イグナイト -法の無法者-

上白石さんに限らず、最初はどの役者さんももうひとつ役に入り込めていない印象で、芝居も上滑りしている感じでした。

でも徐々に役が躍動しだし、この伊野尾というキャラも良い味を出すようになったと思います。宇崎や高井戸との軽妙なやりとりは、テンポも良く、キャラも立っていました。

表情だけでなく芝居は仕草での表現が重要ですが、そこはまだまだだと感じましたが、若いのでこれからの成長に期待したいところです。

かわいすぎ

今回は自分のトラウマと向き合う辛い時間もありましたが、そのことが知れて伊野尾の人物像がもっと深くなりました。盗撮にあった彼女を救う過程で自分も強くなっていく、そんな伊野尾ちゃんが見られて良かったです。相手と戦う伊野尾ちゃんはいい顔していました。

宇崎とバディっていうにはなんかちょっとノリが違うと言うか、2人でひとつ感がないけれどそれが新しいというかいいんでしょうね。普段はゆるく楽しく、やる時はやる。それが今の若者って感じがしていいんじゃないでしょうか。

あの事務所にあの破天荒な感じは合ってると思うけど、確かに同じ職場にいたらうざいし嫌だなと思います。なんのためにそんなにちゃらけているのか分からないしね。自由にやってくださいって演出が行きすぎちゃったのかな。

宇崎との絡みも、クラブでのハイテンションも、今回の「カニ食べいこう～」って何度も歌う姿も、頑張って明るい子を演じてますって感じが拭えなくて、3話まで観ても未だにしっくりこなくて浮いて見えるのが残念。法廷シーンや関係者に話を聞く時の仕事モードの時は落ち着きがあって台詞も聞きやすくて良いのだけど、オフモードのキャラがイマイチ似合っていないのが勿体ないです。