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脚本・ストーリー 4.5 /5.0(89.2%) | 74位 /1087件中 |
キャスト 4.6 /5.0(91.4%) | 141位 /1087件中 |
演出 4.5 /5.0(89.2%) | 82位 /1086件中 |
音楽 4.5 /5.0(89.8%) | 52位 /1087件中 |
感動 4.5 /5.0(89.4%) | 29位 /1082件中 |
笑い 3.9 /5.0(78%) | 129位 /1082件中 |
スリル・興奮 4.3 /5.0(86.8%) | 62位 /1079件中 |
脚本・ストーリー 4.5 /5.0(89.2%) | 74位 /1087件中 |
キャスト 4.6 /5.0(91.4%) | 141位 /1087件中 |
演出 4.5 /5.0(89.2%) | 82位 /1086件中 |
音楽 4.5 /5.0(89.8%) | 52位 /1087件中 |
感動 4.5 /5.0(89.4%) | 29位 /1082件中 |
笑い 3.9 /5.0(78%) | 129位 /1082件中 |
スリル・興奮 4.3 /5.0(86.8%) | 62位 /1079件中 |
家宅捜索の時、そっと前掛けの下に隠したお母さんの日記がここで注目されることになるのか。戦前の法律でも日記は証拠能力あったのだろうか?お父さんに見て欲しい時にそっと開いて居間に置いておくという役割だけでも充分素敵なエピソードに見えていたけれど、さらに重要度が増した。直言さんは上司に説得されて無実の罪を着ることを決心した場面で、被告人同士が会話できることにも驚いた。穂高先生は共亜事件の被告の弁護士たちを集めてどうしようというのだろう。一度罪を認めたものを覆すのは戦前なら尚のこと難しかっただろうと思うので、どういう風に話が動くのか気になる。
またも轟の拳炸裂ww。でも筋は通っているね。同級生たちも自分たちにやれることをやってくれている。まあ花岡と優三は恋のさや当てが始まりそうですけど。問題の直言ですが明らかに上の者たちをかばっている様子。そんなことしたって、その後、誰も骨なんか拾っちゃくれないのに。社畜体質は日本人のDNAにすりこまれているのかなと思ってしまう。こうなるとどうやって直言の心を動かすか。ここは穂高先生のいう通り、やはり娘である寅子が動くしかない。
寅子に春が!???なんて一緒に色めき立ったのにその次にはお父さんが逮捕と振り幅が半端ない1週間が過ぎていきました。寅子の相手は花岡なのかなと思いますが、優三さんも絶大な安心感があるし、轟は気持ちのいい漢気をもっているしで誰になってもいい気がしてワクワクしています。この時代に法を学ぶ人の家族が逮捕されることになっても学校は除籍になったりしなかったのだろうかと不安だったけどそんな気配もなくて良かったです。
優三さんが戻ってきてくれてよかった。銀行で働いていて、お父さんの近くに居るから何が起こっているかわかっていただろうのに、はるさんにも寅子にも何も言わず。とても思慮深く口が堅いのかなと思う。あの場の対応を見ていると、とても落ち着いて見えるから司法試験に落ちまくっているのが不思議だと思ったのだけれど、緊張でお腹をやられる体質のせいならあまり今後も期待できないかも。最後に花岡が穂高先生をつれて裏塀超えて落ちて現れたけれど、八方ふさがりな中救いの神登場と言ったところか。
お腹が弱いのはご愛敬として、佐田の冷静さに救われましたね。そしてはるの覚悟は心に迫るものがあります。疑獄事件の常として、立場的に弱い者が責任を被らされるもの。直言もおそらくはそうなのだろうと思う。問題は弁護士だけど梅子の旦那は最初から期待できないし、藤岡の感じからすると、彼がうまく話をつけて穂高先生を引っ張り出すのに成功したのかな?大きな贈賄事件になっているようだし、ちゃんとした弁護士が必要だからね。適任だと思います。だとしたら藤岡グットジョブ。
轟のビンタにはびっくりしましたが2人には昔からの絆があるようでとても良かったです。寅子たち女子生徒を分かった風で本当は内心穏やかではなかった花岡と嫌味を言いつつ彼女たちの良さに気づいていた轟、外見と中身の正反対の描き方も面白かったです。素直に謝る花岡をどこまでも丁寧に扱う梅子、清々しい気分になりました。そしてまさかの花岡と恋の予感??いつも君のことを考えてしまうだなんて、なんて素敵な告白でしょう。そんな浮かれポンチからの父逮捕??今日は驚いてばっかりでした。
轟の裏表のない心が花岡の目を覚まさせ、さらに人生の先輩である梅子の言葉に包まれて素直に気持ちを伝えた。帝大に行けなかったコンプレックスとか、優秀な女が入ってきたことで余計に狭き門になることへの不安とか、花岡の話すことは今にも通じることがあるなと思う。だからといって、無理に相手を上げたり下げたりは違う。どんな自分も自分で、人は一面だけではないと言う梅子は本当に凄いこと言ってると思った。ホッとしたのもつかの間、父が贈賄で逮捕って。日常を描いているはずなのに、次から次へとジェットコースターに乗ってる気分だ。
やっぱり轟はいい奴ですね。本来、日本男児はこうでないと。花岡もすぐに自分と向き合い、ちゃんと言動を変えられるところは良いところだと思います。むしろ寅子は威勢が良いわりに、頭を下げるべき時にちゃんとやれないのはどうなんだろう?花岡の言葉に舞い上がる前に、しっかり謝罪しておくべきでした。そして問題は寅子の父である直言が贈賄で逮捕。贈賄ということは誰か公務員に賄賂を贈ったということ。普通に考えれば政治家か。1930年代にあった贈賄事件だとで「帝人事件」というのがあったけど、それが元ネタかな?いずれにせよ裁判にまでなり、寅子は更に学ぶ意欲を強く持つ感じかな。
花岡の教室でのレディーファーストの一面も女性遍歴の自慢や下に見ている一面も同一人物とは思えないと初めは思ったけれどまだまたま若いからそんなこともあるのかなと思いました。レディーファーストや女性遍歴の自慢は自分をよく見せたいためで、そのくせ下に見た発言をするのはこの時代の大人の男性の思想が反映されているのでは?と思いました。父親の影響かな?そういうもんだという刷り込みの結果でしょう。真似をしながら自分を形成する時期だからこそいろんな面がある。逆に言えば今だからまだ矯正は可能。いい男になってくれるといいな。
花岡はどうせ骨折のことや母親のエピソードからみがありそうなのでいいとして、轟の株が爆上がり中。こういう奴は性格が真っ直ぐだから、ちゃんと納得すれば理解してくれそう。問題は梅子の話です。離婚と親権を勝ち取るための学びでしたか。旦那はその時どう思うのでしょうね。それでも捨てられるのは自分の方だという自覚は生まれないのだろうけど。時代的に男が家の経済的な面や社会的な面を支えていたのは確かだけど、それだけで世界が回っているわけではないのにねえ。紙おむつも粉ミルクも、洗濯機も冷蔵庫も給湯器も無かった時代、子育てがどれほど大変だったことか。やってみなければわからないことってたくさんあるんだけどね。
梅子の旦那、法律はわかっていても文化はわかっていない。そもそも奥さんを下げるのは自分を立てるためではなく、相手に対する謙譲の意味。だからたとえば「愚妻」っていうのは「愚かな私の妻」というのが本来の意味で、「愚かな妻」ということではない。そういうのがわからなくなったから旦那が偉そうに変わったのか、旦那が偉そうになったから言葉が変わったのかはわからないけど、日本は官位があったからそもそもは謙譲社会。その意味では帝大生に対する男子の「すん」も本来優秀な者に対する尊敬や謙譲であるべきなのに、ただのコンプレックスになっている。やはり西洋列強に対抗しようという精神自体がコンプレックスであり、その辺りから日本人の心の歪みの幅も大きくなったのかな。それは良いとしてどうやら花岡も本性を見せきましたね。困ったものです。
本科がスタートし、想像以上に学びやすい環境なのはよかったです。でもね、何だか都合が良すぎて疑ってしまうところもある。特に花岡のさわやかな笑顔が胡散臭く感じるのは勘繰りすぎでしょうか。まあピクニックで何かわかりそうだけどね。直言の言い方もちょっと気になったし。佐田はホント頑張れって感じです。当面の問題は梅子の旦那の登場かな。梅子のすんとした表情からしても、何か余計なことがありそう。年齢的にも他の女子よりいろいろ言われるだろうからねえ。
弱音を言ったって仕方ないとよねは言ったけれど、みんなで弱音を言い合ったら悩んでいるのは自分だけじゃないって思えたよね。それこそが強みだと思うし、花江の小さいけれど積もった不満にきょとんとした顔をしている寅ちゃんを見ていると他人の意見を聞くことはとても大事だと思う。いいところは珍しく全部兄に持っていかれたけれど、母も宥めつつちゃんと嫁を1番にできる兄を尊敬した。この時代の男女の扱いの違いを示すために男性の描き方がだいぶ雑になっているのが気になるところ。もうちょっと微調整が必要かも知れない。
この騒動が残したものはある意味で知識よりも大事なものだったようですね。互いに学ぶ者同士、そして志を同じくする者同士、刺激し合って成長する姿はとても尊いものだったと思います。なあなあでぬるぬると仲良いふりをする関係よりも潔いし、信頼できますね。問題はここからです。前に進むに従って、障害とか敵が増えてくる。でもそれは人生の常と言ってもいい。すべてが順風満帆なんて人生はないし、茨の道を突き進んで欲しい。とはいえ確か最初の女性弁護士は5人だったかな?先輩たちもふくめると誰か抜け落ちるのかな。
フェミニストを応援する番組とはいえ、「男は馬鹿」の繰り返し。フェミニストが男性を憎むのは自由だが、執拗に罵るのは異常。
なるほど学長が事実を改変した話でしたか。まあ殺虫剤っていう説明を聞いた時、寅子じゃないけど「はて?」と首を傾げたんだけどね。昔から殺虫剤やら殺鼠剤、農薬、青酸化合物あたりがよく事件で使われたけど、いずれも口に入れたらひどく苦いとか強い刺激がある。いくら饅頭に入れても、すぐにおかしいと感じて致死量までは食べない。だから多くはコーヒーとかワインとかに入れている。まあそれはいいとして、実際の判例がない架空の事例を持ち出しても、検証ができないから学生の学びとしては弱いし、まさに宣伝用ととられても仕方がないよね。でもそれさえ糧とすることが大事。あと月のモノの話が続くと男性は画面から目を離してしまうかも。じっとテレビを見ているだけなのに、なぜかセクハラ扱いされかねない気がするし、実際ちょっと前までそうだった。そこのところは女性にも理解してほしい。
過去を知り武器が欲しいと言ったよねちゃんの気持ちが痛いほど分かりました。それでもやっぱり人の志を自分より劣っていると言うのは違うかな。ただここからよねちゃんも変わっていくんだろうなと思うと楽しみでもあります。みんながそれぞれの壁にぶち当たって壊していく姿に勇気をもらえるドラマです。一つ一つが今ではハラスメントに当たりますがじっと耐えるしかなかった時代。どれだけ悔しい思いをしてきたか、想像するだけで苦しいです。
よねの厳しい生い立ちが語られました。確かに彼女のような悲劇はあった。でも明治以降の地租によって土地を売り、小作人層が生れた。更に貧しくなった彼らの子どもたちのうち、女子は女工哀史みたいに隆盛の繊維工場などに働き口があった。でも次男以降は東京など大都市でスラムを作るか、軍に入るか、満州への開拓や様々な国への移民として国を出るか、いずれにせよ苦労した。だからよねの悲劇のきっかけは女子だからではありません。むしろ女子であることを目当てに近づく連中の問題。つまり問題の本質は今も同じだってことです。ホントに人は欲望に支配される生き物ですね。
昔、明治生まれのばあさんが、女性だからと暴言を吐く男に「母親に同じ言葉を言えるのか」と罵声を浴びせていたのを思い出した。どんなに偉そうな男も結局は女から産まれるだよね。さて寅子たちに突っかかる男子学生も気に入らないなら来なきゃいいのに、自分たちの優位性をひけらかしたいのだろう。モテないよ、そういう奴ら。もちろん世相もある。大正デモクラシーの頃は案外自由だったと聞く。寅子の時代は満州建国とか、5.15事件とか、太平洋戦争に向って転がり落ちる頃だし、戦争が近づくと脳筋がはびこるようになる。だからひ弱な学生もより弱い女子学生を下に見ようとする。本当にくだらない時代だと思います。
花江ちゃんのやるせない気持ちは分かるような気がしました。結婚して一年、好きな人に嫁いだとはいえ完全同居の世帯で今よりずっと手間がかかる家事を姑と2人でやるなんてしんどい、結婚なんてそうキラキラしたもんじゃないと気づく頃ですよね。まして自分のためだけに動ける寅子がそばにいたら、やっかみたくもなるでしょう。花江ちゃんは何事も用意周到にしたたかにやってきたタイプだから余計こんなはずじゃなかったともやもやした気分になるんじゃないかな。隣の芝は青い‥それだけなのにね。
まだ女性の法曹関係者が生まれていない以上、先が見えないし、退学者が増えるのはある程度仕方がない。困ったものなのは、それが当人たち以外、それほど深刻に感じていないこと。胡坐をかく男たちも受け入れる女たちも、無知というよりデモクラシーとか平等なんて、学問上か文学上の言葉で、骨身に染みついていなかったからね。まあそれは現代の世の中でも言えることかもしれないけど。花江ちゃんは嫁姑問題というよりも、つい愚痴が口をついた感じでしょうか。はるさんはそれくらい気にしないと思いたいんだけど。
このドラマが盛り上がっているのは見ている人それぞれが大なり小なり格差を抱えているからなんだろうなと思います。そこに甘んじず「はて?」とちゃんと疑問を持ちおかしいと声を上げる。それって結構エネルギーがいることでめんどくさかったりするのです。そんな寅ちゃんの姿を見て自分も頑張ろうと思う人が続出してるのかな。裁判はとてもよい結末になったけど、最後の旦那の言葉がお前だけ幸せになるなんて許さないでしたね。自分といることが不幸だって自分で認めていることを気づいているのか?とおかしかったです。
裁判官が持論を展開するのではなく、法の主旨に基づいて、法を執行しようとするのは間違ってはいない。いかに封建的なものの見方が強くても、児島惟謙みたいに法の精神を貫く人はいたわけだし、まさに穂高先生の言う通り、小さな積み重ねが世の中を変えていく。まあ若者や性急な人はドラスティックに物事を変えようとしたり、変わった方がいいと思いがちだけど、そもそも民主主義は有権者の一票一票の積み重ねの結果だし、理解を深め、議会で話し合うプロセスが必要だから、時間がかかる。だから過ちが少ないシステムだと言える。ましてや過ちがあってはならない司法の世界は、積み重ねが必要。それぞれ彼女たちが焦る気持ちもわかるけど、そこがわかっていくといいね。
ブギウギと同じ時代なのにまるっきり違って見えて、視点が変わればこうも変わるのかと驚く。貧富の差、育ちの差は今以上だし、それに加え女性が思うように生きていくのは難しい時代。法そのものが女にとっては縁遠いことだったからこそ、たくさんの諦めと涙があったのだろう。裁判官の自由な心にのみ委ねるしかない何とも心もとない立場。それが女だった。男女の不平等さが今週はこれでもかと描かれていた気がするが、来週はそれに育ちの問題も加わってきそう。穂高先生の優しいまなざしが唯一の救いだ。なんとも見ていて心躍らないのは、これから先もずいぶん長く女の権利が認められない時代が続くことを知っているからだろうか。
この時代に法律を学ぼうというのだから、単に頭が良いというだけでなく、それぞれ思うところがあるわけで、それをよねのように表に出すか否かの問題。でもこの実際に法廷を見学するというのは良かったですね。彼女たちが学ぶだけではない。裁判官も弁護士も、衆人の目に晒されるというのは、さまざまなプレッシャーになり、己の言動だけでなく信念も問われることになる。さて裁判官はこの状況の中で、どんな判決を下すのか、興味深いものになりました。
穂高の提案はいわゆる模擬裁判のようなものですね。民法はもちろん憲法含めたあらゆる法律に目を通し、特に明治民法の問題点を明らかにして欲しいです。何せ現在も民法は改正はあっても、基本は変わっていないわけだしね。それにしても今からみると本当に理不尽な法律だけど、戦前まではそれがまかり通っていたんだものね。まあ悪法もまた法なりと言うし、法を作るのは法律家じゃないけど、常に法律家自身が法の問題点を自覚しておかないとね。
なかなか個性が強い同級生が多いですね。それほど変わり者じゃなければあの頃司法を目指す女子がいなかったのか?なんて風にはしてほしくないけど、みんなそれなりに肩に力が入っていて緊張感があります。でもなんとなくより集まった4人が天気の話とかで盛り上がらないランチ。なんだか新学期あるあるのようで面白いです。ここで出会った友は一生の友になるのかな?きっとあの男装の子とも仲良くなっちゃうんだろうなと期待しています。
この頃から裁判の傍聴マニアは本当にいたのですかね?まあ裁判にはある意味でエンタメ的要素があるのは、今も昔も変わらないと言えるけど。もちろん寅子たちはそんなお気楽な話じゃなく、いかに裁判で女性の権利が不当に扱われているのかを目の当たりにするのでしょう。知識だけでなく現実を知るという意味でも、実際の現場を見るのは大事なこと。よねの態度が良いか悪いかは別として、きっと寅子には大きな刺激になるのではないでしょうか。
問題は男性に負けないよう男勝りの女傑になることが、男性中心社会の壁、ガラスの天井を突き破れるのかどうかだと思います。個人的にはちょっと懐疑的です。男勝りでは男には勝てません。差別と区別は違うからね。泣いている先輩に厳しい言葉をかけるよりも、多くの女性はそういう場面で傷つき、涙を流すことを肯定した上で、それを理解しない男性社会に立ち向かう方が賢明だと思います。女性の当たり前を忘れて、女性の権利を主張しても、きっとどこかで前に進めなくなると思う。それに対して寅子がどんなアプローチをするのか気になります。
はるの子供を思う気持ちが決して決めつけだったり自分のためだったりじゃないことがよーく分かりました。寅子だって頭の固い親だとは思っていても尊敬できる愛に溢れた親だってこともちゃんと認識している。桂場の意見に触発されて2人の本当の気持ちが見えたのが良かったです。触発されながらもでもやっぱりお見合いをした方がいいって前置きするのも親心。その日に買ってもらった六法全書は寅子の一生の宝物になったことでしょう。
この母にして、この子ありというところですね。でも事実、桂場みたいに比較できないことを並べて、正しいことのように話す論法を使う人間は今の世の中でも多い。相関しかないのに因果関係があり、証明されたかのようなことを言う人もね。前者は論理学、後者は統計学だから、そして前者はあくまで推論だし、後者は相応のデータを提出すべき話。一方、はるの理屈は親として筋が通っている。次元が違う話だとしても、そもそもそうしたのは桂場だからね。覚悟を見せた寅子の奮闘に期待しましょう。
先生は私の言葉を遮らなかったって言葉にドキッとした親は多いんじゃないかと思いました。自分がやった方が早いからと手を出してしまったり、言わすことを待たずに言ってしまったり少なからず経験があります。よかれと思ってるんですけどねー、反省しました。法の下の平等ですが逆に言えば憲法に書かないと実現しないほど難しいことなんですよね。絶対的に力で敵わない男の人と対等になるにはそれだけ人間が成長して平和な世の中にならないと難しい。そう考えれば人間はちゃんと進化してるんだなと思います。
おや、珍しく主人公の幼少期はやらないパターンなのでしょうか。それとも途中で挟むのかな。ともあれ何ごとも最初のひとりというのは大変です。実力だけでなく、人との出会いや運も必要になります。特に賢い女性を目の仇にしたり、女性だと頼りにならないと言う人は、いつの時代にもいますからね。戦前は女性に参政権がなかった。つまり法の下で平等ではなかったということ。どう理由を付けようと、それは差別以外の何ものでもない。このドラマでも話していたけど、戦前の女性は結婚すると準禁治産者であり、父や母、配偶者の了承を得ずにどんな権利も行使できなかった。それは言い換えれば家の奴隷。そんな中で最初のひとりになる強気女性の姿を楽しみにしたいです。
女性応援なのは良いが、明治の法律は男性にも制限、徴兵の義務を命令した。「男は好き勝手に生きられる」訳では無く、女性に全てを強いて何もしないで生きていた訳では無い。
物語の数年後、戦争が勃発して男性は強制的に戦場におくられ死んでいく。学徒動員では、男子学生だけが強制的に動員される。ともこのように、法律に疑問を持っても反論も何も出来ない。
女性が主人公の物語だから、その事がどのように描かれるのか気になる。
ブギウギの熱気冷めやらぬ中まだ次の物語には入れないと思っていましたが、そんなところにスルッと入ってくる寅子ちゃん。はて?と首を傾げるところがかわいくて見入ってしまいます。主人公が自分達と感覚が近いところも魅力ですね。それなのに時代が違うとこれだけ生きづらいのかと思うのも新鮮で面白い。寅子ちゃんならその壁をドンと体当たりしたりコソッと抜け道を探したりしながら越えていきそう。その姿に勇気づけられそうで今からめっちゃ期待しています。