警部補ダイマジン

血のうえた殺人鬼、牡丹を殺したのは俺だなど、狂気まさる演技、鳥肌立ちました!いろんな役を幅広くされてますがクセのある役柄とても上手いと思います!ただ原作では占部さんは死んでないしただの殺人兵器でなく牡丹さんを殺してません、前先駆者と手を組んで、台場さん達と同じ方向性に動き出して生きてて欲しいキャラだと思ってたのにこんな人物として小澤さんを使わないで欲しかった、原作と違いすぎ原作ファンとして小澤ファンとしてがっかりでした。続編があるとしても見ないです!

台場に牡丹の死に様を語る時の興奮した様子や笑いが止まらない姿、狂気じみた眼差しが迫力あって印象に残りました。こういうヤバい奴、似合いますね。もっと手強いかと思いきや、呆気なく百鬼に撃ち殺されてしまうところも、あっさりした退場っぷりにさほど物足りなさを感じないところも、占部の小者っぽさを物語っているようで良かったと思います。

悪役としての存在感もありとても良かったと思います!感じ方それぞれかもしれませんが、最初の頃、台場の行動など掴んでいるクセに何を考えてる、企んでるのかそんな雰囲気も上手く出てたと思うし、多く言葉を発しなくても雰囲気がよく伝わりました!特に最終回の狂気な演技は見事だと思います!いつも思うんですが小澤さんが嫌な奴をとことん演じることで今回も生田斗真さんの良さも出たと思います。

清家の秘書になってからの不気味なくらい恭しい態度が占部の厭らしさや強かを感じさせて良かったです。44の教官姿は迫力不足でイマイチだったけど、権力者に引っ付いて何かを企む小者全開な感じはよく似合っていたと思います。清家にUSBを渡す時の意味深な表情や、44の理念に共感する清家を見てニヤリと笑みを浮かべる姿など、悪巧みが全部顔に出ちゃってるザ・敵役って感じの演技も良かったと思います。

「疫病神だな、お前」と台場を蔑む姿は嫌味で感じ悪くて良かったけど、市川に圧をかける教官としてのシーンは凄みがなくて、任務を遂行出来なかった市川が焼身自殺を図る説得力に欠けたのがイマイチでした。あんな凄腕の殺し屋たちに「教官」と畏れられるカリスマ性も「絶対に命令に逆らえない、失敗できない」っていう恐ろしさも感じられなくて、44の存在自体が大したことないっていうか微妙に見えてしまうのも勿体ないなと思いました。

平安たちと敵対する刑事くらいの立ち位置だったらこの嫌味で憎たらしい感じがすごく合っていて良かったけど、雰囲気が小者っぽくてあんな有能な殺し屋たちから「教官」と畏れ心酔される人物には見えない。「え、この人が？」っていう拍子抜け感が半端ないです。七夕を殺害する「タイミング」についてレクチャーするシーンも、声は張ってるけど深みがないせいか迫力や凄みがなく、物足りなさを感じてしまいました。

すれ違いざまにわざわざ平安を呼び止めて「評判良くありませんよ」と忠告したり、何を調べているのか探りを入れてきたり、余計な首を突っ込む特命捜査対策班への苛立ちが嫌味な口調や険しい表情から伝わってきたのが良かったです。平安との間に流れるピリピリとした緊張感漂う空気や、彼の背中を見つめる意味深な表情も印象的で、出番は少なかったけどしっかり存在感を示していたと思います。