御上先生

弟と仲直りしたって惚気る富永の話を自分のことみたいにニコニコ嬉しそうに聞いてる姿が、次元の人柄を感じさせて良かったです。学園ドラマでIT系に強い生徒って、早熟で大人を舐めてるようなキャラが多いイメージだったけど、次元は嬉しい時はちゃんと喜ぶし、御上と母親のやりとりを見てる時は心を寄せて涙を流していたし、素直で人間味があって、心が健やかなところが魅力的で、この明るさや人懐っこさが重たいテーマが多かったドラマの緩衝材的役割を果たしていたと思います。

雨でびしょ濡れの富永に自分のブレザーをかけてあげたり、泣き出した時もタオルを渡したり、肩を撫でて慰めたり、次元の優しくて気遣い屋な一面が沢山見られたのが良かったです。そこに恋愛的要素を一切感じさせないところも幼馴染の二人らしくて良かったし、温かくて微笑ましい関係性にほっこりしました。

バラエティーに出ているそのままな気もするけど、自分なりに考えて他の人のセリフに反応しているところがいいよね。ちゃんと役になりきって感じたままを素直に表現できるって才能だと思う。バリエーションも豊かだし見ているだけで楽しい。

富永からのSOSを受けて、必死な様子で御上のもとまで走ってくる姿が良かった。チャラくてお調子者というだけではない、友達思いで熱い一面が垣間見れて、幼馴染っていうのもあるだろうけど、限界になった富永が真っ先に助けを求める説得力があったのも良かったです。

「神崎に頼られるとキュンとしちゃう」って喜んでる姿が可愛らしかったです。ご機嫌な様子でルパンの声真似をしたり、距離を詰め過ぎて頭を叩かれる姿もお調子者の次元らしくて笑ってしまいました。椎葉の話を聞いて涙を拭ったり、気合を入れるために一番に大きな声をあげたり、チャラいだけではない熱くて仲間思いな一面が見られたのも良かったです。

明るくてノリが良くて、自分とタイプが違うクラスメイトにもガンガン話しかけて絡んでいく人懐っこさが良いですね。クラスの中では異質なキャラだけどやり過ぎて変に浮くこともなく、悪目立ちすることもなく、ちゃんと3年2組の一員として馴染んでいるのも良いと思います。

お父さんに似ていると思ったことはなかったけど、動くとお父さん譲りの軽やかさがありそこにかわいさが加わってとても魅力的ですね。クラスの中の堅苦しい空気もいい意味で読まず伸びやかで彩りを添えてくれていると思います。