物語の中では四三や弥彦に疎まれる役どころでしたね。実際は後進や国の発展へ強い意志と情熱を持ち、病と闘いながらもチャーミングにひたむきに妻を愛している大森兵蔵を体現しておられました。細かな所作に知性と品が感じられ、明らかに海外経験を持つ一握りの人間と解ります。7話以降からは見ている側が心配になる程のやつれ具合で、咳き込みを堪えながら発声する姿が本当にリアルでした。元々痩せ型なのに、こめかみが凹む程って、かなりの減量だったのではないでしょうか。さまよう刃の監督さんが『竹野内豊さんは撮影時期がずれ込んで準備期間が短かったのにすごい作り込んできて驚いた』と仰っていました。
相変わらず英語、特にRの発音やリエゾン(That I をザットアイで無くダライ)がしっかりと出来ていました。
物語の中では四三や弥彦に疎まれる役どころでしたね。実際は後進や国の発展へ強い意志と情熱を持ち、病と闘いながらもチャーミングにひたむきに妻を愛している大森兵蔵を体現しておられました。細かな所作に知性と品が感じられ、明らかに海外経験を持つ一握りの人間と解ります。7話以降からは見ている側が心配になる程のやつれ具合で、咳き込みを堪えながら発声する姿が本当にリアルでした。元々痩せ型なのに、こめかみが凹む程って、かなりの減量だったのではないでしょうか。さまよう刃の監督さんが『竹野内豊さんは撮影時期がずれ込んで準備期間が短かったのにすごい作り込んできて驚いた』と仰っていました。
相変わらず英語、特にRの発音やリエゾン(That I をザットアイで無くダライ)がしっかりと出来ていました。
お洒落で格好良くて情熱があって愛妻家で…という完ぺきなキャラを嫌味なく、爽やかにチャーミングに演じて見事に役にハマっていたと思います。背が高いので洋装もよく似合い、英語混じりの台詞や紳士なふるまいも様になっていて、安仁子と並んでも全く見劣りしないところも素敵でした。病気になってうじうじと弱音を吐いてしまうところも逆に人間味があって魅力に感じられました。
杖をついていても不安定な歩き方や咳を堪える仕草、時折目をつむって息を整えるなど、細かな演技で大森の病状を丁寧に表現していると思います。日本にいる時より顔が小さくなってやつれていて、実際に体重を落として芝居に臨んでいるのではないでしょうか。オリンピックに命をかける大森の熱意を体を張って演じる姿が素晴らしいです。
病気が悪化してからのやつれっぷりが凄まじかったです。メイクなのか、頬が扱けて痩せ細っているように見え、こちらまで胸が苦しくなるほどリアルな咳、荒い息使い、フラフラとした足取り、安仁子が必死で姿を見せないようにするのも納得の壮絶な姿でした。大森の闘病姿から渡航の過酷さや彼のオリンピックへの熱い思いが伝わってきたのも良かったです。
絵に描いたような愛妻家っぷりですが、安仁子に向けるデレデレした笑顔と咳に苦しんだり深刻そうに考え込む姿など、様々な表情を見せて単なる優男ではなく病と戦う儚さと繊細さを感じさせるところが魅力だなと思います。
穏やかな口調と英国紳士のように洗練された余裕のある佇まいが素敵です。バリバリ体育会系の治五郎や永井との対比になっていて面白いですし、永井が「女の尻に敷かれている」と陰口を叩くのも納得の、当時の日本男児らしからぬフェミニストな雰囲気が漂っているところも良いと思います。
髭がよく似合い、洋装もばっちり着こなしていて見た目はとても格好良いのに、英語混じりの台詞やアメリカナイズされたオーバーな仕草がコミカルでそのギャップがチャーミングで魅力的です。ヒールを履いた長身のアニーと並んでも見劣りしないし、彼女をエスコートする姿もスマートで素敵でした。