ブラッシュアップライフ

麻美に「人生、何周目？」と聞いてみたり、意外に鋭いのかもしれないと思わせつつ、ループには関係なく、ごく普通に生きていくけど、それが日常と非日常をうまく折り合わせるポイントのひとつであり、志田さんの自然で変化のない演技がうまく生きていると思います。それにしても相変わらず驚くほどの童顔ですね。けれど高校生でも違和感はないし、花嫁姿にも母親姿にも違和感はない。案外幅の広い年齢層を演じられる志田さんはすごい。それは見た目に縛られないということだから。

寛のことを「じいじ」って呼んだり、じいじと遊ぶ娘を微笑ましげに見守ってたり、数秒のシーンでもすっかりママの顔になっているところがさすが。恒例の麻美との車中の会話も台本とは思えない自然さと良い距離感で上手い。出番はそれほど多くなかったけど存在感があったし、麻美や家族と繰り広げる「ザ・日常」って感じのホッと安心出来るようなやりとりや雰囲気が見ていて心地よかったです。

婚約者を「ほぼ斎藤工」と信じて疑わない惚気っぷりが可愛い。指輪交換の時のはにかんだような笑顔や上目遣いも幸せいっぱいの新婦さんそのもので、すごくキラキラしていて綺麗でした。麻美との何気ない日常会話も、低めの声のトーンや早口気味な話し方が自然でリアルだし、ポンポンとテンポの良い掛け合いが二人の仲の良さを感じさせてほっこりします。

毎度出る姉妹での車の中でのおしゃべりはほんとに自然で実家の雰囲気というかどこにも力が入ってないリラックス感が仲の良さを思わせますよね。結婚式でのバージンロードで目配せするところは素敵すぎて、他人なのに泣いちゃいそうでした。

秀才の妹は辛かったって話を麻美にしてたけど、話し方や表情に棘や悪意がないところが良かったな。比較されて微妙な気持ちになることもあったけど、麻美のことは好きって気持ちが感じられてほっこりしました。麻美が人生を何度やり直してもここの姉妹仲が変わらず良いところがホッとします。ウェディングドレス姿も綺麗だったし、バージンロードを歩く時、麻美とアイコンタクトをし合う姿も姉妹の絆が感じられてグッときました。

しっかり者の妹ってキャラがすごくハマっています。いつもどこでも自然体で覗き見している気分。お父さんを小馬鹿にするまではいかないけれど、なんでもお見通しって顔が面白い。家の中で一番どっしりしてるのはこの子かもしれない。

朝ごはん食べながら会話する感じとか、お爺ちゃんちで寛ぐ姿など、どれも自然体で芝居っぽく見えないところが良いですね。おばあちゃんにお茶を淹れて貰った時の「ありがと」っていう短い台詞や、会話の途中の相槌など、台本に書いてある台詞ではなく、近藤さんちの日常を覗き見てるようなリアルさがあるところも上手いなと思います。

車で送迎中の会話がとても姉妹らしくて自然で良かったです。何にも気を使わず少し姉をからかったりしながらしっかり者の妹って感じが出ていました。それがしっかり残ったので二度目のまだ生まれていないところから存在感が出たのだと思います。

麻美との車内でのやりとり、本当の姉妹のように自然で上手かったです。姉妹らしい居心地良さそうなリラックスした空気が見ていて心地良かったし、職場までの送り迎えも「やってあげてる」感が全然ないというか、当たり前の日常って感じがあって、二人の仲の良さが滲み出ていました。麻美が人生やり直してるから、次の登場はだいぶ先になるのかな？またテンポの良い姉妹トーク、披露してもらいたいです。