ブラッシュアップライフ

個性派勢揃いのキャスト中でも、存在感が半端なかったです！何をやっても憎めないキャラにたくさん笑わせてもらいました

その後、他のドラマでは、何故か渋い役が多いみたいですが、陽気で優しい「ふくちゃん」がよぎってしまうのは私だけでしょうか…？

絶妙な歌の下手さがさすがです。田舎にはいるんですよ、井の中の蛙というか、自分の才能について、ちょっとした勘違いをしてしまう奴が。「昔、俺はちょっと悪かった」的なのと似ている残念感がしっかりと伝わってきます。物語を盛り上げる脇役として、福ちゃんは絶妙のポジションですが、それだけに失敗するとドラマ全体に与える影響も大きかった筈です。でも染谷さんはこの格好悪い役を、真面目に面白く演じていました。ドラマの中で福ちゃんという名前が出てくると思わずニヤニヤしてしまうほどです。とてもいい芝居でした。

三度目の人生でテレビ局にいる麻美を訪ねてきた感じが下心丸見えで面白かったです。昔の友人をふらっと訪ねたと装いながらも自分を売り込み、あわよくばキャスティングまでしてほしい様子。顔に文字が書いてありそうなほど匂わせてましたね。

２週目の人生で、麻美に「今幸せなんでしょ？」って訊かれた時の「幸せ」って答える笑顔がとても良かった。即答っていうよりしみじみと少し溜めて答えるところや、２０歳の頃の満面の笑みではないところが、挫折や離婚など辛い経験を乗り越えての「幸せ」なんだろうなっていう重みが感じられました。ノリノリで夢を語っていた若い頃との対比がちょっぴり切なかったです。

自信満々の二十歳、良かったです。その後の苦労なんて想像させないところがなんだか哀愁さえ誘います。でも調子乗ってる時ってそんなもんだよね。歌もよく聞けば微妙ってライン、すごく難しいと思いますが上手でした。