『ブラッシュアップライフ』での安藤サクラ (近藤麻美役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
安藤サクラ (近藤麻美役) は 「2023年1月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
コメディのお手本のような芝居です。芝居のコメディは芸人のコントではないので、普通に演技して笑わせるのが一番うまい。安藤さんはバカリズムさんの脚本の面白さを十分に生かしていると思います。このドラマの中で笑わせる役割を担っているのは、実は安藤さんだけで、他の人は基本的に普通に演じているだけです。普通とはいっても、とてもうまい役者さんばかりなので、普通ではない普通ですが。安藤さんは芝居の足し引きだけで、全体が自然と面白くなるように演じていました。本当に見事です。
これから毒を盛るという緊張感の中、緩んだ表情の川口さんの口から発せられる予想外の事態に背筋がぴーんとなるのが最高に面白かったです。どれだけのプレッシャーと罪悪感を背負っていたのか一目で分かりました。そして無事に事故が回避できた後、普通に笑いかけてくる友達を見た瞬間のまりりんにだけ分かる泣き笑いにこちらももらい泣きしてしまいました。
川口さんのファインプレーへの反応、飛び跳ねたりグルグル回ったり口が開きっぱなしだったり、声にならないくらいの驚きと喜びが表情と仕草だけで十分伝わってきたのがさすが。動きだけでめちゃくちゃ面白くてキュートで、川口さん役の三浦さんの反応も含めてすごく好きなシーン。無事に航路変更し、事故を回避した時の潤んだ目元や、何とも言えない清々しく晴れやかな笑顔も素敵でした。75年ぶりにみーぽんに「あーちん」と呼ばれた時の嬉しそうな感極まった表情にもグッときました。
なっちとみーぽんを交えて4人でお茶するシーン、すごく良かったな。以前のような遠慮ゼロな親友同士ではないけど、楽しそうにはしゃぐ姿が本当に嬉しそうで幸せそうで、これまでの中で一番良い顔してた気がします。「人生で一番楽しい時間」という言葉にも、二人を救いたいという気持ちがより強くなったという決意にも説得力が感じられました。
あーちんはこの人でなくてはならなかったのだと思った。自分の目的に向かってバリバリ働いていた動の部分も好きだけど、今回見せた圧倒的な静の部分が本当にうまい。3人が同時にいなくなってしまったことを葬式も見せずにその後のカラオケや帰り道だけで表現する難しいところも安藤さん1人でちゃんと絵にしてしまうところ。本当にすごかった。
3人の葬儀の後の帰り道、子供の頃から何度もなっち・みーぽん・まりりんと歩いた道を独りぼっちで歩くシーンがグッときました。喪失感や寂しさが背中越しでもひしひしと伝わってきて、ツーっと静かに流れる涙とともにとても印象に残りました。感情を爆発させるわけでもなく、台詞もない静かなシーンだったけど、麻美の心情が痛いほど伝わってくる表現力の高さがさすがで見ごたえがありました。
一度目は全て新鮮に反応し、二度目の人生では知ってることをちょっとドヤったりしながら会話を進め、三度目ではテレビマンらしくテキパキ動き回って四度目の人生では優等生のおっとりキャラになっている。選ぶ人生でキャラまで変わるとは恐れ入りました。
定期ミッションを効率重視で見事に裁いていく姿が、人生4週目100歳越えの貫禄を感じさせました。宮岡に忠告するシーンとか、前と同じシチュエーションだけど前回よりもさらに理屈っぽく理路整然と論破するところも、4週目の理系の秀才キャラらしさが出ていて良かったです。美穂たちを見かけるたびに見せる、ちょっと寂しそうで切なげな表情もとても良かったと思います。
三度目にして死んだ時やっとテンパって取り乱しているのが親近感というかそうだよなーと思いました。あの焦りでその後あるであろうドラマの初回や待たせている友達の存在の大きさが分かり胸が苦しくなりました。どうにか戻りたいという気持ちが切なかったです。
撮影トラブルに見舞われて各所に連絡して対応するシーン、色んな人に電話をかける一人芝居だけど、電話口に相手がいて実際に会話してるように見える演技はさすが。相手によって微妙に声のトーンや話すスピードが変わるのもリアルで良かったです。一生懸命ドラマ撮影に尽力する姿を見ていたので、初回放送日に亡くなるという展開がすごくショックで、案内所での受付係との攻防もやりとり自体はテンポも良くて面白いんだけど、何度も喰い下がる麻美の悔しさや無念さが伝わってきて切なくなってしまいました。
やっぱり業界が同じだけあってテレビ局で働く姿が堂に入っているなと思います。腰が低くて演者さんに気を遣って場がスムーズにいくようにクロコに徹するところがそれっぽいなと思います。上司より少し前にきたのにずっと働いていたって顔がツボでした。
玲奈ちゃんの不倫を阻止するために試行錯誤して奮闘する姿、表情もナレーションも挙動不審っぷりも全部面白くて見応えがありました。色々やりつつ、結局宮岡さんに直接釘を刺しに行くっていう一番シンプルな方法を取るところも潔くて麻美らしい。畳みかけるように宮岡さんを追及する口調の鋭さも、手を出さないよう再度念押しする時の瞬き一切しない目力も迫力があって格好良かったし、宮岡さんが尻込みしちゃう説得力がありました。
APとしての働きっぷりに人生三回目の要領の良さが詰め込まれていて面白かったです。自分もテキパキ動くのは当たり前で、周りを巻き込んで知らないうちにあやつるレベルまで達しているのは流石ですよね。そのうち妖術も使えそうになる気がします。
「ミタコングを助ける」と決意してからの働きっぷりが凄まじくて、気持ち良いくらい効率的な仕事ぶりで見応えがありました。ナレーションも自分語りなんだけど、麻美自身が喋ってるのはしっかり伝わるけど、感情移入し過ぎずにどこか客観的にとらえてるような距離感があって、程よく淡々としていて、とても聞きやすいです。どの職業に就いても馴染んでいて「ホントにいそう」っていうリアリティが感じられるのもさすがだなと思います。
2度目の人生で何が起こるか分かっているからこその反応や、含みのある表情が面白いです。「徳を積まなきゃ」って思いが一番だろうけど、だからといってガツガツ必死過ぎず、新たな人生をしっかり楽しんでいる姿も良いですね。何気ない一言や仕草が「それ台本に書いてあるの?」って思うくらい自然で芝居っぽくないところも、人生をやり直すっていうあり得ないファンタジー設定に絶妙なリアリティを持たせていると思います。「前野朋哉で死んだか~」には不謹慎かもだけど大笑いしちゃいました。
ふくちゃんに歌手を諦めるように言うか迷っている間は怖い顔してたけど、思いとどまって笑顔になった時なんだかエモいなーと思いました。一回目は付き合った彼氏をその後を知っているので冷めた目で見ているところがまた面白かったです。
緩急自在で表情豊かなナレーションが見事で、それが子役さんたちの演技と絶妙にマッチしていて「見た目は子供だけど中身は大人の麻美」という世界が違和感なく表現されていると思います。ハキハキ喋るわけじゃないけど台詞が聞き取りやすく、台詞の間やテンポ感も抜群に上手いので、長い一人語りも中だるみせず、見入ってしまいます。2回目の10代を目一杯はしゃいで満喫してる姿も可愛らしかったです。
やっぱり演技上手いなー。どこまでが演技か分からない自然さでほんとに体験してきた思い出話をするからどんどんその世界に引き込まれて自分も追体験するような錯覚になる。二度目の子供時代のエピソードも安藤さんのナレーションがあればとてつもなく面白くなる。子役が安藤さんに見えてしまうから不思議だ。
友人3人とのやりとりが自然で上手い。声も張らず、低めのトーンで早口気味に話すのが素っぽくて、ドラマを見てるというより「近藤麻美さん」という女性の日常を覗いてるようなリアリティがありました。話しながらずっと鼻をかんでたり、カラオケ店でもグデ~っと椅子にもたれて歌ってたり、気を遣わないリラックスした姿が3人の仲の良さを感じさせたのも良かったです。2度目の人生になってからはナレーションだけだったけど、大人の麻美の表情が目に浮かぶような感情豊かな声の演技が素晴らしかったです。
コメディのお手本のような芝居です。芝居のコメディは芸人のコントではないので、普通に演技して笑わせるのが一番うまい。安藤さんはバカリズムさんの脚本の面白さを十分に生かしていると思います。このドラマの中で笑わせる役割を担っているのは、実は安藤さんだけで、他の人は基本的に普通に演じているだけです。普通とはいっても、とてもうまい役者さんばかりなので、普通ではない普通ですが。安藤さんは芝居の足し引きだけで、全体が自然と面白くなるように演じていました。本当に見事です。
これから毒を盛るという緊張感の中、緩んだ表情の川口さんの口から発せられる予想外の事態に背筋がぴーんとなるのが最高に面白かったです。どれだけのプレッシャーと罪悪感を背負っていたのか一目で分かりました。そして無事に事故が回避できた後、普通に笑いかけてくる友達を見た瞬間のまりりんにだけ分かる泣き笑いにこちらももらい泣きしてしまいました。
川口さんのファインプレーへの反応、飛び跳ねたりグルグル回ったり口が開きっぱなしだったり、声にならないくらいの驚きと喜びが表情と仕草だけで十分伝わってきたのがさすが。動きだけでめちゃくちゃ面白くてキュートで、川口さん役の三浦さんの反応も含めてすごく好きなシーン。無事に航路変更し、事故を回避した時の潤んだ目元や、何とも言えない清々しく晴れやかな笑顔も素敵でした。75年ぶりにみーぽんに「あーちん」と呼ばれた時の嬉しそうな感極まった表情にもグッときました。
なっちとみーぽんを交えて4人でお茶するシーン、すごく良かったな。以前のような遠慮ゼロな親友同士ではないけど、楽しそうにはしゃぐ姿が本当に嬉しそうで幸せそうで、これまでの中で一番良い顔してた気がします。「人生で一番楽しい時間」という言葉にも、二人を救いたいという気持ちがより強くなったという決意にも説得力が感じられました。
あーちんはこの人でなくてはならなかったのだと思った。自分の目的に向かってバリバリ働いていた動の部分も好きだけど、今回見せた圧倒的な静の部分が本当にうまい。3人が同時にいなくなってしまったことを葬式も見せずにその後のカラオケや帰り道だけで表現する難しいところも安藤さん1人でちゃんと絵にしてしまうところ。本当にすごかった。
3人の葬儀の後の帰り道、子供の頃から何度もなっち・みーぽん・まりりんと歩いた道を独りぼっちで歩くシーンがグッときました。喪失感や寂しさが背中越しでもひしひしと伝わってきて、ツーっと静かに流れる涙とともにとても印象に残りました。感情を爆発させるわけでもなく、台詞もない静かなシーンだったけど、麻美の心情が痛いほど伝わってくる表現力の高さがさすがで見ごたえがありました。
一度目は全て新鮮に反応し、二度目の人生では知ってることをちょっとドヤったりしながら会話を進め、三度目ではテレビマンらしくテキパキ動き回って四度目の人生では優等生のおっとりキャラになっている。選ぶ人生でキャラまで変わるとは恐れ入りました。
定期ミッションを効率重視で見事に裁いていく姿が、人生4週目100歳越えの貫禄を感じさせました。宮岡に忠告するシーンとか、前と同じシチュエーションだけど前回よりもさらに理屈っぽく理路整然と論破するところも、4週目の理系の秀才キャラらしさが出ていて良かったです。美穂たちを見かけるたびに見せる、ちょっと寂しそうで切なげな表情もとても良かったと思います。
三度目にして死んだ時やっとテンパって取り乱しているのが親近感というかそうだよなーと思いました。あの焦りでその後あるであろうドラマの初回や待たせている友達の存在の大きさが分かり胸が苦しくなりました。どうにか戻りたいという気持ちが切なかったです。
撮影トラブルに見舞われて各所に連絡して対応するシーン、色んな人に電話をかける一人芝居だけど、電話口に相手がいて実際に会話してるように見える演技はさすが。相手によって微妙に声のトーンや話すスピードが変わるのもリアルで良かったです。一生懸命ドラマ撮影に尽力する姿を見ていたので、初回放送日に亡くなるという展開がすごくショックで、案内所での受付係との攻防もやりとり自体はテンポも良くて面白いんだけど、何度も喰い下がる麻美の悔しさや無念さが伝わってきて切なくなってしまいました。
やっぱり業界が同じだけあってテレビ局で働く姿が堂に入っているなと思います。腰が低くて演者さんに気を遣って場がスムーズにいくようにクロコに徹するところがそれっぽいなと思います。上司より少し前にきたのにずっと働いていたって顔がツボでした。
玲奈ちゃんの不倫を阻止するために試行錯誤して奮闘する姿、表情もナレーションも挙動不審っぷりも全部面白くて見応えがありました。色々やりつつ、結局宮岡さんに直接釘を刺しに行くっていう一番シンプルな方法を取るところも潔くて麻美らしい。畳みかけるように宮岡さんを追及する口調の鋭さも、手を出さないよう再度念押しする時の瞬き一切しない目力も迫力があって格好良かったし、宮岡さんが尻込みしちゃう説得力がありました。
APとしての働きっぷりに人生三回目の要領の良さが詰め込まれていて面白かったです。自分もテキパキ動くのは当たり前で、周りを巻き込んで知らないうちにあやつるレベルまで達しているのは流石ですよね。そのうち妖術も使えそうになる気がします。
「ミタコングを助ける」と決意してからの働きっぷりが凄まじくて、気持ち良いくらい効率的な仕事ぶりで見応えがありました。ナレーションも自分語りなんだけど、麻美自身が喋ってるのはしっかり伝わるけど、感情移入し過ぎずにどこか客観的にとらえてるような距離感があって、程よく淡々としていて、とても聞きやすいです。どの職業に就いても馴染んでいて「ホントにいそう」っていうリアリティが感じられるのもさすがだなと思います。
2度目の人生で何が起こるか分かっているからこその反応や、含みのある表情が面白いです。「徳を積まなきゃ」って思いが一番だろうけど、だからといってガツガツ必死過ぎず、新たな人生をしっかり楽しんでいる姿も良いですね。何気ない一言や仕草が「それ台本に書いてあるの?」って思うくらい自然で芝居っぽくないところも、人生をやり直すっていうあり得ないファンタジー設定に絶妙なリアリティを持たせていると思います。「前野朋哉で死んだか~」には不謹慎かもだけど大笑いしちゃいました。
ふくちゃんに歌手を諦めるように言うか迷っている間は怖い顔してたけど、思いとどまって笑顔になった時なんだかエモいなーと思いました。一回目は付き合った彼氏をその後を知っているので冷めた目で見ているところがまた面白かったです。
緩急自在で表情豊かなナレーションが見事で、それが子役さんたちの演技と絶妙にマッチしていて「見た目は子供だけど中身は大人の麻美」という世界が違和感なく表現されていると思います。ハキハキ喋るわけじゃないけど台詞が聞き取りやすく、台詞の間やテンポ感も抜群に上手いので、長い一人語りも中だるみせず、見入ってしまいます。2回目の10代を目一杯はしゃいで満喫してる姿も可愛らしかったです。
やっぱり演技上手いなー。どこまでが演技か分からない自然さでほんとに体験してきた思い出話をするからどんどんその世界に引き込まれて自分も追体験するような錯覚になる。二度目の子供時代のエピソードも安藤さんのナレーションがあればとてつもなく面白くなる。子役が安藤さんに見えてしまうから不思議だ。
友人3人とのやりとりが自然で上手い。声も張らず、低めのトーンで早口気味に話すのが素っぽくて、ドラマを見てるというより「近藤麻美さん」という女性の日常を覗いてるようなリアリティがありました。話しながらずっと鼻をかんでたり、カラオケ店でもグデ~っと椅子にもたれて歌ってたり、気を遣わないリラックスした姿が3人の仲の良さを感じさせたのも良かったです。2度目の人生になってからはナレーションだけだったけど、大人の麻美の表情が目に浮かぶような感情豊かな声の演技が素晴らしかったです。