ジャパニーズスタイル

いよいよ話題のルーシーが登場すると思って面白い展開を期待していたけれど、全然面白くなかったなー。だって想像の範囲内の展開だし相変わらず何にも大きく膨らまないから。ルーシーは哲郎を離さない魔性の女みたいになっていたけど、美人なだけでその他の魅力は特に伝わらずで残念。そして何より旅館に住み着くルーシーと似てるってところが厄介だったと思う。どっちのルーシーに転んでもただ尻に敷かれるだけだしこちらも想像を超えないと思う。

良かったのは全力でアイドルを応援していた柄本明さんだけだったな。そのほかはいつも通りに何かしらのハプニングが起きて舞台上だけで右往左往するだけの物語。アイドルのステージも映さないからどんな歌をうたうアイドルかもよく分からない、肝心なところは想像にお任せなんだよね。屋上のシーンも出てこないし、ずっとドタバタしているだけだしドラマってことならもうちょっと違う場面も差し込まないとつまらない。見せ方をもっと考えた方がいい。

観るのをどうしようかと思っていた第3話、菅田将暉さんが出るというので観てみることにした。結果は大満足。仲野さんと息ぴったりな演技はとても心地よく、物語もスムーズに進み最後の池の中のビデオの話はコントが始まるのコンビのコントを見ているようにも見えてとても面白かった。また主役の仲野さんより菅田さんの出番の方が多かった印象なのも良かったかも。仲野さんも悪くはないけど常にギンギンな感じが見ていて少し疲れるのだ。もしかしたら主役より脇役の方が光るのかもしれない。

こういうノンストップコメディみたいのって何が起きるか分からない臨場感が魅力でその熱量が伝わってくるのが面白い。だから見るとワクワクするんだけど、肝心の中身がさっぱり面白くない。親がいない中でこの旅館を継ぎたいと息子が現れたって押し問答しかできなくて問題は一向に解決されないからだ。従業員がいくら粘ったってその先がないのだからただわちゃわちゃして終わるだけ。第3話で話が進まなかったらもう見るのをやめようかなと思っている。

ひとつの舞台を鑑賞しているような臨場感あるれるドラマ、凝った作りもカメラワークもないけれど、生のお客さんを入れてのドラマは緊張感があって面白い。タイガさんって焦れば焦るほど面白くなっていくんですよね。役者さんの本気が見られて画面越しでもパワーがもらえます。市川さんの自由奔放なブレない演技も好きだし、壇さんはよく通る声で舞台映えやっぱり華やかでかっこいい。そこに柄本明さんなど入るとコントのような面白さが生まれてとても面白かった。