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脚本・ストーリー 2.3 /5.0(46.4%) | 1066位 /1163件中 |
キャスト 2.8 /5.0(56.8%) | 1040位 /1163件中 |
演出 2.4 /5.0(47.4%) | 1047位 /1162件中 |
音楽 2.5 /5.0(50.6%) | 997位 /1163件中 |
感動 2.3 /5.0(46.4%) | 948位 /1158件中 |
笑い 2.6 /5.0(52.6%) | 668位 /1158件中 |
スリル・興奮 2.6 /5.0(52.6%) | 880位 /1155件中 |
結局タレントの起こした不祥事を過去の分からごっそり自分のせいにして幕引きをするっていうのが犀川の美学なのね?それによって負のイメージを置いてタレントたちは復活し活躍できると。一番救いたかった美和には長い長い年月がかかってしまったね。美和には真田の選んだ人という付加価値をつけてまた表舞台に立って欲しかったんじゃないのかね?マネージャーでいい理由が知りたかったかな。美和と犀川の涙のシーンは圧巻だった。2人の歴史が感じられてよかったね。
全体でみると脚本自体はラブコメだよね。でも前半での芝居がシリアスで重すぎたし、笑いの「間」がない。美和も全体的に余裕がなく、キャラの理解も進んでいなかったように感じる。そしてエンディングもこれでいいのか、と首を傾げる。
そもそも美和がマネージャーのままで、役者として復帰しないのなら、犀川がわざわざ彼女にセリフを与え、そのうえで壊すという構図が理解できない。犀川はかつての美和のマネージャーとして、彼女をもう一度原点回帰させたいから、セリフを与え、芝居に心が伴うよう指導していたんじゃないのか?そしてそれが伴った時に、彼女の生きたアドリブが生まれ、役者として成長する。そんな展開が自然。
更にこの程度で部長に昇進って。芸能の世界の部長がどの程度の仕事を負うのかわからないけど、普通ならさまざまな決済権を持つ立場であり、ただタレントにひっついていればいいわけじゃない。
いろいろとご都合主義なのは、笑えるドタバタラブコメなら許容範囲かと思うけど、中途半端なラブコメもどきでは違和感しか残らない。
紫乃さんを復帰させたいってずっと美和が言っていたことがここへきて急に進むってなんか話ができすぎていて面白くない。紫乃がこっそり犀川の子供を産んでいたってところは一人一人にドラマがあって面白いと思ったけど、いくらなんでもあと10日でいきなり復帰できるとは思えない。こうなったらその舞台で美和の電撃復帰で大団円ってラストもありなんじゃないの?犀川が回りくどく美和に試練を与えてきたのはそれが目的だったとか?でもこれが素直に当たっちゃったら面白くないかも。
なんで急にコミカルな感じのシーンがふえたの?そもそもコメディ感がなかったから笑えなかったけど。
川栄さんはコメディに向いてない。セリフとかじゃなく、人格の強弱がうまくない。コメディはどこかに悲哀があるから笑える。
紫乃が復帰する背景に説得力がない。それは紫乃曰くの「完璧」というのが理由として弱かったから。
そもそも芝居とか芸術に完璧なんてないよね。役者は幕が上がるタイミングに完璧に備えようとしても、それがもし翌日なら、あるいは1週間後、1か月後、1年後なら、むしろもっと違う表現になるんじゃなかろうか。常に完璧だと思うような人は役者なんてやらないんじゃないかな。
まあ所詮ドラマだからいいんだけど、いくら子役で顔が売れていてその子がしでかしたことであるとはいえ矢面に立たせる事務所は碌なもんじゃない。大人のどんな不祥事だって本人が出てくる記者会見はほとんど見たことがないでしょ?その場にもいなかったような上役の人がなんのためにだか分からない謝罪をするのが一般的だ。社会的に抹殺とはこのことだ。当時の美和に手を焼いていたのは事実かもだけど守れなかった犀川にも罪はあると思う。謝罪はどうあるべきかなんてものが霞むくらい謝罪を要求する側の汚さに呆れた。
たかが12歳の子どもに、環境保護の意義をしっかり理解させ、自分の傲慢さを直せと迫る大人の方がどうかしていると思うけどね。この記者たちは自分が12歳の頃はどうだったのか、思い返してみればいい。そして犯罪でもない17年前のことを蒸し返して、わざわざ責めるのは人としての品性を疑う。
それと生き物に対する擬人化も行き過ぎると気持ちが悪い。みんなオオサンショウウオの気持ちになんてなれるわけないのにね。結局貴重だったり、可愛かったり、別の価値で判断している。それなら簡単に殺される蚊の気持ちにもなってやれよと思う。
この環境保護団体も、そんなに大事な作業ならタレントだろうと注意事項を聞いていない様子ならば、あるいは初参加者ならば、復唱させるなど厳しめに指導すればいい。
寛容性に欠ける現代社会が描かれていると言えば聞こえはいいけど、子どもの小さな過ちを17年間も引きずらせる世界は、この後どんな結末であれ、後味は良くない。
違うドラマの狂ったマネージャーといい自分が惚れ込まないとスターは育てられないのかもね。掃いて捨てるほど売れたい若者がいる中でスポットライトが当たるようにするのは至難の業でそれが恋愛一つで全部ダメになるって考えたら厳しくしてしまう気持ちもわかる。商品としてしっかり管理したいけどその商品が生身の人ってところが難しい。美和は随分と恋愛する方がいいみたいに言っていたけど、当事者で迷惑がかかっていることを考えればどの口が?と思ってしまう。正論だとしてもあなたが言うことではないと覚めてしまった。
川島みたいなことを言う芸能関係者とか、広告関係者に実際会ったことがあるけど、正直なところ、それって傲慢だよね。
確かにほとんどのトレンドは企画意図があり、あらかじめ準備されていた部分はあると思うけど、それが当たるかどうかは所詮運だ。たまたま当たった奴が「時代を先取」みたいに言われるだけ。なんでもそう。準備なんて多くの人や企業がしている。でもそれがハマるかは運によるところが大きい。
それに美和の言う通り、真田の人としての内面の成長を邪魔している面はある。インプットなしにアウトプットできる人は才能があるかもしれないけど、それがいつまでも続くほど、人の文化は浅くない。
もちろんそれは美和にも言える。「天才子役」にはインプットが足りなかった、という犀川の意図のように感じる。
昌枝さんのラジオも真田のCMも今の時代だからの炎上だよね。毒蝮さんのラジオに腹を抱えて笑っていた世代からするとどーでもいいじゃんねーって思うことが炎上する時代。多様性っていうわりに他人に厳しいのはなんでだろう。昌枝さんのラジオは1人じゃなくて受け手におじさんがいておれもおばさんは嫌だよーとか言い合ったらちがったのか?真田の方だって飲み屋でこいつ本当は一滴も飲めないらしいよって酒のつまみになればいいじゃんねー。目くじら立てるようなことなのか?って早くみんなが気づいてほしい。
おっさんを揶揄したくらいで炎上するかね?おっさんとかおばさん、じいさんやばあさんはイジられても炎上しないと思うよ。それほどSNSを使わないし。
炎上させてる人たちって自分がその枠に当てはまるから怒るんじゃないの?あるいは社会に影響を与えているっていう勘違いかな。
ビールのCMの件も、お酒を飲まない人がCMしたくらいで炎上する?たとえばあんな謝罪なんかしないで、CMにでかでかと「これはフィクションです」とでもテロップを入れれば、笑いで終わるんじゃないのかな。
美和は再びガラの悪い怒鳴り説教路線になってしまった。毎回のように熱くなるのは見ていて疲れる。美和の設定は29歳。もっと落ち着いて話せる内容の時は、静かに諭してもいいんじゃないの。犀川の目的が美和のマネージャーとして、彼女を復活させたいのなら余計に幅のある姿を見せるべきだよね。それが成長ってものでもあるし。
夢の諦め方って難しいよね。しかも複数人でやっていたなら尚更。相方がどうしてもまだ続けたいって言うからって相手のせいにすることもできるしね。惰性で続けていればもちろん質は下がるか売れないし。ここできっかけがあってここ一番頑張って昔のようにキラキラした今、解散って言うのはもしかしたら幸せかもしれない。青春が終わってしまったけれど現実には食べていかなきゃいけないし、いい解散が迎えられてよかった。2人の笑顔を見て思いました。
美和がようやく犀川の用意するセリフを拒絶し、怒鳴り散らす芝居をしなかったのは朗報。これで犀川は美和というより道子の復活を願っているのかもしれないというフリになった。それがどう回収されるのかはわからないけどね。
マウスビレッジを通しての厳しい芸能界みたいな感じだけど、個人的には売れないで15年もやっていける世界は優しい世界だと思う。わかりやすい例をあげれば、プロ野球ならとっくにクビだよ。
どんな世界も才能という中には運もあるし、時流もあるから、簡単にダメだとは言えないけど、ひとつ言えるのは何事にも必ず終わりは来るってこと。問題は終わってしまうのか、終わらせるのか。そこなんだろうと思う。
そして真田の告白。本当に素直な気持ちなのかな。ちょっと疑ってしまうのだけど。
今回の主役は子役。だとしたらもっと美和の独壇場にしたら良かったんじゃないかなと思う。子役だったからこそもっと深い部分まで子役側の気持ちを代弁しても良かったと思うし、セリフを与えられて結果オーライになる今のままだと犀川がマネージメントしていた頃となんら変わらないのでは?美和自身子役から一般人になりいろんな経験をしてきたはずなのに未だ駒として動かされているだけでは失礼にもあたる。もう少し美和の描き方を丁寧にしてもらいたい。
設定からすれば、犀川から美和に与えられるセリフとか役回りは、毎回違ったキャラを演じるようにした方が面白いんじゃないのかな。
美和の演じる才能がこのドラマの鍵にもなっているわけなのに、美和は普段とセリフを与えられてからとで、よりパワフルにはなるけど演じている感が弱い。ここは彼女のくすぶっている役者魂が出てくるところなのだし、なるほど名子役だったんだと納得させるものがないとね。
毎度、元ヤンみたいに、口汚く、怒鳴るだけじゃ、首を傾げるし、見ている方もこっちが怒鳴られているみたいで疲れる。
事務所の移籍問題はその事務所の収入に直結するから大問題だよね。いろいろ活躍の場はあれどやっぱり出られるパイは限られているから稼ぎ頭に抜けられるのは痛い。だから移籍問題が出た時に大物から疑われていくのは当然だろう。最後は吠えても吠えても無駄な小物だったってオチだったけど、サキのことは担当マネージャーとしてもうちょっと見てもいいんじゃないかなと思った。美白のCMに出るのに自分で韓国に行くってそれすら気にかけてもらえないってかわいそうだよ。
沙紀の件は美和が丁寧に仕事していればなんの問題もなかったのにね。気に入らなくても丁寧に。それができないうちはどんな仕事も駄目。
何にしても個性なんていうものは、ちゃんとした技術を身に着けた先にある。それがプロフェッショナル。なにかといえば個性個性と叫ぶのは思春期の子どものすること。その意味で正直、登場キャラがあまりにも幼い感じがします。
最後に美和に関する不穏な情報が出てきたけど、比喩なのか、本当なのか、それによってここからの展開が大きく変わりそうです。
川島がどの程度吃音のことを知っていてアドバイスしたのかがちゃんと語られなかったから余計に精神論推しの進め方に本当にこれでいいの?と思ってしまった。多分良くなるにはいろんなプロセスがあってこれは劇薬だけどサキには効いた、くらいに思っておいた方がいいよね。なにかに没頭するといいとかは聞いたことあるし、サキが演技に集中してなりきることで緩和されるならよかった。役者になるならどの道克服しなきゃいけないことだし結果オーライ。但しみんなに当てはまるわけではないことを分かっておいた方がいいね。
沙紀の場合、吃音の問題というより、それによっていじられたトラウマがPTSDみたいになっていることが問題。美和が言った沙紀の自意識過剰っていうのは、吃音とは関係なく、トラウマの克服が主眼だったから効果があった。でもかなり乱暴な方法だよね。昭和の根性論に近い。
このドラマの肝は、美和が台本があればそれを演じ切れること。であればそれは演技だから、普段の彼女とある程度ギャップがないと、伝わりづらい。それを超えるだけの演技力が川栄さんにあればいいんだけど、下手ではないけどそこまでではない。どこまでいっても美和自身の延長に見える。まあ美和が美和を演じているっていう解釈なのかもしれないけど。
同じことがこの回では沙紀にも言えて、演じた富田さんは下手じゃないけど、みんなが演技をみて「うまい」と評価し、押したくなるという設定ほど、圧倒的な変化や存在感があるわけではない。
だからこそキャラにギャップを作る演出の方が良かった気がする。
なんかしょっちゅう出てくる自分の気持ちを表すために出る暴力的なところがよく分からないけど、おおむね思っていたよりは面白かったと思う。天才子役と言われていた彼女の過去もとても気になるが、スイッチが入ればすぐに芝居に入れるところは見習いたいところ。周囲が円滑に行くようにするために自分を消したい瞬間ってあるからね。役者側とマネジメント側と両方の気持ちが分かる美和なら4部も立て直せそう?と期待してしまう。