虎に翼

寅子との会食の時未来に胸を膨らませる寅子にずるいなと呟いた。そんなこと言われたらもう着いてこいとはいえないじゃないかってことだろう。別れ際の沈黙がとても良かった。言うか言わないかあの時まで迷っている顔をしていた。長い沈黙に思いがこもっていた。

見た目だけが良い子どもっぽい虚勢坊やから、ちょっとシャイだけど頼れる男に変わり、そして急転直下ちゃっかり婚約者をゲットするなど、とにかくいろいろな顔を見せてくれました。その意味では面白いキャラだったと思います。演じる岩田さんですが、いろいろな花岡の顔があるのに、分裂気味でおかしいと感じないのは、岩田さんの一環した芯のある演技のためだろうと思います。芝居がうまいとまでは言えませんが、しっかり花岡という人物を好演したと思います。

優三さんが兄じゃないと知った時、急に敵意を持った顔をしたのが印象的だった。いつも紳士的ではあるけれど、それは紳士的であろうと心がけているように思える。心の声がダダ漏れの表情がたまにみえるのがまだまだ未熟な若者らしくていい。

寅子たちを向い入れた初日の顔は余裕さを作っているような笑顔で嘘くさいなと思ったけど、梅子さんに謝った時の顔は真剣そのもので嘘じゃないんだなと思えました。お辞儀の角度も綺麗で花岡の育ちが良さそうなところが出ていて良かったと思います。