ディアマイベイビー～私があなたを支配するまで

近年稀に見るすごいラストに驚愕。コンプライアンスとかでガチガチにいい人しか出てこないドラマに飽きた人にはオススメ。あのまま恵子を追いかけて2人で幸せに暮らしましたとさっていう簡単なエンディングじゃないところがいい。あれほど熱狂的に好きになった相手が振り向いてくれた今、死にたいという恵子の気持ちも分かっちゃうんだよねー。そして冷めるところか恵子に与えられた愛の中にいつまでもいたいと現実に戻れなくなってしまった拓人もすごい。愛ってなんだろうと考えてしまった。

拓人は過去の思い出を美化しちゃうタイプだね。殺してしまいたいと思うほどの憎悪を持った相手をやっぱりあの人じゃなきゃって思って異常だよ。美羽だってやれるだけのことをしてきたじゃない。美羽が体を張って助けて記者会見でも庇ったじゃない。それなのに自分のためなんて言われたらやってられないわよ。今すぐ美容整形に行って傷を治して女優として返り咲いてほしい。拓人は恵子のバブちゃんに戻って一生二人で仲良くやればいいよ。

恵子が刺されて終わりだとばかり思っていたからその後の展開があるのは面白い。拓人の中で家族を思いやる愛情の演技を引き出そうとする時、恵子との思い出になってしまうところが深い。単にストーカー事案にしないで人が愛することや愛されるということ、人を愛おしいと思ったり憎らしいと思ったりが表裏一体でくるくる変化するところがとても面白い。善悪だけで切れないところが厄介で人間らしい。ただこれから母、恋人、そして恵子に攻められる拓人。どこまで耐え切れるだろうかと心配ではある。

とうとう恵子が刺されたけれど、相当追い込まれたしあそこまでいってしまったらそれしかないんじゃないかなと思うよね。でも刺された恵子が消えたのはどういうこと？ただただゾンビのようにバブちゃんを追いかけて外に出たのか？はたまたバブちゃんに迷惑がかかると思って身を潜めたのか？そんな殊勝なことはないか。でも拓人からしたら恵子の死体が見つかるまでは安心できないよね。まだまだ怖い展開が待っているような気がして安心できない。

若くて力がある拓人を無力化するには薬を盛るしかないよね。トイレに行く時も一緒って狂ってる。夜には恋人が異変に気づき翌日には現場に現れないことで会社の人も異変に気づいた。それなのに救えないって怖いよね。硫酸をかけられても健気に拓人の元まで辿り着いた南雲さんはすごいけど、拓人の足腰が立たないことが分かったらまず警察に通報じゃない？そうしない方がスリルがあっていいって思うかもだけど、ちょっと陳腐になっちゃったかな。

やっぱり盗聴くらいしてるよねって思っていたから不思議ではなかった。もうあなたを縛らないって言ったのを速攻で破ったのには笑ったけど、あの部屋を見せる勇気があるとは驚いた。私なら絶対に見られたくないと思うけど、あれを見せたらとうとう次の扉が開いちゃう予感。拓人くんを監禁って‥。ビッグなスターにするよりも自分1人のものにしたくなっちゃったんだね。あそこまでいくともしかしたら生みの親を誘き寄せたのも恵子さんの策略かも？なんて思うのは考えすぎかしら？

普通なら今すぐ恵子から離れて！と思うしなんで成人の男性の拓人がそんな判断もできずにずるずると一緒にいるのかとても不思議だけど、物語はとても丁寧にできていて切れそうになるとやっぱりと戻ってしまう。今回もあれだけのことがあったのに生みの母から体を張って守ってくれた恵子に一瞬で心が戻ってしまう。母からもらえなかった愛情を欲しているし、母のように誰かを切り捨てるような人にはなりたくないのだろう。うまくできているなと感心する。

いやいやいや、最後に寂しく1人残った部屋で恵子が号泣していたけど号泣したいのは間違いなく拓人の方だろうよ。親より年上のマネージャーとキスの練習ってだけで虫唾が走るのに、それを強要して挙句がっついて離さないってもう犯罪じゃん。親に承認欲求を満たされなかった拓人は恵子に認めてほしくて外野からの醜聞に耳を貸さなかったけれど、今回のことで目が覚めたんじゃないの？ただ一つ心配なのは拓人が南雲の部屋に入るのを週刊誌に撮られてないかってこと。次回が早く見たい！！

３０分なのが、もったいないくらい素晴らしいドラマ！！
松下由樹さんの狂った演技が最高過ぎる！！
それに潰されない野村康太さんもさすがは沢村一樹さんの息子だけあります！！

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松下由樹さんの狂った演技が最高過ぎる！！
それに潰されない野村康太さんもさすがは沢村一樹さんの息子だけあります！！

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恵子の危うさにみんな気づいて！って思うけど、今のところ気づいているのは南雲さんだけという状況にゾワゾワする。拓人がいなくなっただけで気が狂ったように探しまくる恵子が怖すぎる。それなのに拓人は自分から恵子のうちに住むことを決めちゃうし危なっかしくて観てられないよね。それがハラハラドキドキでいい。よちよち歩きの拓人はいいとして、その異常さに気づいてしまった南雲さんの身が危なくないのかね？被害者にならないことを祈っている。

少々の反抗期を迎えたバブちゃんこと拓人を見限り、自分を頼ってきた山部のマネージャーをすることを選んだ恵子。でもそれは拓人をもう一度自分の方を向かせるためであり、邪魔な山部を陥れる罠だった‥って怖すぎでしょ。誰も彼もが恵子の手のひらの上で踊らされている。拓人なんて前よりももっと従順になっているし恵子の高笑いは止まることがないだろう。山部は消したけれど、今度は拓人と親しくなっていく南雲が気掛かりだ。女同士の戦いはあっさりとは終わらないだろう。

恋愛も夫婦も同じだけど人って相性があるから、他の人とは起こらないこともこの二人だからこそ起きてしまう最悪があると思う。この二人は1番最悪な形にピッタリと合ってしまったのだろう。母親に自分を認めてもらえなかった過去を持つ拓人と、誰かを一流に育てることを渇望している恵子。違う形でハマれば最高の結果になったかもしれないけれど、破局への道を転がり始める。拓人はどこまで異常性を認識しているのだろう。バブちゃんなんて呼ばれたら即刻逃げてください。

めちゃくちゃゾッとする話。殺人事件が起きるのは二人が出会ってたった7ヶ月ってところもその間の濃密さを考えるとゾッとする。もちろん殺人はいけないことだけれど、そうでもしないと永遠に囚われたまま、こちらが喰われてしまう怖さがあって拓人に同情してしまう。恵子が敏腕マネージャーって言われていたけどああいうのを敏腕っていうのであれは、芸能界はやっぱり歪んでると思う。演技もできない素人が配役されてしまえ場困るのは拓人だろう。そこに気づけない恵子の盲目さが怖い。