全領域異常解決室

なんとも思わせぶりで、言葉に余韻があって含みがあって。こういう役がとても合うなと思って見ています。途中から神々しさというか重々しさまで加わって、特別な神感が増した気がします。アクションもすごい。

藤原さんはいつも通りの藤原さんなのに、夜神月ではなく、カイジでもなく、ちゃんと日本神話の神を演じられてしまうし、そう見えてしまうところが凄い。こういう役はもう藤原さんにお任せです。

序盤は怪しい政府機関の怪しい人、中盤からは人の姿で人の世界に生まれた神、終盤は神の中でも特別な神、といろいろ変わる立場や感情を踏まえながら、実にうまく演じていました。特に雨野にというより、天宇受売命でもあった彼女に、最後に語りかけるシーンは見事でした。

雨野さんが部屋に入ってきた時物音で分かっているはずなのになかなか振り向かなかったのは今の雨野さんと会うのがちょっと怖かったからかな？初めて会うのに涙ぐんでいるように見えたのがここにきて繋がる。こっちは鳥肌ものよ。計算し尽くされた演技に脱帽。