いだてん～東京オリムピック噺～

残念ながら逮捕されてしまい、途中から別の人に変わってしまいましたが、私にとってはピエール瀧さんのほうが役柄に合っていたように思います。金栗四三のおどおどした口調と、ピエール瀧演じる足袋職人の掛け合いも、「いだてん」の見どころの一つだったのに、見られなくなってしまい残念です。

適役だと思った。怖い顔に大きな体、無愛想な芝居が職人の役に合っていた。リアリティーを追求したというよりはデフォルメされた職人を体現しているようでなにか愛嬌のようなものを感じた。電気グルーヴファンとしてもピエール瀧の登場を楽しみにしていたので途中降板は残念。

昨日の回を見て、やっぱり足袋屋のおやじは瀧さんが良かったなと心から思いました。三宅さんも悪くはないけれどあの大きな体といかつい顔つきで喋りかけるのもおっかない、みたいな雰囲気は瀧さんだからハマっていたのではないでしょうか？つくづく残念だなーと思いました。

頑固で短気だけど気っ風がよくて自分の仕事に誇りを持っている感じが大好きでした。顔の大きさや表情、声の出し方やセリフの言い方、本当にその時代からとびだしてきたような雰囲気を持っていました。主人公をまさに足元から支えるに相応しいキャストだったと思います。(この方の出演シーンをカットして放送するのは作品として大いなる損失だと思います。今回の場合、俳優の私生活と作品は別々のものとして考えるべきだと思います。)

謝りに来た四三にぶっきらぼうに新しい足袋を渡す姿が、頑固だけどしっかり仕事はこなす昔気質の職人らしさが伝わってきて良かったです。大喜びする四三を見つめる嬉しそうな笑顔も黒坂の温かい人柄が感じられて素敵だなと思いました。

四三を笑顔で迎えるところから、足袋の文句を言われて徐々に機嫌が悪くなって怒りが爆発するまでの過程が上手かったです。表情が少しずつ曇って眉間のしわが濃くなっていく様が絶妙で、それに気付かず文句を言い続ける四三の姿にハラハラしてしまいました。また彼が置いていった足袋をじっと見つめる姿からは、プライドを傷つけられて怒ったけど、改善の余地があるならより良いものを作りたいという黒坂の職人気質な一面が感じられたのも良かったと思います。

ぶっきらぼうで頑固そうでいかにも昔気質の職人さんという雰囲気がよく出ていたと思います。初めて足袋を履いた四三が喜ぶ姿を満足そうに見つめる表情が印象的で、辛作の職人としての自信とプライド、足袋への愛情が伝わってきました。