前の世の中だから、周囲に気遣われる優しさを求めるより、自分に強さを求めるべき時代なんだと思う。これも偏見かもしれないので、そう感じた人はごめんなさい。
学校行くの?行かないの?とつい聞いてしまいたくなる。それは心配だからだ。でもその心配は自分のためなのかなと思ってしまった。待つって頭では分かっていても難しい。大きくなっても子供は迷惑かもしれないけど親って子供のこと心配なんだよ。自分の腕の中で全てが解決できた時が懐かしい。尊重しながら手を離しながら見守る。親も試練だ。翔はやっと学校に行けたのにまた新たな敵が現れたね。でも無償は良くない。対等でいるためにここが頑張りどきだね。
少しずつだけど誠だけでなく、翔もアップデートされたかな。まあ世の中、良いこともあれば悪いこともある。それはこっちの都合なんて考えずにね。だからこそ「世間が待ってくれないから家族が待っているフリ」をしてあげることがあってもいい。心は急いても「フリ」を出来るのが大人だし。それにしてもギャル3人組は良い奴らだった。相沢は第一印象が最悪。プロぶっているだけで、プライドを押し付けられても迷惑なだけ。そもそも自分以外の存在を否定する人間は傲慢だ。何にせよおっさんだけでなく、皆が少しずつアップデートしていくのが人生。ドラマにそういう方向性が出て来たから、この後に期待できそう。
3話にして見事なタイトル回収。そういうことだったのか!と納得。確かにおじさんのパンツなどどうでもいい。外から見えないところで何を思っていても自由ってことか?歳をとるといろんな選択肢が増えると考えることも増えて疲れるからどうしても普通はとか一般的にとか思考を縛ってしまいがち。別に全部受け止める必要はなくそういう人もいると流せばいいのにね。価値観が凝り固まっている世代にはこのドラマをみて頭の柔軟体操をしてみたらいいと思う。
確かにおっさんのパンツは何だっていいって気付くのは面白いし、比喩としてもそうだよなと思うけど、それはほとんどが赤の他人が集まる銭湯レベルの話だからだと思う。現実的に考えると、問題は学生なら同じクラス、仕事しているなら同僚といったレベルの近さにいる人が問題なんだと思う。そういう距離の人なら本気で説明するタイミングも必要になることもある。でもそれくらいの距離の人たちだと、プライベートな問題を細かに説明しなきゃいけない理由はないし、そのわりに詮索したがるし、噂を立てたがる。おっさんのパンツが派手なら、それを絶対ネタにする連中です。おそらく息子は学校に行こうとするみたいだけど、そこは逆におっさんの無神経さを見習って欲しいかな。
お父さんがアップデートできたかをゲームをクリアするように描かれているからコミカルで面白くなってるけど、アップデートを求められているのがお父さんだけっていうのは結構辛い。会社でも有給は権利だけどトラブルもあったんだしもう少し申し訳なさそうな顔したら?って思う方がおかしいの?奢ってくれる上司をそのまま置いて先に店を出るのは失礼じゃないの?娘の件だって別にそんな深い趣味まで分かり合う必要ってあるの?そう思う私もおっさん側なのかな‥。
昭和のおっさんが時代に合わせて、いろいろ凝り固まった考え方をアップデートするというのは良いと思うし、頷けるところではあるのだけど、ちょっと疑問もある。それはアップデートが必ずしも良いものだというのも固定観念だということ。古い価値でも色あせないものとか、あるいは新しくとも改悪にしかなっていないものだってたくさんある。なのでおっさんだけでなく、時には若者たちの方も変わる展開があればなお良いと感じました。少なくとも父親に舌打ちする娘なんて褒められたもんじゃない。理解されたいなら自分たちも理解しないとね。そんな展開を期待します。
お父さんって毎日社会に出ているはずなのにどうして置いていかれちゃうんだろう。1人で楽しんでいるように見えるお母さんはとっくにアップデートしてるのに。子育てはアップデートの連続、子供は日々育っていってそれに合わせて問題も変わってくるのだから。そういう毎日に関わっていたはずなのにね。ただこのお父さんは誰よりも誠実であることも事実。ありがとうやごめんなさいは誰よりも言葉にして言っている。子供たちも非難するばかりじゃなくてケーキありがとうくらい言って欲しい。そこがモヤモヤした。