いつかこの雨がやむ日まで

ひかりはたにがわの経営の状況を知ると、和也を助けてあげたいという気持ちを持つことで、原田農園に交渉しに行ったというのが非常に良かった。ひかりと和也の間の関係について、渡辺麻友や堀井新太は緻密に演じることができているという印象を受けた。
千尋が國彦に対し、麻美は國彦を裏切っていた、麻美の子供の本当の父親は天竺要だという衝撃の事実が発覚したというストーリーが非常に良く、次回が早く見たいと感じるような内容だった。

ようやくひかりが笑顔を見せるようになって、暗いだけのムードが変わってきて、嬉しいです。事件の方をも単に五里霧中の真犯人探しではなく、込み入った裏事情も見えてきたので、ワクワクしています。
個人的に、この人はうしろぐらいところがない人だと思っていた剛田刑事まで議員に便宜を図って嘘の証言に誘導した疑惑が差してきたので、犯人当てはもう諦めましたが、人間関係と、ひかりがジュリエット役で本番を迎えられるかどうかは、期待しています。

和也とひかりの間の関係が良くなっている時に、ひかりが漸く和也に対して心を開くことができているというのが物凄く伝わってきた。渡辺麻友の演技力が非常に優れているのだと感じた。特に和也の前で見せたひかりの笑顔には心が打たれた。なんて可愛い笑顔をしているのだろうかと思った。沙耶が和也に元彼の事故死の話をし、だから和也と一緒にいることが幸せだと強く訴えた話は作り話ではないかと疑いたくなった。和也と一緒に幸せになりたいというのは本心だと伝わってくるが、元彼の話に信憑性は無いと思った。

まだ１話しか見ていないが、次々と殺人事件が起きていくタイプのミステリーなので、惹き付けられる。

元々こういう推理小説めいたストーリーが好きな人ならハマると思う。ミステリー好きな私ももちろん、好意的に見た。

主人公が兄を疑いつつも、それに巻き込まれていく感じの展開で、主人公の身近な場所でも、新たな殺人事件が発生してますます興味がわく。

その殺人事件、おそらく視聴者の予想外のタイミングで起きたと思うので、それも良かった。

いつものパターンだと感じた人は、たぶん昔のこの手の作品を見ていて、そのイメージを重ねてしまっているからだろう。

主人公が元アイドルなので、それに対してのいろいろなやっかみがあるかと思うが、全く気にするものではない。

土曜の深夜帯にちょっと暗めのドラマが始まったなと思いました。渡辺麻友さんは、ＡＫＢ時代のキラキラしたオーラがなく、地味な感じで、役柄の設定としても、兄である桐山漣さんが出所したばかりなので、ずっと日陰を生きてきたという雰囲気は良く出ていたと思います。斉藤由貴さんが、不倫騒動以降の本格的な復帰作のようなので、それは楽しみにしています。渡辺麻友さんが所属している劇団のシーンは、少しややこしいと感じました。

まだ第１回だからかとにかく話が暗いです。主人公が不幸ばかり抱えていてかわいそうなのですが、かといってはかなげという感じでもなく、役者さん的にもまだ演技を抑えてさぐっている感じがして、なかなか共感できません。犯人だった兄が服役後無罪を主張するあたり、何か事情があるらしいとワクワクしますし、ストーリー的には面白いので、もっとやる気を見せてほしいです。次回は二つの殺人の関係が問われたりと事態が動く予告なので、期待しています。