ソロ活女子のススメ4

恵を海外担当に指名する決断力の早さがさすが。口調も態度も緩いから、よく考えていない適当な感じに見えるけど、その迷いのない様子から恵なら大丈夫、何とかしてくれるっていう絶対的な信頼が感じられたのが良かったです。親友でもないし、上司と部下だけど堅苦しさもないし、何度もはっきり言い合えるし、互いをちゃんと理解して信頼し合っている恵との関係性がとても素敵。恒例の「何情報？」「ネットです」のくだりを遥の代わりにやってるのも新鮮で面白かったです。

「皆、自分の人生を生きる主人公だ」と恵に諭された時の「私、主人公？！シンデレラ？」と目をキラキラさせて喜ぶ姿が単純で可愛かったです。あんなにグデンと落ち込んでいたのに、めちゃくちゃ元気になってやる気に満ちてる切り替えの早さも、基本サバサバした彩子さんっぽくて良かったし、いつの間にか石岡とニコイチ扱いになってるのも、それが違和感なくいい感じに馴染んでいるのも面白いです。

デスクに両肘をついてボーっとスランプの石岡を眺めているシーン、その自然な佇まいが彩子さんらしくて何か良いなあって思いました。いつものことだわ～って呆れつつ、自分で何とか出来るだろうって特に心配はしていない感じで、石岡への信頼や何があっても動じないドンと構えた大らかさが感じられたのも良かった。恵の偽アカウントのくだりも忖度の話も、結果的に的外れではあったけど、恵の性格をよく分かっているからこその配慮や気遣いが感じられて良かったと思います。

退社する恵に「乙」って札を真顔で掲げる姿がシュールで面白かったです。タイパ重視なのは別に良いけど「お疲れ様」まで省略しちゃうちょっと斜め上な感じや、それを若手の遥たちと一緒になって率先してやっちゃうところがお茶目で可愛らしい。恵に「彩子さんの子供の愚痴を聞くのも楽しい」と言われた時の嬉しそうな笑顔も良かったです。

デジタルデトックスをしただけでグッタリと疲弊していたり、デジタルに頼り過ぎてFAXの送り方を忘れたとか言い出したり、石岡たちと一緒になってちょいちょい様子がおかしい姿がチャーミングで良かった。気さくで頼もしくて理想の上司って感じだけど、こういうお茶目さやコミカルさもあって完璧過ぎないところが親近感が沸いて素敵だなと思います。

歓迎会でクイズを出すと言い出した恵を見て「目の前にいるのは五月女恵さん？！」と石岡と一緒になって大袈裟に驚く姿が面白かったです。ふざけて揶揄ってるというのではなく結構本気でびっくりしてるように見え、以前の恵なら考えられない発言なんだろうなと、ソロ活が彼女に与えた影響の大きさを実感出来たのも良かったです。

両手に板チョコを沢山持って、口の周りを汚しながらチョコを食べる姿が小さい子供みたいで可愛かったです。大人の女性なのにああいう姿が違和感なく似合ってしまうのも凄い。毎回石岡・遥と３人でやってるあの冒頭の寸劇？のようなやりとりが、ちょっとわざとらしい棒読み台詞で素人の学芸会っぽいところも、彩子たちがやっている余興みたいな雰囲気があって楽しいです。

石岡と一緒になって横文字まみれのビジネス用語を使いまくる姿が「雰囲気で使ってます」感満載で面白かったです。デキる人っぽさを演出してるけど、意味が分かってなさそうな、無理して使ってるのが丸分かりで、そういう違和感が表情や薄っぺらい口調から滲み出ているところも上手いなと思いました。

仕事面ではいつも頼もしくてしっかりしているので、Z世代の新人指導に四苦八苦している姿がすごく新鮮でした。注意して話が通じなかった時の、戸惑いと諦めが入り混じったような何とも言えない渋い顔も印象的で、あの一瞬の表情だけで彩子さんのモヤモヤやイライラなど、抱える感情全てが伝わってきたのが良かったです。

子どもの進路や将来のことで頭を抱えている時の、絵に描いたような「今、悩んでいます」っていう表情や佇まいが面白かった。遠目からでも伝わる分かりやすい姿に、気の毒な状態なんだけどつい笑ってしまいました。あんなに悩んでいたのに恵の言葉でスッと浮上出来ちゃう単純さも、飲み会に向かう時に「疲れてるのにごめんね」と恵に声をかける気遣い屋なところも彩子らしさが感じられて良かったと思います。

恵と石岡のいつものやりとりなのに「この光景、デジャヴ？」って騒いでる姿が、ちょっとお惚けな彩子らしさ全開で良かったです。こういうボケを「ボケてます」って感じではなく大真面目にやるところも好き。ソロ活シーンがメインだけど、こういう何気ない日常シーンがあるからこそソロ活の非日常感が際立つし、３人と恵のやりとりが意外とためになる気づきを与えてくれることも多くて、出番は短めだけどこのドラマになくてはならない存在だなと感じます。

石岡と一緒になってナレーションの大塚さんのモノマネを始めるところが面白い。以前からそうだけど、年長者で上司なんだけど、たまに石岡と同レベルのおふざけを始めるところがチャーミングで良いですね。毎年、恵のために美味しそうなお店を探してバースデーケーキを予約してあげるところも、それが義務ではなく彩子自身の毎年の楽しみになっているところも、彼女の人柄の良さや優しさを感じさせて良かったです。