精霊の守り人 最終章

主役がとれるキャスト陣の中で一番ファンタジーの中に溶け込んでいたように思いました。
とてつもなく強い存在感なのですが、消えてしまいそうな不安定感も合わせ持っていました。
非道な目力と悲しげな表情に何ともにグッと引き寄せられます。

ザ藤原竜也といった演技の印象です。彼の持っている舞台節が狂気じみた雰囲気を出しているので、ドラマの世界観的にはぴったりなのだと思います。ここではないどこかを見ているような怖さがあります。ただ、彼の演技はいつも同じ雰囲気なので少し違った藤原竜也をみたいな、と思います。

生まれ持った才能なのか何をやってもプロですね。今回は主役ではないから少ししか出番がないのに、何故か記憶に残ってしまう役でした。特に台詞も多くないのに表情や雰囲気で役を演じていた感じを受けました。でもワンレンのロン毛は似合わないと思う。

国王の割に若く見えるし貫禄とかないなあと思っていたのですが、
神の子として大事に育てられらたような話があったので、ある意味ピッタリな役というかそういう役作りだったのかなと思い
見方が変わりました。祈祷のシーンなどはやはり迫真の演技で凄かったと思います。
大事に育てられ苦労もしてなかったような世間知らずの王が息子や部下の国を思う壮絶な気持ちや国の危機に直面し、どんな演技で結末を迎えるか楽しみになりました。

素敵な俳優さんだと思う。良い人を演じれば、このうえなく良い人に見えるし、かっこよいひとだけでなく、ダサい人でも演じることができる俳優さんだと思う。このドラマで演じている帝は、帝としての威厳をかもしだしながらも、息子に嫉妬する醜さも見えている。