ペンディングトレイン 8時23分、明日 君と

脚本が悪いせいもあるけど、あんなことがあったのにキャラとしての成長があまり見られないし、ヒロインとしての主体性が感じられませんでした。白浜に従属しているような立ち位置のせいというより、畑野という人間の内面の描き方が薄っぺらく、同じ女性キャラでも玲奈や寺崎、立花の方がよほど存在感があります。残念ながら上白石さんの演技も平板で、表情も動きも物足りません。上白石さんでなくてはというキャラというより、上白石さんでなくてもいいキャラになってしまっています。

教師という職業上そうでなければいけないのかもしれないけれど、そこまでいい子ちゃんでいる必要ってあるのかなと思ってしまう。いいとこばかり見せられると逆に不安になるというか、薄っぺらくも感じてしまうので違う面も見てみたかったな。

どんな時も弱音を吐かず自分で状況を打破する強さを大きな目から感じます。やっと逃げ出して萱島さんに頑張ったなって言われた後、安心したのと同時に怖かった思いが込み上げたのでしょう。震えながら泣く演技が凄かったです。

白浜さんに防犯のためとは言え、婚約者ですと手を引っ張られた時のびっくりした顔が恋する乙女でかわいらしかったです。少し綺麗事すぎるところが白浜さんと似ていて、そういうところがレナをイライラさせるんだろうなと思います。