バイプレイヤーズ～名脇役の森の100日間～

ラストのジャスミン先頭に5人で歩く姿が格好良くて、目には見えないけど揺るぎない信頼感に包まれているパワーを感じた。本日のランチを「やってません。ほんとにやってないんです！」は笑った。森へ帰るジャスミンの全力疾走についてきた風（犬）がかわいい。役者の大先輩のおじさんたちに「おまえら～」と上からタメ口で言うジャスミンが良かった。もう聞けないのは寂しい。映画『レザボアドッグス』に寄せてるopにずっとモヤモヤしていたが、最終回の内容には感動した。

ジャスミンがとってもかわいかったです。まさか今までずっとこっそりどこかにいたとは思いませんでした！そして最終回に宮沢りえさんが登場してかなりの大物感に驚きました。確かにめったにテレビ東京ではお見かけしない大女優です。それに引き換えカレーの俳優さんはカレーが好き、で終わってしまいかわいそうでしたが、そんなゆるさがこの番組の特徴だなと思いました。最後はバイプレーヤーズのおじさんたちの優しさを感じてほっこりしました。

バイプレイヤーズシリーズのレギュラーにして本人役ではないという、このドラマの中では異質な存在のジャスミンが最終回にしてメインの回。いつもさざなみ庵で、俳優たちの笑ったり泣いたりのいろんな場面を目にするたびに、いつしか芝居の世界の仲間入りしたくなっちゃった心理と、でもなかなか女優への階段を昇ることは簡単ではない現実が描かれてて、役者の想いを凝縮してるようでよかった。バイプレイヤーズの先輩たちは、全部それを知っていて実は温かく見守っていたのも泣けた。回想の大杉漣さんのいたシーンにもグッと来た。

じつにバイプレイヤー愛に溢れた作品。ストーリー自体は「誰だ！犯人は？」(一周まわって)「…ごめん、俺だった…」の回でしたが、このドラマの本質はそこではないのが楽しいところ。このドラマの本質はひたすらにバイプレイヤーを画面に出し続けること！この人が画面に映るだけで任侠モノ、とか、映るだけで(あ、この人真犯人だ)、とか、この人後で絶対に裏切るなあ、とか、この人先週は遺影で出ていたな、とか、この人よく見るけど名前の読み方がわからない人だ、という名優たちがぎゅうぎゅう詰めなのがただ楽しい。自分たちの存在意義を懸けて逆境を逆手にとってグリーンバックで戦い続ける姿が、見ていて楽しい。元気付けられた！

原案を自費出版して関係者に配ったり、クラウドファンディングで制作費をつくったり、「アウトローの森」制作へのバイプレイヤー達の情熱に、心を打たれました！でも外資のアマゾネックスが参入してきたりして、脅威でもあるんだろうなぁ。寺島さんとレギュラーバイプレ陣とのやりとりはアドリブみたいで、なかなか別れづらくて終わらない感じが良かったな。エンディングで、いつもは片隅で歌っていた竹原ピストルさんが、スタンディングでライブをしているシーンが染みた。それを聴いているバイプレ陣、特に松重さんがとてもカッコよかった。

今回はいつものバイプレーヤーズの皆さんが中心だったので安心して楽しめました。寺島進さんの登場も嬉しかったですね。おじさんたちがわちゃわちゃしているところはなんだか癒されます。ドラマとはいえ、皆さん仲良くて楽しんで演じているんだなということが伝わってきました。アウトローの森の撮影で緑をバックに斬り合いをしているところはおじさんばかりでシュールで楽しめました。ゲストのMEGUMIさんたちが影が薄くなってしまったのでもっとみたかったです。

初っ端から唐突に帰国していた遠藤憲一はまぁ良いです。そもそもフィリピンにいる設定は謎だったので。が、今回はまた更にストーリーに無理があった。YouTubeはどんな動画があるって言ってもそんなに被りまくらないし、バズってる動画っていうのもなんだがズレてる。小沢仁志のテレビでは言えない動画は、リアルなアドリブっぽくて面白かった。逆にそこがピークになっていたと思う。あと、速水もこみちがバイプレイヤーズ入りしてたのは驚いた。脇役になったんだぁ、と。

相島一之さんは好きなバイプレイヤーなのでこのドラマで見られて嬉しかったです。クラウドファンティングやYouTubeの話などが今っぽいなと思いました。今までのドラマ界ではありえないですが、今後はそういうことも当たり前になりそうだなと感じました。フィリピンからようやく帰国した遠藤さんの活躍に安心しました。ラストの動画はとても感動的でした。遠藤さんのフィリピン修業がここにつながってきたんですね。こんな終わり方をこのドラマでするなんてちょっと意外でした。

大河ドラマも題材にするとはなかなか勇気がありますね。岡山くんの緩い雰囲気に癒されました。北村一輝さんに引き継ぐって確かにちょっと無理がある気がします。『刑事曲者』の個性が強いおじさんたちがめんどくさくて仕事するとなるといやだろうなと思いました。まさかあんなことはリアルにはやらないだろうと思いますが…。ベテランたちに振り回されて岡山くんはかわいそうでした。山崎ハコさんの歌がなかなか怖かったです。代役としての山崎賢人の名前がなかなかリアルでした。あっちゃんの優しさがすごく染みました。

朝ドラ出演者ばっかりによる、怖いものなしのパロディドラマが面白い！ヒロインだけじゃなくて脇役も必ずブレイクするから、朝ドラに出るためのアピール合戦は本当にあるかも？「べじたぶる」も雰囲気がすっごく朝ドラっぽいけど、最初からオバチャンのヒロインはこれまでに無いですね！現在放送中という「ちゃきちゃき家族」の方が興味あるけど、岸井ゆきのと木村多江の母子のドラマ、ちゃきちゃきというより、なにか不穏な過去がありそうですね。ところで遠憲さんは無事に帰国できるのかな。

今回も皆さんの盛大なコントを見ているようで笑えました。まさかのEテレの突撃はびっくりでした。そしてベテランの本田さんと高畑さんのしばいであそぼ、の楽しそうなシーンも面白かったです。子役たちへのあたりは結構厳しかったですが…。家族のためにEテレに出たがる俳優さんの強い気持ちがわかる気がします。我が家もEテレ大好きなので、それに出れるというステータスを手に入れるために必死になるのは当然ですね。なぜ津田さんが選ばれたのか、というオチもなかなかでした。

脚本紛失事件から西村まさ彦さんの暴走がなんとも面白かったです。なぜ彼が選ばれたのかわかりませんが、なんとなくイメージに合っている気がします。他局の俳優さんが脚本を盗んで流出させるメリットがよくわかりませんが、西村さんのそれぞれへの突っ込みがなかなかシュールだなと思いました。実は脚本を無くしたのは自分、というオチはなんとなく見えてしまいましたが、最後には西村さんがかきみだしたお陰で一体感が生まれて良かったです。ドラマを作るという現場は俳優やスタッフさんとお祭り騒ぎみたいですごく楽しそうでいいなと感じました。

元ネタの『あなたの番です』が好きなドラマなので『わたしの番です』とても面白かったです。誰が死ぬかわからない、というスリリングな中での役者の皆さんの微妙な掛け合いが面白かったですね。特に高杉さんと田中さんのやり取りが良かったです。まさか最後に大河ドラマのオファーをとられるなんて…。現実的にはふたりのタイプは全然違うのでどうなのかな、という気はしますが、この世界はやったもんがちなんだろうなという感じを残しました。

いつも通りの皆さんの振り切った演技は面白かったです。でも年下俳優との禁断の恋は長谷川さんもりょうさんも既婚者ですし、現実的にどうなのかな、と思ってしまいました。クールなふたりがちょっと心を乱されるところはこのドラマらしさはありました。突然の村田さんの突入も面白かったですね。記者を石丸さんが誘導していた、というのはちょっと嫌な感じでした。最終的に安藤玉恵さんとラブラブに、というのは安藤さんの扱いが雑な感じがしましたが…。彼女のごくせん姿は素敵でした。

今回もかなり攻めている内容で面白かったです。滝藤さんの大暴れしているところは笑えました。あそこまででなくてもかなり忙しい方なので情緒不安定にはなりそうですね。途中でて来た寺島しのぶさんのオーラは素晴らしかったです。さすが演技派で大物感がありますね。今の時代コンプライアンスを意識しないといけない番組作りは大変だなと思いました。それを逆手に取ったところはさすがですね。ラストの観月ありささんの告白にはびっくりしました。優しい性格というテロップにも少し違和感が…。そもそも主演にこだわってる方なのでバイプレーヤーなイメージはないですけどね。面白かったです。

向井理さんが最高でした。ちょっとプライド高くてかっこつけてるイメージがありましたが、今回の大合併では主演なのに、ちょっと情けないところもあり、かわいさも感じました。大合併の世界観を思い切り演じきっていて素晴らしかったです。向井さんがセリフがとんだ時の周りのフォローが面白かったです。さすが名バイプレイヤーズの皆さんですね。ダメなところがあってもそれが話題になってバズるのが今の時代の面白いところですね。

テレビ東京らしいゆるい雰囲気がたまらなく面白かったです。自虐的なところもあり、他局をいじるところもあり、テレビ東京じゃなきゃ出せない世界観でしたね。キャスティングも絶妙で皆さん楽しそうでした。ベテラン対若手も面白かったです。皆さんやはり主演をやりたいんだなと思いました。特に濱田岳さんのコナン役は笑ってしまいました。作戦がうまくいかなくて残念でしたね。視聴率がトップになって良かったです。さすが独自路線のテレビ東京ですね。

いつも主役がいてその人の視点だったりその人の生い立ちに合わせて物語が進んでいくのに慣れているから、脇役が全員主役のこのドラマは見るとこがいっぱいで疲れてしまった。あの人もこの人も見たことあって、あの人もこの人も好きだわーなんて思っていたら終わった（笑）キャスト増やせばいいってもんじゃないね。頭がとっちらかっちゃったよ。いろんな番組パクリすぎでちょっとだけうざかったし、この番組の他力本願ぶりがちょっといたかった。