ホットスポット

この何ごとにも動じない肝の据わった佇まいが、おばちゃん化する直前の母親の強さっていう感じがして、実際に身近にいたら気圧されるだろうなという雰囲気がありました。やっぱり世の女性は強いと思っちゃいますね。

こういうキャラを出すことで、非日常性を笑いに変えているわけで、バカリズム脚本のうまいところですね。

演じている木南さんは抜群のバイプレーヤーぶりを遺憾なく発揮してくれています。決しておばちゃんっぽくないのに、そう見えてしまう。それでもキュートなのですが。

頭脳系の能力を使うと禿げるって知った時の「あ～」って納得したように高橋さんの頭部を見つめる姿が面白かった。台詞がなくても表情と視線だけで言わんとするところが伝わるのも、たった数秒の反応なのにしっかり面白くて笑えるのもさすがです。最終回では毒を吐くシーンはなかったけど、もし続編があったら今度はクラシック音楽なしのフルバージョンであやにゃんの毒舌を聞いてみたいです。

宇宙人だろうが超能力者だろうがヘェ〜で済ませてしまうところが面白かったです。なんでも許容してしまう器の大きさなのか、はたまたそんなに関心がないのか分からないサバサバしたところがあやにゃんの魅力。思考停止してしまう男性陣をせかすところも面白かったです。

ヴィヴァルディをバックに毒を吐きまくるシーンがめちゃくちゃ面白かったです。隣に座る旦那さんの虚無顔も最高。みずぽんが超能力者だって聞いた時の「え～そうなんだ、へえ～」って何でもないことみたいな普通の反応を示すところも高橋さんの時を彷彿とさせて、あやにゃんの根っからの器の大きさと肝の据わりっぷりが感じられて良かったと思います。

高橋さんの正体を知った時の反応、最高でした。疑うこともなく、ミーハー丸出しで色々聞いてくることもなく、ただ淡々と受け入れて納得する姿が、あやにゃんの懐の深さと視野が広く偏見ゼロの人柄、清美たちへの信頼を感じさせたのも良かったです。

淡々とした表情と口調で、放送出来ないほどの刺激的な暴言を吐きまくるのが面白かった。惚れ惚れするほどの口の悪さ、私も堪能してみたかったです。普段着って感じの地味めな衣装やメイクと、台本を感じさせない自然な演技で本当に山梨のどこかに実在してそうなリアリティを感じさせるところも良かったと思います。

いつもと変わらない顔してぶつぶつと小声で悪態をつくあやにゃん。かわいいニックネームと容姿から想像できない毒舌っぷりがとても面白いです。愚痴は分かる分かると同情しつつスカッと言い切ってくれるところがかっこよくていいなと思います。