御上先生

包容力のある役をやったらピカイチ。今回も存分にその魅力が発揮されていると思います。

御上を見つめる眼差しに、宏太と近しい関係で現場を目の当たりにした当事者同士だからこその労わりが滲んでいて、御上も孤独ではないんだなって感じられたのが良かった。苦しんでいる生徒を見過ごせないと、文科省まで行って御上に接触する行動力も凄いけど、生徒や是枝の心痛に心を寄せて真摯にケアする姿をこれまで何度も見てきたからか、一色先生ならそれくらいやりそうだなあって説得力があったのも良かったと思います。

悩みや不安を抱えている時に、あんなふうに「どうした～？」って気軽に優しく出迎えてくれたらホッとするだろうなあ。是枝への「頑張ろう」っていう言葉が単なる他人事な励ましではなく、自分自身にも言い聞かせているような、共に生徒のために頑張ろうっていうニュアンスに聞こえたのも良かったです。

ほんわかした雰囲気と優しい笑顔、何でも受け止めてくれそうな聞き上手な態度、是枝が愚痴りに行ったり、生徒が相談に来たりと拠りどころとして頼られる説得力があるのが良かったです。親身になって聞いてくれるけど深刻になり過ぎないところや、是枝へのアドバイスに押しつけがましさがないところも良かったです。