いだてん～東京オリムピック噺～

震災後、四三と再会を喜び合うシーンにジーンとしました。これまでの芝居で、仲間思いで熱い良い奴っぷりをしっかり表現して好印象を持っていたので、清さんが生きていたことが自分の友達の無事を知ったかのように嬉しかったです。役を生きるってこういうことなんだなと実感しました。あの大変な状況で失意の増野にすぐに気がついて気に掛け、他人のために何かしてあげようとする優しさや懐の大きさも格好良かったです。

関東大震災の後、再会のシーンであの笑顔を見つけた時はほんとにホッとしました。人を勇気づけるとてもいい笑顔ですね。まだ失意の中にいる人に喜びは喜びで感情を出さなきゃダメだみたいなセリフもとても良かったです。

色々やんちゃしてた小梅が最終的に「幸せにしてくれそう」と選ぶのも納得の人柄の良さが明るい雰囲気と優しい笑顔から滲み出ています。体を張って輩から孝蔵を守ってあげる熱い一面も、孝蔵とハメを外してお酒を飲む姿も、どの表情も生き生きとしていて魅力的で、演技がすごく上手というわけではないのだけど味のある良い芝居をする方だなと思います。

髪の長い役の時は気持ち悪くて嫌いだったけど、丸坊主になってからは表情も生き生きと見えいい感じです。なんと言っても、森山未來の演技がとてつもなくうまいのだけれどそれに負けてないのがすごい！！友達を助けたい気持ちが出ているいい演技。人懐っこい笑顔も魅力。

せっかくプレゼントした着物を孝蔵が売ってしまっても「せっかく俺があげたのに…」と捻くれることもなく受け入れてしまう清さんの人の良さが、峯田さんの持つ素直で真っすぐな雰囲気と合っています。また、その人の良さに全然嫌味がなくて爽やかで、親切が押し付けがましく見えないところも粋で魅力的だなと思います。明るいお馬鹿さんっぽい雰囲気もあってとても良いキャラだと思います。

爽やかでバカっぽいんだけど何だか憎めないキャラクターがツボっちゃう。すぐ他人に感化されて、考えるよりも先に走り出しちゃう能天気なキャラクターを上手く表現してるし、江戸っ子を意識した喋り方が何より新鮮。

坊主頭が似合ってますね。濃いキャストが目白押しの大河ドラマできちんと存在感を発揮しています。いい顔してますよね。今のところ邪魔なキャラクターになっていますが、学生じゃない雑草の韋駄天の活躍を期待しています。

坊主頭に人力車夫の衣装がよく似合っていました。個人的には演技はそんなに上手な方ではないと思っているのですが、人が良さそうな優しい雰囲気と包容力は峯田さんにしか出せない魅力だと思いますし、孝蔵とのテンポの良いやりとりや子供じみたじゃれ合いが自然で、短い出番の中でも彼のことを弟のように気にかけて面倒みてるんだろうなという仲が良さそうな空気感を醸し出していたのが良かったと思います。