虎に翼

2024年7月期 2024年4月期
総合評価: 4.43 / 5.0 (回答者数60人) 58 位 / 1061件中
※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 4.5 /5.0(89.2%) 73/1062件中
キャスト 4.6 /5.0(91.4%) 141/1062件中
演出 4.5 /5.0(89.2%) 81/1061件中
音楽 4.5 /5.0(89.8%) 52/1062件中
感動 4.5 /5.0(89.4%) 28/1057件中
笑い 3.9 /5.0(78%) 127/1057件中
スリル・興奮 4.3 /5.0(86.8%) 61/1054件中
285コメント
185 | | 2024-08-05 00:33:11

航一の過去は思ったよりずっと重たくてそりゃ押しつぶされそうになるだろう。何も知らされず巻き込まれるより自分に何かできたかもしれないという立場の方がずっと辛い。目の前で繰り広げられていく惨事をあれもこれも自分のせいだと感じて、ずっとずっと苦しかったでしょう。航一の思慮深い性格からすると誰にも話さずにいようとしたけれど、寅子を知るにつれこの人なら話してもいいかもしれないと思ったからあの告白だったと思うのが自然かな。

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184 | 2024-08-04 13:38:07

航一の告白は他人事とは思えず、とても苦しい気持ちで聞いた。航一に限らずたくさんの人が開戦前から不利であることを知っていた。それでも止められなかったことを仕方ないと割り切れる人もいるだろうけれど、ずっと口には出さずとも苦しんでいた人は実際に居ただろう。その苦しみはその人だけが負うべきものではないはずで、寅子が言うように誰しもが少しずつでも負うべきものなのだろう。あの戦争からずいぶんと時間が経ってしまった。実際に戦争を体験した人の話を直接聞いたことがある人も減っているだろう。だからこそ、こういうことを真剣に考えさせてくれる時が、たとえドラマきっかけであったとしても1年に1度くらいあっていいのだろうと思った。

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183 | | 2024-08-02 13:52:11

航一の話は実話ですね。たとえば猪瀬直樹さんの「昭和16年夏の敗戦」という著書に詳しく書かれています。興味のある方は是非読んで欲しいです。日露戦争の時は「七博士意見書」で東京帝大などの学者が戦争を煽ったし、太平洋戦争では航一が言ったように総力戦研究所の意見を無視して戦争に突入した。結局、戦争をしたい連中は自分たちに都合の良い理由を選択するというのが歴史の教訓だ。たとえ航一が天皇でも総理大臣でも止められなかっただろう。ならば杉田兄の「誰のせいなのか」という問いの答えは戦争推進派のせいかというと、そう単純でもない。日露戦争の時は多数の国民が戦争を支持し、政府はその流れに押された。太平洋戦争にもそういう側面があったことは否定できない。だから寅子の言う通り、誰もが少しずつ責任がある。その答えが正解なのだと思う。

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182 | 2024-08-01 19:53:23

寅子と香子の会話を聞いていた小野の質問は本当に切実というか心の叫びというか、聞いていて辛かった。好きになった人がたまたまその人だったというだけという答えはとてもシンプルだけれど、それ以上でもそれ以下でもないのだろう。小野はそれを聞いてどう動くのだろうか。事件の容疑も晴れて無罪が確定した時の弁護士兄弟の晴れやかな顔が、古い人間だからといって悪人ではないことを象徴しているような気がする。まだ戦後10年。新しい時代について行けない人はたくさんいる。そのことに対して航一のごめんなさいが何を意味するのか。大きな何か辛いことが待っている気がする。

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181 | 2024-08-01 13:32:17

誰も間違ったことは言っていない。入倉の言うように戦争を知らない世代に戦争責任うんぬん言われても困る。でもそのくせもっと遥か昔の織田信長はどうという話を平気でする。杉田兄の言うように10年やそこらで忘れろと言われても気持ちがついていかない人もいる。今も阪神淡路大震災や東日本震災を経験した人は決してそれを忘れないけど、経験しなかった人はとっくに過去の出来事だ。ようするに絆とか簡単に言うけど、当事者の感情はそう簡単に共有できない。だからこそ多くを知り、学び、想像し、理解することを放棄してはダメなんだと思う。航一の「ごめんなさい」の理由はなんなのだろう?戦争に関わっているようだし、彼は参謀本部にいたとか、何か戦争を推進することに加担していたのだろうか?

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180 | 2024-07-31 14:27:38

困っている子を助けることは普通だと言う優未。この姿見たら優三さん喜ぶんだろうなとふと思う。このところ差別のオンパレードで見ていて心が苦しい。言葉の違いがこれほど事件に都合よく起こるとは本当に上手くできた話だ。この翻訳間違いが意図的でないと思いたいのだけれどどうだろうか。慣用句になると意味が異なるのは良くあることだけれど、大切なことすら反論することを諦めてしまうというのはどれほど普段辛い立場に居たかということなのだろう。その辛さに直面することを引き受けたヒャンちゃんも、それをわかっていながら頼めた寅子も、どちらもそれがどれほどのことかわかっているからだろうし、どちらもすごいなと思った。

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179 | 2024-07-31 13:47:03

取り調べや裁判での誤訳は今でも課題なのになかなか改善されない問題です。通訳人が思想的にバイアスをかける場合もあり得るし、少数言語だとそもそも裁判の通訳をするほどの技量に欠ける場合もある。実際に通訳のせいでニュアンスが伝わらず、検察側と弁護側と双方からニュアンスの違う訳文が出されることだってある。歴史的にも日米和親条約の誤訳で明治維新につながった一面もあるし、ポツダム宣言に対し、鈴木貫太郎首相が「黙殺する」としたのを「ノーコメント」ではなく「完全に無視する」とアメリカ側は訳したことで、原爆投下に至る流れになった。とにかく言葉は大事。言葉無くして相互理解なんてない。でも言葉は理解の入口であって、出口ではない。それをこの裁判に関わる人たちは理解して欲しいですね。

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178 | 2024-07-30 21:59:10

なんでも朝鮮人のせいにしちゃう差別って今でもいろんなところで見るし感じる。自分じゃない誰かのせいにしたい気持ちの表れなのかな。自分じゃない性別とか自分じゃない国籍とか、なんでも自分と切り離して理解できない存在にしてしまいたいというのもあるのだろう。その都度はて?と思う人はいても、みんなの意識を変えるに至っていないのは最早本能なのでは?と思えなくもない。ここでも雨垂れになっている寅子。ご苦労様です。

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177 | 2024-07-30 18:28:50

差別や嫌がらせの多くは、している側が正しいと思い込んでいる。大概の人間は自分の認識が間違っているとか、自分がバカだとかは思わない。自分こそ正しい情報を得て、正しい理解をしていると思っている。でもね、だからこそ「正義」なんかに基づいてはダメ。諍いの多くはそれぞれの「正義」に基づいて起こるわけで、それを解決するために国民の社会規範として憲法がある。まずはそこにある「社会的人権の尊重」「法の下の平等」というものに立ち返らないとね。航一が関東大震災時のデマとその結果による虐殺の話をしていたけど、その時はどさくさに紛れるように大杉栄ら思想家も殺された。ヘイトは状況によって実際に人を殺す理由になる。それを忘れてはいけないと思う。

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176 | 2024-07-29 13:39:50

入倉は客観的な数字の話、統計的な話のつもりようでいるけど、そこに落とし穴がある。ちょうど今、優生保護法に関わる裁判が多数起こされているけど、この元になったものに優生学というのがある。その理屈の根拠のひとつとして、犯罪者の家系には犯罪者が多いという「統計」があった。でも今は統計学的に言って相関であって因果ではないと否定されている。相関としてその傾向はある。でも因果を調べれば犯罪者は貧困や教育の問題と因果があり、環境要因でそうなっている。でもそれを優生学は民族やその一家の遺伝的傾向だと曲解した。その原因は根底に差別意識があったから。この話も入倉たちが言うような朝鮮人が問題なのではない。この個人の問題。そもそも政治問題と法律の問題は別。戦争中でさえ杉原千畝のように政治と法と人道とを分けて考えられる人がいたのにねえ。

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175 | | 2024-07-29 13:09:06

航一の「ごめんなさい」の意味はなんだろう。心の中に大きなものを抱えていそうで。それにしても田舎のうわさは大変だなと思う。良いうわさも悪いうわさも大きくなってしまう。美佐江の家のことも考えれば、彼女が闇を抱えていても表に出てこないことはあり得る。そして放火事件。朝鮮の人たちに対する根強い偏見や差別は確かにあった。同和教育を受けて帰ってきた日に祖母に言われた言葉は今でも覚えている。本音と建て前。昭和の後半でもそうだった。あの時代なら裁判官の中にも差別的な考えを差別と感じずに持っている人もいたかもしれないと思ってしまう。寅子の先入観なく何にでもフラットに考えられる力はある意味すごいなと思う。

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174 | | 2024-07-28 22:20:11

拠り所は多い方がいいって話、自分の経験と合わせてすごく共感しました。一人っ子の息子が幼稚園に入った時、毎朝泣き自分も心が折れそうでしたが一人っ子な分頼れる人をたくさん作らねばと思った記憶があります。稲さんにも心遣いができる寅子はさすがです。休憩時間と思われる涼子様と玉ちゃんと稲さんの穏やかな時間はとても幸せそうで良かったです。玉ちゃんのように目に見える傷を負った人もいる一方で目に見えない心の傷を抱えた人もまだまだいる戦後。大変だったんだなーとつくづく思います。

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173 | 2024-07-26 13:47:58

涼子さまと玉ちゃんは一件落着ですね。まあ生まれついたものはなかなか抜けるものではないけど、大事なのは意識の問題。そこが通い合えば自由文だと思う。驚いたのは杉田兄の号泣です。空襲で亡くなった方は全国で約40万人ともいわれているし、しかも長岡の空襲は終戦直線だからね。何にせよ哀しみっていつまでという期限はないし、大きな悲劇に見舞われた人にとって簡単に色あせたりはしない。それは寅子自身もそうだし、どうやら航一もそうらしい。玉ちゃんみたいに生きてさえいれば、やり直しは出来るけどね。生と死、その対比がよく出ていたと思います。

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172 | 2024-07-25 13:34:26

涼子さまと玉ちゃんがすれ違っていた心のうちを明かし合い、おさまるべきところにおさまりました。もとより憎しみ合っていたわけではなく、立場の違いはあれ、共に寄り添い合ってきたのだから、改めて向かい合うきっかけが必要だっただけ。だから余計なことは言わずに場だけを設けた寅子の判断は正解だったと思います。優未のこともこれでいいのでは?彼女は同年齢の中でちょっと大人なんでしょう。この時代から高度経済成長期は、いわゆる鍵っ子も多かったし、子どもは案外ひとりの時間に成長することもあります。個人的に今はちょっと過保護すぎかなと思うけど。

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171 | 2024-07-24 21:52:41

たまちゃんの気持ちは分かるけど涼子様だってたまちゃんがいるからやっていけるってところもあると思うよ。だから2人が本音で話し合えたらいいね。みさえのうちに秘めたドス黒いものの原因はなんだろうか。戦争で生きるか死ぬかに怯えないでいい生活、戦中を生きた人ならこれが幸せじゃなくてなにが幸せなんだ!と思うだろうけど、時代時代で不満はあるもんだよね。みさえちゃんを見ているとゆみの将来にも不安が出てくる。もう少しゆみとの時間をとってほしいな。

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170 | 2024-07-24 13:31:07

玉ちゃんの気持ちは気持ちとして、まだ涼子さまに遠慮があるように思う。一度ゆっくり二人で話し合うのが一番だね。人の思いは伝えなければ伝わらない。びっくりしたのは美佐江です。彼女はいわゆる「アプレゲール」なのかな。そして不良グルーブは「愚連隊」って奴に近い。戦後すぐの社会現象としてだけでなく、今の若者にはある種のアプレゲール的なものがあるし、愚連隊も半グレと似たところがある。もしかしたら脚本家にはそういう意識があるのかもしれない。要注目ですね。

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169 | 2024-07-23 13:21:44

玉ちゃんが何を言いたいのかは想像がつく。涼子さまの負担になっている自分が嫌なのだろう。そしてそれを涼子さま本人に言っても返ってくるのは間違いなく優しい言葉だ。華族だったから、ノブレスオブリージュを知っているというのもあるだろうけど、それ以上に玉ちゃんに対する涼子さまの素直な気持ちだろう。玉ちゃんもそれは気が付いているに違いない。だからこそ余計に玉ちゃんは辛いのだと思う。打算だったらもっと簡単な話なのにね。良い着地点があればいいのだけど。

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168 | 2024-07-23 00:50:33

涼子様と玉ちゃんとの感動の再会。きょんちゃんとの再会は複雑だったし、どうなることやらとハラハラしていましたが穏便に再開できたようで嬉しかったです。ここで新憲法の身分を失くすという事柄が涼子様に降りかかるわけで、うまくできているなと感心しました。涼子様の接客も人柄が出るような温かみがあって素敵、そして塾で教えているのは玉ちゃん!涼子様に近づきたくて始めた英語がこんなにも上手くなっているとは感動です。

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167 | 2024-07-22 13:31:04

涼子さまも玉ちゃんも、とりあえず生きていて良かったです。玉ちゃんの雰囲気からすると、涼子さまに車椅子を押させるなんてと思ってそうだけど、涼子さまはちゃんと本当の意味で気高いからね。そんなこと気にしてないと思う。まあ貴族が廃止されたといっても、うまくやった人たちはいまだに名家としてお金持ちだけど、騙されたり没落したり涼子さまのように苦労した人も多い。とりあえずは再会してよかった。優未の友だち問題は放っておけばいいのに。どこでどのタイミングで本当の友だちとであるかなんてわからない。無理することはないと思うんだけど。

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166 | | 2024-07-21 23:51:17

高瀬さんの処分はすごく愛があって良かったと思います。今後ずっとはいない人に波風を立てないでと思うのは当たり前のことです。それも寅子は分かりながら、それでも自分がいなくなった後でも高瀬さんが生きやすいように道を整えてくれたのでしょう。人のことだとよく見えるんだけどねー。そこは人間らしいとでも言っておきましょう。そして頻繁に来る星さんですが、あの頻度で合ってるのかな?寅子だから会いにきているわけじゃないよね?来週は涼子様との再会。胸が躍ります。

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165 | 2024-07-19 17:52:56

必ずしも穏便だという方法が、人の尊厳を守るものとは限らない。いつかそれこそが大きなトラブルを招く可能性もある。その意味で寅子の判断は良かったと思います。杉田兄の理解は得られなかったかもしれないけど、雄三郎は一皮むけたようだし、100パーセントの理解は得られなくても、次の時代を担う人の役に立ったならいい。優未との関係もパーフェクトじゃないけど、そもそもパーフェクトな家族なんてないしね。問題は航一との関係かな。航一は不器用というか、人の機微に疎すぎる。でもそれは寅子も似たところがあると思う。

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164 | 2024-07-19 14:30:51

高瀬さんは寅子の口から説明を聞いて、自分の予想と概ね一緒でとても嬉しそうだった。ひどい相手と同じ次元に落ちないように、自分がいなくなった後もしたいようにできるように、借りを作らなくてもいいように思っての処分。それをちゃんと受け止め感謝を口にできる高瀬は晴れ晴れとしているように見えた。優未との関係も高瀬のくれたキャラメルがきっかけに、また半歩かもしれないけれど近づいた。おいしいものを一緒に食べることは喜びの時間を共有することでもある。こういう小さなことの積み重ねがきっと大事なんだろうな。

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163 | 2024-07-18 18:00:34

聖徳太子じゃないけど、和を以て貴しとなす、という気持ちはわからなくはない。でもそれと迎合主義とは一緒じゃないからね。田舎では、江戸時代の五人組による連帯責任のイメージが抜けないまま、近代になってしまった。まあ田舎に限らず、日本は和魂洋才とか言って、支配構造とか社会システムは封建時代を踏襲していることって多いからね。特に法に携わる者たちは公に対してケジメが必要。寅子の真意が伝わるかわからないけど、田舎のそういうシステムは人を囲い込んで外に出さない五人組的なもの。新しい人を受け入れたり、入ってきてもらうものじゃない。それが過疎化の原因のひとつだったと思うんだけど。

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162 | 2024-07-18 11:10:23

航一は自分から距離を取るタイプだが、寅子は足掻きながらも詰めるタイプだと分析し、頑張って足掻いてくださいとエールを送った。今、寅子に必要な最小限の言葉を贈ることができる人だ。頑張れば何かが変わると信じて頑張って折れてしまっている高瀬に仕事ぶりを評価し、その仕事に見合わないトラブルは処分する。最後に高瀬の見せた表情は不安か、それとも喜びか。処分と言えば不安が大きそうな気もするが、しがらみなく仕事のみでの処分はある意味呪縛からの解放とも取れる。優未との関係も少しずつ近づけるといいな。

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161 | 2024-07-17 21:09:21

優三さんのことを話すことがゆみのスンを取り払うチャンスだったのにもったいないと思ったけど、寅子の中にもまだまだ飲み込めていない部分があったのですね。でもゆみが学校へと家を出た後にグズグズする寅子もゆみの前でスンでいたのだと思います。お父さんのことを話してくれないとゆみは知る術がありません。優三さんがいなくて泣けるのはこの2人しかいないのだから、時には一緒に泣きながら話してもいいと思います。2人が素で向き合うことができるといいですね。

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160 | 2024-07-17 18:34:12

寅子がうまく優三のことを優未に話せないのと、雄三郎が兄のことをでイライラしてしまうのと、きっと根源は同じなのだろう。つまりまだ二人共、失った人について、きちっと整理できていないということ。たとえば近しい人だったのに亡くなって、お葬式ではまったく泣けなかったのに、ふとした瞬間に泣けてくるなんてことが実際にもあるけど、そういうのは結局、心の整理がついていないんだと思う。心を整理する時間は人それぞれ。死ぬまで無理な人もいるし、自分でも薄情だなと思うほどあっさり納得できたりもする。それは亡くなった人との関係の深さとは違うベクトルのものだから、周囲がどうこう言うことではない。それぞれがそれぞれのタイミングで整理できるといいですね。

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159 | 2024-07-17 11:51:16

どんどん美化されていく亡き兄といつまでも比較し喝を入れているつもりの周囲の人々。本人はまだ思い出にできるほど口に出して語れる程心の中が整理されていない。だから寅子からの声掛けも突っぱね、鬱陶しく感じてしまう。航一は言葉数は少ないけれど厳選した言葉のみを発する。そこにはたくさんの思いやりみたいなのも感じるし、洞察力の確かさなども感じる。寅子の優三への思いもまだ言葉にできる段階にない。それは打算から始まった故のたくさんの後悔があるからでもあるのだろう。けれど優未は父の情報を欲しがっている。きっとそれが親子の絆を取り戻す鍵になるのだろうと思う。

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158 | 2024-07-17 07:24:01

土地によって人との距離感って違うなと思う。東京から出たこと無い寅子にとって戸惑うことが多いだろう。優しいというのと優しさの押し売りは当然違うし、弁護士兄弟は後者であることは明白。自分たちの利益のために寅子に取り入ろうとしているのが見え見えだ。山の境界でもめるのは昔からある話。地元の有力者に逆らえないのも良くある話。それをどこへ着地させるのだろう。優しさの押し売りを優未に断るのは無理筋。相手が弁護士だけに余計にやりにくそうである。

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157 | 2024-07-16 23:36:31

寅子の転勤も大変ですね。郷に入れば郷に従えって言葉もあるけれど田舎はしがらみが強そうで怖いです。おかずとか毎日届けてもらって大丈夫なのかな。裁判官という職業を考えたら安易に乗っからない方がいいけど。ちゃんとお手伝いさんを雇うか家族に来てもらうかして自分の家庭だけでもつっこまれないようにした方が賢明だと思うけどね。ゆみのスンもなかなか取れません。花江の言っていた寅ちゃんにしかできないことって何だろうね。

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156 | 2024-07-16 18:39:49

田舎のしがらみを舐めちゃいけない。いまだに何でそんなこと知ってるのとか、そんなつながりがあったのとか、本当に驚くほど密接な監視&協力社会を築いているからね。田舎社会は良い面と悪い面が常に表裏一体になっている。航一はそれの悪い面にしっかり気が付いていたからの無言だったのだろう。ただ全部が悪いって訳でもないのだろうし、正すべきところは正し、良いところは受け入れることで視野が拡がることもあると思います。寅子にはそうなって欲しい。

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155 | | 2024-07-14 15:01:09

人間調子に乗って周りが見えなくなることだってあるさ。猪突猛進の寅子だもの、その可能性は十分見えていた。家族写真で自分ばかりが満面の笑みだったのが痛い現実だね。だけどみんなの痛い意見を真摯に受け取り、そこからちゃんとやり直せるのも寅子だと信じている。ゆみちゃんとの新潟での生活は不安でいっぱい、しかも次週が女やもめにとかなんとかなんが心配。しっかりゆみちゃんとの関係ができるまでは恋愛モードに行かないでほしい。

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154 | 2024-07-13 11:19:12

寅子は収まるべきところに収まったのかな。日本は中央集権で何でも最先端は東京にあると思っているけど、バブルの時だって東京とそれ以外では温度差が違ったし、富が集中していた東京よりも地方の方がそのほころびを早くに感じていたと思う。コロナの時も似た感じがあった。だから寅子の新潟転勤もきっと東京では見えなかったものが見えると思う。まあそれよりも再婚ムーブが強そうだけどね。でもせっかく地方に転勤するのだから、地に足のついた司法の物語も欲しいかな。それとよねさん、ぜひ再挑戦をして欲しい。

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153 | 2024-07-12 07:25:29

みんなが「スン」としていることに遅ればせながら気づいた寅子。遅くても気づいて認められるのは大事だ。そういう視点がなかっただけだとも言えるから。亡き兄が「言った方がいい」と言っていたのも思い出される。この家は戦前から公平平等だった。まだ幼い優未にまで丁寧な言葉で話をし、きちんと頭を下げれる寅子はすごいなと思う。こういう姿勢に「すべての人に平等」というのが現れている気がする。言葉では言っていても態度を伴っている人は稀だ。だからこそみんな少しずつ無理をしてきてしまった。優未もお母さんが大好きだからこそ「いい子のフリ」をしているのだ。桂場の大きな愛で決まった転勤だけれど、優未との新たな関係が築けるといいなと思う。

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152 | 2024-07-11 22:23:35

ゆみちゃんの反応がリアルだったなー。即答の「はい!」はいい子の呪いが解けてない証拠、それが分かったから寅子も困った顔をしていたもんね。直人たちみたいにあれが嫌だここが嫌いって言えたら良かったんだけど、実母だからこそ言えないところもあるし信頼関係もできていないのかもしれないと思うと根は深い。愛情が足りてないからわがままを言うことも躊躇っちゃうのかも。そんな2人で新潟かー。お手伝いさんを頼むくらいなら家族全員で行った方がいいと思うけどね。

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151 | 2024-07-11 17:51:57

行き違いを解決しようするには、まず互いに向かい合うことが大事。素直に家族と向き合った寅子は、ここからまた始められる。起こってしまったことだから、行き違いだった思いが100%解消されるわけではないけど、愛情とか信頼は積み重ねられてこそ成長する。それにしても花江は人として素晴らしい。あそこで寅子が決めなければいけないと言えるのは、親として大人として正しい。寅子から失われつつあった本当の責任感というものを、しっかりと取り戻せるアシストをした。本当に寅子にとって、家族であり、親友でもある彼女がいてくれて良かったよね。

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150 | 2024-07-10 15:03:37

寅子の思い違いは、まず弱者の代弁者として民法に関わったけど、そもそも法はあまねく平等を説いているわけで、別に弱者の「味方」というわけではないのに、どこか「味方」のようなシンボルになってしまっていることを自覚していないこと。また寅子は自分の感覚が一般的に正しいと勘違いし過ぎている。電話なんかの話でもわかるけど、多くの庶民の家庭に電話が普及したのは昭和40年代半ば。この時代に「電話してくれれば」なんて言えるのはごく一部のお金持ちの話だ。まあ娘のテスト点数の改ざんに気付けなかったのは、そこまで疑い深くなるよりは良いと思うけどね。

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149 | 2024-07-09 21:50:13

女性だから当然女性の味方と思われがちだけれど、寅子は手に入れた平等な視点で見ている。有名人だからこそ当たりは強くなるだろうことは想像に難くない。ただ、寅子の口から「相手に寄り添う」という言葉が出てきたのには驚いた。このところの寅子の状態からは遠い言葉だ。花江が寅子の出ているラジオの音を消し、少し笑顔が固いのが辛い。いろいろ抱え込んでいるのは上手く回ればと思えばこそ。でもその気持ちが寅子には届いていない。転勤を機に全面対決。ちゃんとお互いの気持ちが伝わってスッキリできるといいな。

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148 | 2024-07-09 21:30:35

先週の予告から花江ちゃんが泣いて怒る場面を知っていたけど、自分のためにじゃなくてゆみのために泣いたんだね。そこでこちらまでウルっとしてしまった。普段から寅ちゃんに甘えたい気持ちを抑えているゆみを、褒められたくていい子にしているゆみを、たくさん知っているからこその涙だったのでしょう。優しいおばさんがいてよかったね。私の子だから連れて行きますは立派だけどその先の生活が見えていない寅子。子供を所有物のように言うのも不快だった。

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147 | 2024-07-09 14:10:07

正直、育児休暇をとった旦那くらいしか面倒をみていないのに、自分の子だからと言ってしまうような寅子は、花江にきつく言われ、泣かれても仕方がない。本当に何も見えてないというか、見ようともしていない。こういう視野狭窄って、かつて24時間働けますかとか言っていた時代の親父にありがちで、定年になってから熟年離婚されるパターンの人のものだ。本人の意思確認なしの転勤も当時はよくあったなあ。昭和回顧が流行りだけど、経験した身から言わせてもらうなら、ロクな時代じゃなかった。ぜんぜん今の方がいい。何にしても寅子はこのままで良い筈がない。目覚めろ、寅子。

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146 | 2024-07-09 00:48:28

地位も名誉もほしいままに、おだてられて木に登っていることにも気づかない寅子は哀れというほかない。ただ一生懸命職務にあたり仕事をしてきただけなのに気づくと家の中に居場所がなくなっているお父さんのよう。花江ちゃんにもワンピース買ってあげたらよかったのに。人への感謝の気持ちはどこに行ったのか。家にお金を入れてるばかりじゃだめなんだよなー。あの時代で先頭を走らされている寅子のプレッシャーも相当なはずだとは思うけど、ちゃんと家族を大切にしないとえらい目にあいそうだ。

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145 | | 2024-07-08 21:53:58

社会に求められる「女性」に当てはまることを拒否してきた寅子が、求められるままに新しい時代の「女性」を違和感なく演じてしまっている。きっとそれが元々の寅子から見たらとてもマシな世界であることも一つだと思うけれど、時代を切り拓いていっているという高揚感と、周りから持ち上げられる優越感で寅子独特のセンサーが鈍くなっているということもあるだろう。猪爪家において、花江は母を、寅子は父を分担していると言ってしまえば、今の状況は不思議ではないのだけれど、優未はやっぱり寂しいし窮屈だろうな。久しぶりの記者さんは寅子の状況が分かったみたいだし、どんな記事を書くのだろうか。

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144 | 2024-07-08 14:04:02

寅子は随分と偉そうだね。たかがアメリカにちょっと見に行っただけのことで、まだ自分自身では何かを成したと言えるほどの実績は残していないのに、まるで大御所のような話しぶりだ。そして家でも子どもたちや花江の態度は、昭和の家庭で父親に対する典型的なものだね。つまり古い因習にとらわれた父親像を寅子が担っている。本来ならそういう父親から子どもたちや女性を自由にしてあげる立場にいる筈なのに。この時代、社会で活躍しようという女性の多くが、男勝りというより男そのものになっていったから、逆に女性の地位が上がらなかった面があったと思うんだよね。もしそこに焦点を当てるという展開なら見事な切り口だと思う。

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143 | ゆき | 2024-07-07 12:50:10

女性を「石を穿つ雨だれ」と言われ激怒するのも、分からなくもないが、あの時代、男性は強制的に徴兵されて死んでいった。「男性より女性のほうが大変」という主張ばかりで辟易する。

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142 | | 2024-07-07 10:39:30

本当に死んだ人には申し訳ないけれど寅子の家族で亡くなるメンバーが違って優三、直道が生きていたら寅子は花江の立場で甘んじていただろうか。絶対不満だったろうから今の立場の方が良かったはず。寅子は一家の大黒柱として私はやってるの!と言いたげだけど楽しくて仕方ない部分もあるだろう。お父さんだって仕事ばかりじゃ愛想を尽かされるって分からないのだろうか。寅子がお父さんで花江がお母さんって思いすぎはよくない。ゆみちゃんが心配だ。

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141 | 2024-07-05 13:58:21

やはりこのところの寅子はちょっと傲慢だ。「はて」と何にでも疑問を抱いていた頃の、まさに穂高が言う疑いを持つことができていない。別に寅子は女性の、あるいは弱者の代弁者じゃない。寅子は寅子だ。同じく穂高は自分の生涯を語っているのであって、国の司法を代弁しているわけではない。この時点で寅子の自我は代弁者として自己肥大化している。まさにそこを自ら疑わなければいけない。自分自身の在り方を。寅子は家では花江が支えてくれ、外では先人が支えてくれ、今の自分があることを忘れている。もう一度、冷静に自分は慢心していないか問いかけて欲しい。若さが愚かさに変わる境目は案外そういうところにあるのだと思う。本当に穂高が伝えたかったことは「はて」の精神を忘れるなということだったのでは?

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140 | 2024-07-04 21:25:15

桂場がせっかく気を利かせて仲を取り持とうとしたのに、とんでもない祝賀会になってしまった。そもそも穂高教授のスピーチは暗くて、あの場には相応しくないとまで思ってしまった。あの抑圧された時代に旗を振って多くの女性たちに名もなき雨だれの道を進ませたんなら、やはり最後まで理想を語って貫いてほしかったと思う。自分は失敗したみたいなスピーチされたら、それを信じて法曹界へ飛び込んだ自分たちは何だったんだという、悔しさというか虚しさというか、寅子じゃなくてもそんな風に思っちゃうんじゃないかな。女性の若さが今以上に大切にされた時代だからこそ、それが怒りにまで達したのだろう。でもやっぱり二人は和解してほしいなと思ってしまう。

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139 | 2024-07-04 21:24:34

寅子の怒りが分からないのは私が鈍いからなのか?穂高先生が自分を雨粒だと言ったのは謙遜からではないのか?穂高先生がいたから女子部ができて寅子たちは勉強ができたのではなかったのか。試験に受かる受からないは自分たちのせいだし、寅子が妊娠を機に辞めたのも自分で決断したからでしょう。妊娠を穂高先生が先に公表したっていつかは分かることだし根に持つことじゃない。そんなに悪いことしたかな?意見が違う時も話し合うことができる相手だしね。寅子はどうしてほしかったの?

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138 | 2024-07-04 14:01:55

正直、穂高に対する寅子の気持ちがよく理解できません。確かに以前、穂高が寅子にした提案には首を傾げるところがありました。でもあれは差別意識からではなくあくまでも善意です。同じ提案をされて、ありがたいと思う人も確実にいるでしょう。ただ寅子は違った、それだけのこと。それは寅子自身の問題です。もしかしたら年を取り、理想を語らなくなった穂高にいらだっているのかもしれませんが、自分よりずっと年齢を重ねた人たちが抱く達観や諦念を敗北と取るか、名誉の戦傷と取るかは、人それぞれ。寅子の女性を代表するかのような、同期を代表するかのような言葉は、傲慢だし、敬意に欠けている。それは穂高に対してだけではなく、死んだ花岡や道半ばで挫折するしかなかった梅子やヒャンちゃんに対しても、言えることだと思う。

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137 | 2024-07-04 07:31:10

航一は「なるほど」しか言わない人かと思ったけれど、口数が少ないだけで芯のある人物のようだ。腹を立てることにも意味があると言った時の梅子の顔が、その時の2人の雰囲気の良さを語っているようで。先頭を走る人物にも理解者は必要だよなと思うし、寅子にはそれが揃っているようにも見える。航一はそこへ加わるんだなと思わせるシーンだった。優未はお母さんが言っていること、やっていることを理解はしているのだろうけれど、やっぱり寂しいよね。優未たちの未来のために頑張っているわけだけど、私とはキラキラしないはきついな。尊属殺の判決の解説。とても分かりやすかった。ああいう会話に入れるようになったら、優未との関係も変わってくるんだろうね。

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136 | 2024-07-03 15:04:58

尊属殺か。ドラマ中の事件は実際に1950年にあったもの。福岡地裁では、尊属殺を規定した刑法200条が憲法14条に反しているとして傷害致死罪としたけど、最高裁が刑法200条を合憲として差し戻した。結局1995年まで刑法200条は残っていたからね。わかりやすいのは子による親殺しだけど、明らかに儒教の影響を感じる。立法を行えるのは国会だから、法曹界の認識はもちろんだけど、国会議員そしてそれを選ぶ国民ひとりひとりの認識が試されるのだなと思います。

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