精霊の守り人 最終章

シーズン１では、まだ俳優として経験が浅いせいか、役になりきれていない感じがした。どことなく浮いていて、ぎこちなかったが、シーズン２では、回を重ねるたびに、役のチャグムのように、次第に成長していく姿がみていて頼もしかった。タルシュ帝国との戦いでは、表情が変わり貫禄が出てきて、本当の新ヨゴ国の王子になったと感じて、感動した。

この役者さんは「精霊の守り人」で初めて見たのですがチャグム皇太子の雰囲気をよく表していると思います。正義感があり、品があるところとか、戦っているときにふと怖さを感じたりする王子独特の心の揺れのようなものも見ていて感じ取れました。小説のファンなので、チャグム王子役の人のイメージを壊されることなく毎回見ることができて安心感がありました。

演技経験はまだ少ないものの、大人気の原作の実写化でしかも名だたる俳優の中において、光を放っていたと思います。王子という立場を隠しながらも溢れる気品を隠しきれない、という表現もできていましたし何より澄んだ大きな目が真っすぐでとても印象的でした。これからもっと存在感を増していく若手俳優の一人だと思います。